第13話:【収奪】聖女の権能の剥奪と永遠の渇き
昨日は一昨日の3倍以上、703 PV という素晴らしい数字をいただき、本当に感無量です!
本日(2/18)も深夜から順調にアクセスが伸びており、読者の皆様の「ざまぁ」への渇望を肌で感じています。
ついにエルナから「偽りの輝き」を剥ぎ取ったリアナ。
容赦のない奪還劇、どうぞ存分にお楽しみください。
広場の中央、漆黒の茨に磔にされたエルナ。
かつては「王国の花」と称えられたその顔は、今や恐怖と屈辱に歪み、見窄らしい泥にまみれている。
「……お願い、お姉様。何でもするわ、何でも。だから、その怖い力を解いて……っ」
震える声で縋り付くエルナを見下ろし、私は一歩、また一歩と距離を詰めた。私の足元からは冷気が溢れ出し、彼女が吐き出す生温かい吐息すらも凍らせていく。
「何でもする? ……そう。なら、あなたが私から奪ったものを、一つずつ返してもらいましょうか」
「奪ったもの……? 聖女の座なら、もうお姉様の……っ!」
「違うわ。あなたが盗んだのは、私の席だけじゃない。私の『光』と、この国の『未来』。そして、私が人間に向けていた最後の『情愛』よ」
私がエルナの胸元にそっと指先を触れると、そこからどす黒い魔力の渦が彼女の体内へと侵入していった。
「あ、ああああああああっ! 熱い、痛い! 体の中が、焼けるように……!」
エルナの絶叫が広場に木霊する。
彼女の体内に僅かに残っていた、私から盗み取った「聖女の魔力」の残滓。それを私は、慈悲もなく強引に引き剥がした。彼女が誇っていた、触れるだけで花を咲かせ、水を清めていたあの偽りの輝きが、黒い霧となって私の掌に吸い込まれていく。
「……これで、終わりだと思っているの?」
魔力を奪い去っただけではない。私はさらに、彼女の「美貌」を維持していた治癒魔法の加護をも解いた。
一瞬のうちに、エルナの滑らかな肌は乾き、若々しい輝きは消え失せる。彼女の自尊心の核であった美しさが、砂の城のように崩れ去っていく。
「鏡を見せてあげたいわね、エルナ。今のあなたは、あなたが嘲笑っていた下層民よりもずっと醜い」
「……う、嘘よ。私の……私の顔が……!」
パニックに陥るエルナを尻目に、私は周囲で跪く民衆へと視線を転じた。
「あなたたちも、自分たちがどれだけ罪深いか理解しているかしら? 私を殺し、この偽物を担ぎ上げたのは、他ならぬあなたたち自身よ」
私が腕を振ると、空から降り注ぐ血の雨が、さらにその色を濃くした。
「今日からこの国に、清らかな水は一滴も流れない。あなたがたが流させた、私の血の味を、死ぬまで忘れないことね」
エルナの絶叫と、民衆の悲鳴が混ざり合い、広場は真の地獄へと変貌した。
その光景を眺めながら、私は背後に立つアスタロトの冷たい胸に身を預けた。
「……満足か、リアナ」
「いいえ。まだ、エドワードが残っているもの」
私の復讐の炎は、まだ燃え盛る薪を求めていた。
最後までお読みいただきありがとうございます!
魔力も美貌も、そして民衆の崇拝も。
全てを失い、ただの「醜い罪人」へと堕ちたエルナ。
彼女が味わう「永遠の渇き」は、まだ始まったばかりです。
次回、第14話:【逃亡】王子の裏切りとゴミ捨て場の再会。
呪いから逃げ出したエドワード王子が、最下層で目にする「かつての恋人」の姿とは……。
本日も、昨日の勢いを超えるべく連投していきます!
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