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17.美味しい魚料理を求めて

眠い

建物に近づくとあまり高くない城壁が見えてきた。

城壁に着くと門に警備と思われる2人がいた。

2人に近づく

「身分証を提示してください。」

2人のうち1人が言った。

俺ら3人は冒険者ギルドで発行したギルドカードを出した。

「確認しました、どうぞお入りください。」

そう言うと門が開いた。

中に入る。

「わあ!」

「おお!」

中に入るとまず目に入ったのは煌びやかな青色の海だった、そして下を見ると街並みが海まで続いていた、どうやらここは海に向かってなだらかな坂のような地形らしい。

「レグルス!早く行きましょ!早くご飯食べたいわ。」

海に見惚れている中一番に喋り出したのはリーハだった。

景色より食なのか。

「はあ・・・分かった、行こう。イロナ、行くぞ。」

「はい!」

そう言い街に歩き出した。

「ねえレグルス、ここの特産ってなにかしら?」

「多分魚じゃないか?」

「そういうことじゃなくて魚の種類よ!」

「おそらく"刺身"と呼ばれるものだと思いますよ、リーハさん。」

イロナが口を開いた。

「おお、よく知っているな。」

「いえ、ただ少し私が奴隷になる前にここにきたことがあっただけです。」

「・・・すまない、少し悪いことを聞いた。」

「大丈夫ですよ。」

「そ、そうなのか。ならもう少しその刺身というのを聞かせてくれないか?」

「ええ、いいですよ。本来、魚というのは焼いて食べるものと思われていたんですよ。ですがある時1人の漁師がとてもお腹が空いていて、魚を焼く力も無く一か八かで獲った魚を生で食べたそうです。。そうすると食べた男は吐き出すどころかむしろ美味しいといい生の魚をバクバクと食べたそうです。それから魚は生でも美味しいと広がり今では魚料理の主流に並んだと言われています。」

「なるほど、実に興味深いな、是非食べてみたい。」

「それなら港近くの店の方がいいですよ、港に近いほど新鮮なものを扱っているので。」

「なら早く港近くの店に行きましょ!」

またリーハが走った。

「だから本当に、もういいや。イロナ、歩いていこう。」

冷静な声でイロナに言う。

「は、はは。」


港の近くまで来ると、そこはなんだか変な匂いがした。

「イロナ、この匂いはなんだ?」

「魚の匂いですよ。」

「なるほど、魚とは本来こんな匂いなのか、初めて知った。」

「すぐに慣れると思いますよ。」

そんな会話をイロナとしていると、遠くからリーハの声が聞こえた。

「レグルスー!ここにお店あったわよー、入りましょう!」

とても甲高い声で俺たちに言ってきた。

やめてくれ、他の者達に迷惑だ。

リーハに不満を思いながら近づいた。

「で、お前の言ってたのはどれだ?」

「これよ!」

リーハが指を指した方を見る。

[魚の家]そう看板に書いてあった。

窓を覗くとかなりの人がいた。

「うむ、ここに入るか。」

魚の家に入った。

「いらっしゃいませ!」

入った途端リーハに負けないぐらいの甲高い声がもてなしてくれた。

耳が痛い。

「何名ですか?」

「3だ。」

「かしこまりました、こちらにどうぞ。」

誘導された席に着く。

しばらくした後に別のウェイトレスが席にやってきた。

「ごちゅ、ご注文はきま、決まりましたか。」

なんだがすごく噛んでいた、まあ気にしなくていいか。

「刺身の1人前を3つ頼む。」

「か、かしこまりました。刺身の種類はどうしましょう?」

「うーむ、どれくらいあるんだ?」

「数十種類あります、メニュー表の右下を見てみてください。」

右下を見てみる、本当に数十種類あった。

「・・・この店で1番美味いやつでいいか?」

「か、かしこまりました。」

「2人はどうする?」

「私もそれでいいわ。」

「私も。」

「2人も俺と同じで。」

「かしこまりました、しょ、少々お待ちください。」

ウェイトレスがそう言うと早足で厨房に向かった。

それから数分後

「お待たせしました、こちら刺身の1人前3つでございます。」

刺身が来た。

刺身の皿が席に置かれると皿の中を見る、それは今までに見たことの無い光景だった。鮮やかな薄ピンクとオレンジ、白など様々な色の刺身が並んでいた。

「お刺身を食べるならこれが合いますよ。」

最初に俺たちに話しかけたウェイトレスがなにか黒い液体を渡してきた。

「なんだこれは?」

「"醤油"と呼ばれるものです。」

「しょうゆ?」

「はい、これがお刺身にとても合うんですよ!ぜひぜひ。」

なんだかすごく勧められたのでこの、醤油というものをかけてみることにした。

そして食べようとした、が出来なかった。

手元にナイフとフォークがなかったからだ。

その代わりに2本の棒のようなものが置いてあった。

「なんだこれは?」

「ああ、それは"箸"です。」

「なんだそれは?」

「これはですね、こうやって使うんです!」

ウェイトレスが箸を持ち、器用に使っていた。

「ほう、そうやって使うのか。」

「はい、そうですよ。」

「すごいな、シーソルは。こんなにも発展しているなんて。」

「いえ、違いますよ。」

「え?じゃあこの箸とか醤油はなんなんだ?」

「それはですね、輸入です。」

「輸入?」

「はい、実は数年前ここから南西部にとある島々を発見したんです。そこにはどうやら先住民たちが住んでいたらしく最初は退こうとしていたみたいですが今のような箸や醤油などの私たちが見たことのないものを沢山持っていて、それで貿易をしようとしたんです。まあその交渉が成功したらしく今ではこういう箸や醤油が送られてくるって訳です。ちなみにそこの島々は先住民たちが統一していたらしくそこの名は"露独ろど"と言うらしいですよ。」

「なるほど。」

少し興味が湧いてきた。

「その露独ってところの言語について書かれている本ってシーソルにあるか?」

「多分本屋を探せばあると思いますよ。」

「そうか。」

よし、なら次は亜人たちの大陸の前にそこに行ってみるとしようか。

そんなことを考えていると隣から肩を叩かれた。

「ん、どうした?リーハ。」

「・・・いい加減食べたいんだけど。」

俺とウェイトレスが話終わるまでずっと待っていたらしい。

「おっと、すまんなじゃあ食べようか。」

「あ、そうだお客様。」

「なんだ?」

「露独では食事をする時に手を合わせて[いただきます]と言うらしいですよ。」

「そうなのか、ならば早めに慣れておくとするか。」

そう言い手を合わせる。

「リーハ、イロナ、一緒に。」

「はいはい。」

「はい!」

「「「いただきます」」」

その後の記憶は俺にはない。

あとからリーハに聞くと吐いて倒れたらしい、ウェイトレスもたまに合わなくて吐く人がいるとか。

結局俺は1人だけシーソルの名物を食べられなかった。


リーハとイロナ


リ「なにこれ、すごく美味しい!」

イ「本当ですね、とても美味しいです!」

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