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18.黒と白と藍の森

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それから数日経った。

今は船を買う金を貯めるために3人でギルドの依頼をしていた。

「うーん、どれがいいかしら。」

リーハが依頼の掲示板で頭を悩ませている。

「ちゃんと俺らができるやつを選べよ。」

「わ、分かってるわよ!」

「本体か?」

「本当よ。」

なぜ俺がこんなにリーハの選ぶ依頼が気になっているかだって?そんなの簡単だ、あれは2日前リーハの奴、下水道のアンデットの駆除の依頼を受けてきたんだ。それだけだったら普通だろ?だがよく考えてみてくれ、俺らの中にアンデットに効く聖属性の魔法が使える奴が何人いると思ってる、俺だけだぞ、普通こういうのは2人以上聖属性の使い手が必要なんだよ。そのせいでアンデット駆除にとても苦労した、もう2度としたくない。

「レグルス、選んできたわ!」

リーハが走りながら俺に寄ってきた、手に依頼書を持って。

「どれどれ」

「ふふん、今度こそみんなできる依頼を持ってきたわ!どうよ。」

「・・・」

「は、早く何か言いなさいよ!」

「・・・リーハ、ちゃんと、依頼の難易度、見たか?」

「え?」リーハが依頼書をしっかり見る。

「あ」

リーハが何かに気づいたようだ、それと同時に汗を流しながら俺に向き直った。

「えっと、その・・・ごめん!」

そう言いギルドの入り口に向かって走り出そうとした、が俺がリーハの服の首根っこを掴み動きを止めた。

「・・・リーハ、ちょっと話そうか。」

顔を満面の笑みを浮かべながらリーハにそう言い、ギルドの奥に連れて行った。

この日、リーハに2度と依頼選ばせないことが決まった。


依頼書

増えすぎたオーガの討伐 およそ20~30体

推定難易度:A


俺たちはシーソルの北部にある森に足を運んでいる。

誰かさんのせいで。

「うう、謝ってるでしょ!だからそんな目で私を見ないでよ。」

「・・・」

「なにか言ってよ!

「・・・ご主人様、もうやめてあげたら、」

イロナが俺に打診してきた、実は今ここに至るまでの最中にこの会話はゆうに2桁を超えていた。

何故かって?リーハが本当に反省してたから。

まあもうそろそろ許してやるか。

「・・・分かった、やめるとするか。」

俺のこの言葉を聞いた途端リーハの顔が明るくなった。

「ただし、リーハ、自分のした事の責任は自分でとるべきた。だから1人で依頼をこなせ。」

俺のこの言葉を聞いた途端リーハの顔が今度は暗くなった。

「じゃあなんで付いてきたのよ!」

「逃げ出さないか監視するため。」

「しないわよ!」

そんな他愛もない会話がかなり続いた、気づくと俺たちはオークの拠点があるとされるところにいつの間にか入っていた。

探知の魔法を使う、うーむ、まあ200mぐらいでいいか。

探知の魔法を使う。

「・・・リーハ、北西、150m、いるぞ。」

「え、本当?」

「そうだ。」

「ど、どうして分かったんですか?」

イロナが不思議そうな顔をしながら俺に尋ねてくる。

そうか、イロナにはこの魔法の説明をしてないんだった。

「これはな、雷魔法の応用なんだ。」

「雷の、応用魔法?」

「ああそうだ、まあそれとこれは俺のオリジナル魔法でもあるんだ、ある時生き物には微弱な電気が流れていると知ってな、それを応用して俺を中心に球状にして微弱な電気を流してみたんだ、そうすると生き物に流れている微弱な電気と俺が流した微弱な電気が繋がる、そうするとそこの位置の電気が変に出っ張る。これで敵の位置が分かるというわけだ。」

