第二十六話 突然の襲撃
「急に雲が、ん? あそこに誰かいるのか?」
青に染まっていた空は黒い雲によって遮られ空中には一人の男が立っていたのだ。
突然の状況に全員はただその男を眺めるしかなかったのだ。だが、男が喋りはじめたと同時に我に返ったのかとざわつきはじめた。
「私の名はデストロゴン、魔族だ。これより魔王様の命により冒険者、そしてこの国を破壊する」
名乗った男は指を鳴らすと王都に謎の柱が2本、地面から天へと伸びてきたのだ。
会場にいる観客は何が起きているのかわからず混乱の渦により悲鳴が響き渡った。
「緊急クエストです! 総員、王都各地に出現した柱へ向かってください!」
会場のスピーカーから莫大な音量で大会に出場していた冒険者たちに緊急クエストを発令したのだ。
「ま、魔族だと! ここにいたら殺される! おい、突っ立っていないで逃げるぞ!」
「……魔族ってそんなに怖いものなのか?」
「当たり前だ!」
シンは魔族と聞いたとして彼のそのような人種についたは知識ゼロなためどれほどの脅威なのか知らないのだ。そんなシンの言葉にツッコミをかましてしまうランドルであるがシンは首をかしげてしまうが今はこの混乱の渦を鎮める必要があると判断した。
「ランドル、魔族ってやつの相手をするからあそこにいる偉い人たちを護衛してろ。たぶん、読み通りならあとから雑魚が溢れかえる」
「はぁ!? 何言ってるんだおま、っておい! どこ行こうと――ぐわぁ!」
シンはランドルに王族たちを守るよう指示を出し呼び止められていたがそんなことを気にせず魔族に向かって飛び出したのだ。ちなみにその時の風によってランドルは吹き飛ばされました。




