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20.森の船大工さん②

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俺と船大工の出会いはいささか普通だった。

シーソルでここの場所を聞き来て会った、まあ本当なら壁を開けてくれるらしいところ、俺は魔法で入ってしまったが。

だがまさかその船大工が少女だったとは、てっきり今まで男だと思っていた。

「・・・それで、もうどうせ正体バレたんだから名前くらい名乗ったら?」

長く続く虚無を解いたのはリーハだった。

「・・・名乗る必要がない。」

少女が却下した。

「ふーん、なら帰りましょレグルス。」

「え?」

俺はつい驚いてしまった。

それもそうだ、いつものリーハなら絶対に食いつく答え方なのになにもせずに帰ろうとするのだ。

・・・いや、まて。

確か、この少女はエルフだったはず・・・まさか、

「・・・リーハ、まさかだがシーソルに行ってこの子の正体を明かすつもりか。」

「・・・」

リーハは扉を開けようとしていた手を止めた。

そしてゆっくりとこちらに向き直る。

「てへっ、バレちゃった。」

ちゃらけた感じで答えを返してきた。

「じゃあ私は行くから!」

今度こそちゃんと扉のドアノブを持って出ようとする

「ま、待って!」

後ろから声が聞こえた。

振り向くと少女が震えながらリーハを呼び止めた。

「は、話しますから、だから、それだけは。」

「・・・」

しばらくするとリーハがドアノブから手を離し、席に座る。

「よし、これでいいわね。」

リーハが少しニヤつきながら少女にそう言った。

少女の方を見てみると"やられた"みたいな顔をしながらリーハを見ていた。

「・・・はあ、まあいいです。それであなた方は私に何を聞きたいんですか?」

少女が先に聞いてきた。

「そうね、まずあなたの名前を教えてくれる?今度はちゃんと答えなさいよ。」

リーハの質問に少女が答える。

「・・・クルセリア、クルセリアです。」

「どうしてこっちに来てるの?」

「それは、ただ人族が住んでいる大陸が気になって・・・」

「ふーん。」

「・・・」

「・・・あなた、自分の正体がバレされても問題ないってこと?」

「リーハ、どういうことだ?」

リーハとクルセリアの会話が分からず、ついリーハに聞いてしまった。

「えっとね、この子嘘ついてる。」

「どうしてだ?」

「うーん、なんとなく。」

「それじゃあ理由にならないぞ。」

「うう、けど私は嘘を言ってるって思ったのよ!」

リーハがまた扉に近づく。

「まっ、待ってください!ちゃんと話しますから。」

クルセリアがリーハを呼び止めた。

「・・・そうです、私はただ人族の大陸に興味があったわけではなく、逃げてきたんです。」

「どういうこと?」

「・・・私は、あなた達のいう亜人の大陸のエルフの森の中でかなりの高い地位を持っていたんです。それでエルフの森の王と私の婚約が決まった時に他の候補者に恨まれたのかその日の夜に暗殺者が私の部屋に入ってきたんです。なんとか撃退はできたんですがまた来るかもしれない可能性があったので一時こちらに来て身を隠そうとしたのです。」

クルセリアが素直に真実を話した。

リーハはその話を聞いて何かを考えていた。

「・・・クルセリア。」

「な、なんでしょう?」

「こっちに来てからどれくらい経ったの?」

「あの、質問の意図が分からないんだけど。」

「いいから!」

「え、えっと、1年、ぐらい?」

「・・・ならいいわね。」

リーハが俺の方に顔を向ける。

「レグルス。」

「なんだ?」

「この子、私たちの旅に連れていきましょう。」

「え?」

・・・ん?

俺が心の中でそう思う前にクルセリアの声の方が早かった。

クルセリアの工房


1階建て(地下有り)で工房の壁には緑が茂っている。

寝床は屋根裏、仕事場は1階、地下は作ったものを置いておく場所

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