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第12話 レディ・マドンナ

赤い拳は見事顔面の真ん中に直撃した。ベティス2世は軽く吹き飛ばされ、鏡で顔を確かめている。


健司「美が何だって?おい」


ビリー「…多分健司は相当コンプレックスだったんだな。外見が」


健司「一回美術館行って絵画でも見とけ!このスカタンッ!!」


状況はカオスそのもの。ビリーとエリナは警備員の相手をしている。健司は美について語っている。


健司「大体なんでみんな美男美女ばっかなんだよ!?今まで会ってきたやつ全員顔よかったぞ!整形が義務化されてんのか!?この国は!自分だけブスで恥ずかしいんだよこっちは!もうホッケーマスクでもつけて生活しようかなもう!」


エリナ「…義務化はされてないけど」


ビリー「一回落ち着こ?ね」


健司「クソがッッ!!!」


「何の騒ぎ!?」


突如、国宝級と言っていいほどの美女が現れた。健司は悟った。“どうせこいつも同じやつなんだろ気持ち悪い”と。


ベティス2世「レディ!!」


2人はお互いに抱き合った。まるで戦争映画のラストシーンのような抱擁であった。


健司「誰だよ!?」


ビリー「えっと、まぁUSSRで最も美しいと言われている女優、レディマドンナって人だ」


エリナ「とりあえず深呼吸しな。健司」


健司は我に戻りあたりを見渡す。土下座していたところまで戻り、ベティス2世に話す。


健司「それで、要件は?」


ビリー「えぇ…」


ベティス2世「…この事件を解決してくれれば今回の件は見逃してやる」


エリナ「どんなやつ?殺人とかはやめてよ」


ベティス2世「マックスウェルズの事件と同時期の頃、我が父、ベティス1世が亡くなられたのは知っているであろう?」


ビリー「…人探しか?」


ベティス2世「その通り。殺した犯人。通称、“ウォルラス”を探して欲しい」


健司「じゃわかりました。探してきますさようなら」


健司は1人で帰っていく。


ベティス「あ、そうだ言い忘れてた。ペパー君から聞いたぞ。最深地点まで来たらしいな」


健司が早まる足を止め、振り返る。


健司「何だと?」


ビリー「じゃあ、あそこが最深ってことなのか?」


レディ「どうやらペパー軍曹は警戒してるらしいわよ?もうフィクシングには近づかない方がいいんじゃない?」


健司が舌打ちをし、レディを睨みつける。


ビリー「んだと?このアマ」


エリナ「何言ってんの?このブスは」


健司「あんなやつに恐れるわけねぇだろ」


レディ「ブスですって?」


エリナ「見りゃ分かるだろ。もう一度鏡見てこいよ」


ビリー「じゃ、そう言うことで」


3人はため息をつきながら城を出て行った。


健司「…あんなこと言っちゃったけど大丈夫かな?」


ビリー「ウォルラスを見つけりゃいいんだよ気にすんなって」


エリナ「今までで1番男らしかったぞ」


3人は笑いながら帰路へ向かう。その姿は下校中の高校生のようにも見える。自信に溢れた背中であった。


3人は副司令官室に近い宿で寝泊まりをすることになった。久々の休憩で3人はベッドに倒れ込んだ。


ビリー「ホント、久しぶりだよ。今のうちに前から気になってた健司のこと聞くか」


エリナ「だな」


そういえばあってから何にも話していないことに健司は気づいた。


健司「そうだな…信じてもらえるかどうかよくわかんないんだけど、俺はどうやら異世界から来た?って感じ」


エリナ「…は?」


…軽蔑の視線を感じる。何故かじっくりと傷ついていく。高校時代を思い出す。あの時と同じ視線だ。


健司「ホントそうなんだよ!信じてくれ!」


ビリー「…まぁ健司っていう名前もなんかこの時代にしては異質だからな」


エリナ「大丈夫信じてるから」


健司「それでいうとここは異世界なんだから魔法とか使えんじゃない?魔王は?そういうのないの?」


ビリー「何言ってんだこいつ」


エリナ「とうとう頭がイカれたか」


…再び軽蔑の視線を感じる。鋭い痛みがじっくりと伝わってくる。


健司「…ない?」


エリナ「ない」


ビリー「考えてみろよ。今までそんなの使ってきたやついるか?ん?みんな武器とかだろ」


健司「ジュリアは?」


エリナ「ああいう特殊なやつはたまーにいるんだよ。この業界ではね」


健司「ないんだ…魔法」


健司は転生?前のことをくまなく話した。だが、何一つ伝わっていないようだった。


話が終わり、少し気まずくなった。ビリーは新聞を見ている。対してエリナはベランダでタバコを吸っている。健司はただひたすら考え事をすることしか出来なかった。すると、ビリーが皆に呼びかける。


ビリー「なぁ、息抜きにツアーにでも行かないか?」


エリナ「そんな金ある?」


ビリー「格安なんだよ!このツアー」


健司「どんなやつ?」


ビリーが新聞を見せてくれた。大きく見出しにツアーのことが載っている。


マジカルミステリーツアー

USSR国内にはまだ知られていない摩訶不思議な場所が沢山あります。このツアーではUSSRの新たな魅力をツアーとして紹介していきます。お値段なんと1人あたり税込1000G!

“依存症”になること間違いなし!


エリナ「…バカ安いじゃん」


健司「…何だかすごい怪しいんだけど。名前といい、金額といい」


ビリー「とにかく行ってみようぜ!えっと申し込みは…」


魔法のような不思議なツアーが幕を開ける。




ビリー・シアーズ


尊敬する人 ビリー・レストン、ペパー軍曹

夢 ロンリーハーツ入隊

武器の命名理由 父の遺言「段々良くなってきている」が由来

最近のマイブーム 父の行動を真似すること

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