イロナが口をだらしなく開けていた。

「おい、分かったか?」

「え?あ、はい!」

「・・・まあいいか。それとお前らは早く俺の言ったところに行け、奴らがどこかに行ってしまいそうだぞ。」

「え、そうなの?じゃあ先に行かせてもらうわ。イロ、行きましょ。」

「は、はい!」

2人はそう言うと俺の言った方向に走っていった。

俺は、もう少し周囲を調べてから行こう。

◇◇◇

私は今リーハさんの後を追っていました、あの人早すぎです。私が全力で走ってギリギリ付いていけるぐらいですよ、やばいです。

数秒後

リーハさんが途中で止まったのでなんとか追いつけました。

そして私もリーハさんと同じに茂みに身を隠しました。

「イロ、いたわよ。」

「はい、本当にいますね。」

「・・・実践にはいい機会ね、イロ、行ってこーい!」

「え、わ、きゃーー!」

リーハさんにオーガの方に投げ飛ばされました。

リーハさんがやるんじゃなかったんですか!

イタッ

上手く着地が出来ず尻もちをついてしましたした。

「いてて。もー、なにするんですか!リーハさん。」

リーハさんに文句を言いました。

「ちょっとイロ、後ろ!」

「え?」

振り向くと私のほぼ背後にオーガ達がいました。

そしてなんだか笑っているように見えました。

すぐさま剣を出します、ギリギリでオーガが振りかざした鉈をとめました。

あぶなかった。

すぐさま距離をとります。

「イロ、今のあなたの腕ならこんな奴ら簡単に倒せるわよー。」

後ろからリーハさんの応援が聞こえました。

ならやってみるとしましょう。

1度大きく息を吸い、吐きます。

ヒュッ

剣をしまいます、どうやらオーガ達はもう私に斬られたことに気づいてないみたいです。

その刹那、オーガ達の体が100以上の肉片となりバラバラになりました。

「・・・どうですか、リーハさん?」

「うーん、まだまだね。」

「え?」

そんなはずはありません私は今完璧にリーハさんの剣術を繰り出せたはずです。

「今イロが出したものと私の出すものの違いを見せてたらいいんだけど、あ、右側にオークいたわ、それで試しましょう。」

リーハさんはそう言い走っていきました。

「ちょっと、待ってくださいよー。」


リーハさんに追いつきました。

「はあ、はあ。」

私が息切れしてる間にリーハさんは剣をだしました。

「イロ、よく見てなさい。私の3つの剣のうちの1つ、"迅"は文字通り神速の剣だわ。けどさっきのは全く迅の剣じゃなかった。」

「何故ですか?」

「それはね・・・」

リーハさんが続きを言おうとした瞬間、リーハさんの目の前にいたオーク達がいつの間にかバラバラになっていました。

「迅は無から剣の速さを最高速にする技、だからイロが最初にやってた集中なんてしなくていいのよ。」

リーハさんが後ろを向き笑いながらそう言った。

・・・私は、まだ、リーハさんの足元にも及んでいなかったのですか。

◇◇◇

俺はリーハ達が行った後を追っけていた。

あいつら、どこに行ったんだ。

辺りを探す、だが居ない。

仕方ない探知を使うか。

そう思い使おうとした瞬間、

「レグルスー!」

リーハ達が俺の後ろから現れた。

「・・・」

無言でリーハ達に近づく。

「え、ちょ、レグルスどうしたのよ。」

リーハが戸惑っていた、だが関係ない。

リーハの前まで行き、立ち止まる。

そして頭をはたいた。

「な、なにすんのよ!」

「・・・あまり心配をかけるな。まったく、お前はすぐにどこか行くんだから。」

「別にいいじゃない!」

リーハの顔が少し紅い気がした。

「それと、ちゃんと倒してきたか?」

「え、ええ、イロが全部倒したわ。」

リーハの後ろにいたイロナを見てみるとなんだか少し落ち込んでいる気がした。

「イロナ、どうしたんだ?」

「え?あ、ああなんでもないです!」

自分に聞かれてるのを気づいたのか慌てて返事をしてきた。

「ただ、自分はまだまだ未熟だと今日改めて実感しただけです。」

「ん、なにか言ったか?」

「いえ、なんでもありません。」

「そうか、なら帰るとするか。」

こうしてオーガ討伐は幕を閉じた。

討伐後


ギルド職員「・・・はい、確かに確認しました。こちら報酬の金貨7枚です。」

レ「・・・これからA級以上の依頼受けようかな。」

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