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好きな武器

 ラフィーはいつもの材料調達の帰りにある店に寄った。

 武器屋だ。

 実は姉のベンソンにこう言われていた。

 「武器の一本買っとかないと。そのうち必要になって来るよ」

 今更ながらベンソンは女性名詞なのか。


 ベンソンに多額の金を持たせられている。武器を買うためだ。そのうち何かヤベー奴にケンカ売りに行くのかと思ったが、護身用だというので安心した。


 武器を一つ一つ見ていく。そして何となく気になった物があれば手に持ってみたり振ってみる。うん。何となく合わない。クロスボウは使えそうだが一発撃つごとにまた矢を装填しなくてはならない。

 そして、ある武器に目が止まった。

 鎌だ。大鎌。それを手に持ってみたり、振るってみたりする。馴染む。手に馴染む。

 「それ、買うのかい」

 店員のおじちゃんが聞いてくる。

 「何か、あるの?」

 「それは曰く付きの鎌でね。とは言っても、怪現象が起こるわけでもない。ただ、身体が拒絶するんよ。でも素は魔鋼芯。良い方に変わってくれるといいがね〜」

 曰くのつかない曰く付きの鎌は果たして曰く付きの鎌なのだろうか。それより魔鋼芯は、武器やら何やらの核にある結晶の事で、持ち主によって変質させる事が出来るらしい。

 買うか買わずか。だが何となく自分だけという響きに惹かれる。あと鎌という部分に。だが高いだろう。この持ち合わせで足りるかどうか。

 「お嬢ちゃんにはボーナスでまけてやるよ」

 気になることを言った。

 「いくら位?」

 「う〜む。二分の一ぐらいか」

 「もっと」

 「じゃあ三分の一」

 「もう一丁」

 「ええい出血大サービスじゃ。五分の一!」

 「買った!」

 「まいど!」

 定価の五分の一で買えた。寧ろそれで売ってくれた。ヤケクソ気味で。そして財布がすっからかんになった。元の値段を考えると腰が引けてくる。


 自室で鎌を眺めていると何となく表情が緩む。途中、姉のベイリーが入って来たが、鎌を眺めてニヘラとしている妹を見て、さぞ、うへぇて顔をしただろう。

 

 私は、武器で鎌が好きなのか気がつけば抱き枕にしていた。起こしに来た姉達は鎌を抱いて寝ている妹を見て、さぞ、うへぇという顔をしていただろう。何か余りにも安眠出来ているので自分でも心配になって来た。

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