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第十九話 冒険者になった理由

「そういえば今さらだけど、シンは何で冒険者になろうと思ったんだ?」


 ここ冒険者ギルドにある食堂での会話、シンは仮面を目元まで上げ口だけを出してパンをかじっていたところにレナードたちがやってきて一緒に朝食を食べているとそのようなことを聞いてきたのだった。


「ちなみに俺は強くなるためだ」

「私も強くなるためです」

「俺も強くなるため」

「私は強くなるのもそうですが、魔法の実験に冒険者がちょうどよかったんです」


 四人ともほぼ同じ目標であったのには少し笑ってしまった。ちなみにレナードたちのパーティーである「デリカウス」結成はレナード冒険者になるため王都へ向かっている際に今のみんなに出会い、旅をして目的地である王都へとやってきた旅仲間であるという。その後はともに旅をしていって仲が深まったことにより今のパーティーが誕生したのだった。


「それで? シンは何で冒険者をしているのか?」

「俺は……詳しくは言えないが、目的を果たすために冒険者になった」


 シンは神獣王という神から役割として授けられた宿命を果たすため冒険者のランク制度を利用し獣人国へと行くのだ。


 冒険者ランク制度とは、一番下からF、E、D、C、B、A,S、SS,SSSとあるがBまではそれほどの権力はなくすごく強い冒険者だという目印的なものであるがAランク以上は特殊なシステムとなっている。Aランクになれば王族、つまりここ王都の王様から信頼を得られるチャンスが訪れ、Sランクは王様に認められ、SSランクは王様=王族と同等の権力を持つことができSSSランクになることで王族よりも上の権力を得ることができるのだ。そのようなシステムが認められているのは冒険者をしていく中で王族からの重大な依頼が入るとなるとそれは王族に信頼を得ているものしか受けることができないほどなのだ。それを解決するためのランクなのだ。つまりランクは王族の信頼も意味している。そしてSSランクからのこの仕組みがあるのは王族との関係が深くそれほどに信頼以上のものである意味だという。そのため冒険者になる者の理由は様々で、強くなるためやお金などが多いがこのようなシステムを使い権力を求める者もいる。それが悪用されることがあるのではという危険性があるのだが王族の重大な依頼はギルドに掲載されている依頼の難易度以上のものであり、すべてがSランク以上であるためそれほどSランク冒険者が少ないのは生き抜いたものたちである。


 このシステムは王族が、冒険者が命を懸けて依頼を受けてもらっている報酬が今のこれなのである。


「なるほどな、まあお前のことだ、頑張れよ!」

「……本当にわかってる?」


 そんなこんなでレナードたちと何気ない会話をしながら朝食を済ませたシンは今日はお休みということで王都を少し散歩することにしたのだった。

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