第四十五話 彼女たちの変化
「ご主人様!」
「あるじ!」
すべてが終わりシンがホットと息を吐いた瞬間,、ミアとニアに抱きしめられていた。見ていた彼女たちはシンの戦い方に冷や冷やしていたらしく少し涙目になっていた。何も言わないであんなブレスを片手で受け止めてはそのまま突っ込んでドラゴンを切りつけて倒したのだからそりゃあそうなるのも仕方がない。だが、そんな雰囲気は一瞬にして変わって笑顔を見せるが声が笑っていなかった。
「それじゃあ一から全部話してもらうよ」
「全部、吐け」
その場で正座しながら自身についてすべてを話した。自身が転生者で仮面の下は女で獣人であることを隠すため男として生きていたことを。
「すまなかった」
シンは彼女たちに謝罪した。すべてを話しているうちにシンの心の中で申し訳なかったという気持ちが沸き上がってしまい最終的に謝っていたのだ。それを聞いた二人は呆れたようにため息をついた。
「別に謝るようなことじゃないでしょ」
「むしろ今まで頑張った、えらい」
そんな彼女たちの慰めにシンは顔を上げた。こうして誰かに褒められたことは久しぶりだ。
「それじゃ後は宿に戻ってからその仮面の下を見せてね」
「え、いや、そうなっちゃうのか?」
これで終わりだと思っていたが証拠であるケモミミや尻尾を見せなければ信じないとのことだが今見せようとしたら迷宮内だからそのままと止められたので、宿での第二ラウンドがあることとなった。そんなこんなで迷宮攻略は無事、ではないが終了し地上へと戻ってきた。
馬車の人はディたちについて聞くことなくシンたちを乗せ王都へと走らせたのだった。そんな馬車の人は一枚の手紙らしきもの見せただけでこれは事前にわかっていたものだったとシンだけは気づいた。これは王様が計画していた極秘のものだということを。




