22.森の船大工さん④
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あと新しい作品書き始めました。
作品名は「絳亡のライズ」です、ぜひ見にきてください。
https://ncode.syosetu.com/n5327il/←絳亡のライズのURLだよ。
いま俺たちはクルセリアの工房の地下にいる。
なぜかって?俺らがなぜここに来たかを思い出せ。
そう、船を見にだ。
なんだかできた船を見る前にすごいことが沢山あったが、やった船を見れる。
少し楽しみになっていた。
「・・・レグルスさん。」
クルセリアが俺に話しかけてきた。
「なんだ?」
「あなたが注文した船だけど、本当に魔石がなくてよかったの?」
なんだ、そんなことか。
「ああ、大丈夫だ。市場に流れている魔石は小さいからな、自分で持ってきた。」
そう言い自分が持ってきたバックから頭一つ分の魔石を取り出した。
「わあ、大きい。」
クルセリアが目を光らせていた。
「だろ。」
「こんな魔石、どこで手に入れたの!」
クルセリアが聞いてきた。
「うーん、企業秘密だ。」
なんとか誤魔化す。
言えない、王城から出る前日に宝物庫から盗ってきたなんて。
そんな会話をしていると階段が終わる、どうやら地下に着いたようだ。
「もう少し歩くよ、レグルスさんが頼んできた船は大きくてここあたりだと置けなかったので。」
また歩き出した、もう少し小さいのにしとけばよかったかもな。
少し歩くと道がなくなる。
「着いた、灯りをつけるから少し待ってて。」
クルセリアが暗闇に走り出す、俺たちはクルセリアに言われた通り動かないでいた。
しばらくした後
ピカッ
部屋に灯りがついた。
それと同時に上から砂のようなものが落ちてきた。
「リーハ、これはなんだ?」
リーハに聞いてみる。
「ああ、それは吸収石の残骸よ。」
「吸収石?」
「・・・まずそこからなのね、吸収石は亜人の大陸で多く取れる石で、その性質は吸収して放出するというものなの。主に太陽光を吸収して灯りとして使われているわ。それで吸収したものを全部出すとボロボロに砕けるの、それがさっきのレグルスが見たやつ。」
「・・・そんな便利なものがあるのか。」
「ええ、そうよ。」
「これって亜人たちと仲良くなれば輸出してくれると思うか?」
「亜人の大陸には大量にあるからしてくれると思うわよ。」
それを聞き、俺は絶対に亜人たちと仲良くなろうと決意した、毎晩灯りをつけるためにマナを魔道具に通すのは疲れるからな。
そんなことを考えていると横から足音が聞こえる。
見てみるとクルセリアがいた。
「お待たせ。」
「それで、この中のどれが俺の頼んだやつなんだ?」
指を指す。
だってそうだ、ここには数十のものがあるんだから。
「一番奥だよ、着いてきて。」
クルセリアはそう言い再び歩き出した、それに俺らもついていく。
狭いものとものの間を潜り抜けようやく一番奥に着くと、そこにはこれまでとは全く違った大きさの船があった。
「おお。」
「レグルスさんのご要望に全部応えたところ、縦に約9m、横約4m、高さ約5mになっちゃった。」
それは白くコーティングされており光が反射していた。
「船は3階層になっていて、一番下は生活スペース、キッチンや寝室、トイレなどがあります。真ん中は甲板、一番上は操縦席になってるよ。あと魔石の入れるところはレグルスさんの要望通り普通じゃ見えないところにしといたよ。」
「助かる。」
この魔石を見られたら絶対探られるからな。
「それと値段なんどけど・・・」
「うむ、いくらだ?」
「本当なら金貨100枚と少しなんだけど、私も乗るから金貨50枚でいいよ。残りの50枚は私の運行代にして。」
「そうか、了解した。」
「あ、忘れてた。」
「なんだ?」
「その金貨50枚で私の船で使う生活用品買っといて、私生活用品全く持ってないから。」
「分かった、後でリーハに買ってきてもらおう。」
なんで私よ!みたいな顔をしていたが見えてないフリをしておく。
「それといつ出発するの?それに合わせて船を海に持っていくんだけど。」
「明後日の早朝に出発しようと思っている、それに合わせてくれ。」
「分かった。」
それからは簡単なものだった、クルセリアに俺たちが行くルートの詳細を話し船の中を少し見て帰った。
シーソルに帰ってからはリーハにクルセリアの生活用品の準備を頼んで船を出す場所の下見に行って1日が終わった。
翌日は風魔法でクルセリアがいるところまで船を出す場所と時間を書いた手紙を届け、食糧と自分の生活用品を買いに行き、泳ぎの練習をして1日が終わった。
翌日の早朝
俺たち3人は浜辺でそれを待っている。
森の方面から音が聞こえる、見てみると風魔法で船を浮かせ浜辺まで来たクルセリアがいた。
「うむ、ちょうど時間通りだな。」
「・・・」
クルセリアは俺の言葉を無視して海の方へ直行する。
そして船を海に降ろす。
「・・・つ、疲れた。」
頭からどっと倒れた。
「大丈夫か?」
心配になり聞いてみる。
「いや、いつもなら大丈夫なんだけどこの船大きすぎた。」
クルセリアが倒れながらそう言う。
「そうか、よく頑張ったな。」
そう言い立ち上がってきたクルセリアの頭をつい撫でてしまった、慌てて手を離す。
「あ、いや、すまない。」
「・・・別に、いいよ。」
クルセリアの顔が少し紅い気がした。
クルセリアの頭を撫でてしまった時のレグルス
レ「・・・クルセリアがレイトに見えてしまいつい頭を撫でてしまった。」
※レイトはレグルスの弟、第一話参照




