第23話 アイ・ミー・マイン
眩い閃光と共に現れたのは他でもない、グラスオニオンであった。
ロベリア「え!?」
健司「またね、って言ったろ?」
ロベリア「帰ってくんな馬鹿!」
ロベリアの顔には涙が静かに滴っていた。頬を伝わり、やがて地面へと落ちた。
ポール「健司?」
ペパー「健司ィッ!」
健司は名を呼ばれるたび、少しずつ緊張と不安が押し寄せてきた。
健司「ビリーはカイトを。エリナはルーシーを。カーミットはロベリアの先導を。俺はペパー軍曹とやる。それでok?」
全員が承諾した。
健司「それじゃ、宣戦布告だ!ロンリーハーツ!」
ペパー「こちらからも宣戦布告といこう。グラスオニオン」
健司、ペパー「「ぶっ潰してやる!!」」
一斉に全員が戦闘を始めた。
カーミットは全速力でロベリアの元へ向かい、避難を始めた。
カーミット「君がロベリア?とりあえず、避難しよう。どこか安全な場所は知っているか?」
ロベリア「いいとこ知ってるよ。おじさん」
カーミット「もうそんな歳か…」
エリナとルーシーはお互い銃を向けあい、固まっている。
ルーシー「眼帯しているのにしっかり見えるの?」
エリナ「お前の急所くらい見えるわ」
ルーシー「…」
2人は一斉に引き金を引いた。ルーシーの弾はエリナの右肩にあたり、エリナの弾は周りの岩にぶつかり、消えていった。
ルーシー「過信のし過ぎでは?」
エリナ「…私はこれからだから」
ビリーとカイトは軽くて武器の点検をしていた。
カイト「あれ〜?そんな武器だったっけ?」
ビリー「あんたんとこのやつのおかげでコンパクトサイズになったよ」
カイト「そりゃよかったよ」
カイトがビリーに急襲し、槍を振るう。だが槍はビリーの鉄の拳に弾き返され、その拳はカイトの腹に食い込んだ。
カイト「ガハァッ…」
ビリー「なんだって?聞き取れないな。さっきまでの自信はどこ行った?はやくかかってきやがれ!」
カイト「…調子に乗んじゃねぇ」
カイトは再度槍を構え、ビリーを睨んだ。
健司とペパーはおのれの正義の為、向き合っている。
ペパー「はっきり言ってお前の勝算は限りなく0%だ」
健司「0%でも、お前に傷1つつけれんならそれでいい」
ペパー「…後悔するなよ」
ペパーがゆっくりとア・デイ・イン・ザ・ライフを着ける。続けて健司がラブミードゥを構える。
健司がペパーめがけ、短剣を振り回した。ペパーは攻撃を華麗に避け、受け流し
バキッ
やがて刃が地面へと落ちた。
健司「な!?」
ペパー「…実にぬるい」
ペパーは続けて健司の腹に拳を叩きつけ、健司は衝撃波と共に吹き飛ばされた。
エリナはあの後、ルーシーの凶弾を何発も浴び、瀕死状態に至っていた。
ルーシー「まぁまぁ楽しかったわ。たまにはこういうものもいいものね」
エリナ(弾は残り4発。このままだと…いや、むしろ有り余る方だ。4発もあればあいつは殺せる)
エリナは静かにタックスマンを持ち上げ、照準を合わせる。
右目は眼帯で隠れている為、左目で…と言いたいところだが左目は血まみれで目を開けられない。微かに左の瞼を開け、ルーシーの瞳を覗く。
ルーシー(どうやらこれで終わらせるらしいわね。なら、こっちも本気を出さなければ)
目が合わさった途端、2人は一斉に引き金を引いた。お互いの弾がすりぬき、着弾地点へ向かう。ルーシーの弾はエリナの左脇を貫き、エリナの弾はルーシーの右腕を抉り取った。右腕が地面に落ちた。だが、一向に悲しんだり、絶望したりしなかった。真剣勝負にそんな暇はないからだ。ルーシーが再び照準を合わせる。すると、今度は左足を貫いた。
ルーシー「急襲!?」
エリナ「さぁ?私は後で神に感謝でもしとくわ」
エリナが僅かな隙間から狙うべき箇所へ決めると、右耳、左耳を抉り取った。
ルーシー「ああああッッ!!!」
エリナの心には慈悲の心など無かった。落ち着いた素ぶりで再び射撃準備をする。
エリナ「トドメだ!“タックスマン”ッ!!」
銃口から離れた弾はそのまま直線上に進み続け、ルーシーの顔面へ向かう。ルーシーは必死にもがき、弾を避けようと努力した。弾はルーシーの頬をしっかりと裂き、髪を突き抜け、壁を抉り取った。
エリナ「そのまま神に祈るがいい。生きてるかどうかをな。クソ野郎が」
ルーシーは血を噴き出し、力無く倒れた。
カイトとビリーは猛攻を止めなかった。お互いの乱撃が乱撃とぶつかり、そのようなことが前からずっと続いていた。
カイト「へぇ。なかなかやるじゃん」
ビリー「“なかなか”じゃあねえ。間違えんなクソガキ」
カイト「うお、怖っ笑」
カイトは槍を地面に突きつけ、その槍を足場にして勢い良く飛び、そのままビリーにドロップキックをお見舞いした。
ビリー「グブォッ…」
カイト「あー?何て言ってっかわかんねぇな!もう一度大きな声で言ってくれよ?」
ビリー「こんの、ケツの青いガキがよ…」
カイト「好きなだけ言ってろ。クソジジイ」
カイトがついさっきの乱撃を再び繰り出した。ビリーはモロにくらい、片膝を地面につけている。身体中が血まみれだ。
カイト「ダメ押しだ!“ ビーイング・ベネフィット”!!」
カイトは槍をビリーに向け何度も刺した。やがて最後に深く刺され、ビリーは倒れた。
カイト「おとといと言うか、昨年きやがれクソジジイ」
ビリーは右手の人差し指だけを少し動かし、そのまま気を失った。
ペパーは落ち着いてあたりを見渡していた。いや、落ち着いてはいないだろう。若干焦りを感じている。
ペパー「…おかしい、やつはどこへいった?」
確かに吹き飛ばされたはずだ。血も確認できる。だが健司本人が見つからない。
ペパー「どこへ行きやがった!?」
健司「俺はここだ!軍曹サン!」
後ろから健司が突然現れた。
ペパー「!!光学迷彩!?」
健司「あったり!!」
健司は折れてほぼナイフと言っても過言ではないラブミードゥを大きく振りかざし、ペパーの胸を斬りつけた。
ルーシー・スカイ
尊敬する人 ペパー軍曹
夢 金を気にせず買い物すること
武器の命名理由 欲しい宝石と同じ値段だったから
最近のマイブーム 宝石鑑賞




