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10.秘密の邂逅

ミスがあったら遠慮なく言ってね

鍛冶屋に行くとリーハはその中で1番高いレイピアを持ってきた。

そのレイピアは俺の今持っている全財産の5分の4の値段がしていたので断りたかったが断るとなんだか俺の身が大変なことになりそうな気がしたので買うことにした。

さようなら、俺の80金貨。

そうして鍛冶屋を去った。

「リーハ、その高いレイピアを買ったから少し俺の願いを聞いてくれないか?」

「・・・なに?」

少しイライラしていたが応えてくれた。

「実はな、俺はリーハとパーティーを組みたいと考えている。だが俺の今の冒険者ギルドのランクはBなんだ。そしてパーティーを組むにはそのパーティーリーダーのランクの一段落上か下までが入れるんだ。だからリーハには今からランクをFから最低Cまで上げて欲しい。頼めるか?」

「・・・分かったわ。」

「本当か?感謝する!それじゃあはい、これ。俺がとっておいた宿の住所。俺はやることがあるからこれで失礼する。」

「え、ちょっと、待って。」

なんだかリーハの慌てた声が聞こえた気がするが構わずその場から離れた。

今からやることはリーハに見せられたいからな。


街の中心から離れたある大きな屋敷にやってきた。

その屋敷に入り、受付と思われるところに行きとある紙を出す。

そうすると奥の部屋に案内され少しするとこの屋敷の主人と思われる男が入ってきた。

「お客様、本日はどのようなご要件で?」

「あの招待状を渡したんだから目的は知っているだろう?奴隷を買いに来たんだ。」

俺が来たのは表では普通の商会、裏で奴隷商売をしている商会だ。

なぜリーハを置いてきたのかというとリーハは元奴隷だったからおそらくこの男を見たら殺すと思ったからだ。

「まあそうですよね、それでどのような奴隷が欲しいですか?」

「そうだな、実はあんまり決めていないんだ。だからとりあえず奴隷全員を見せてくれないか?」

「分かりました。それでは案内しますね。」

男はそういい席を立ち、部屋を出ていった。俺もそのあとに付いて行った。

それから少し歩き謎の機械のところに入った。

「これはなんだ?」

「おや、知らないのですかな?これは昇降機と呼ばれるものでして浮遊石を応用したものです。術者がマナを流すとおらこのとおり、上下に動くのです。」

「ほう。」

これは便利だな。いつか浮遊石が沢山とれるという山にでも行ってみるか。

そんなことを考えていると昇降機が止まった。

「さあここです。」

「おお、広いな。」

そこはとても広い地下空間だった。

俺たちがいるところから円形状に道が伸びている。

「お客様は犯罪奴隷と借金奴隷のどちらがいいですか?」

男がよく分からんことを聞いてきた。

「なんだそれは。」

「おや、こちらもご存知ありませんでしたか。それならばご説明しますね。犯罪奴隷はその名の通り犯罪を犯して刑罰として奴隷になった者のことであり、借金奴隷は借金を返せなかった者たちが借金の代わりに奴隷になった者たちのことです。」

なるほど、それならおそらく犯罪奴隷たちはもう成長した者が多いだろう。俺の素質鑑定眼はまだ素質が覚醒していない者の素質を鑑定するものだから借金が返せなくて親に売られた子が多いと思われる借金奴隷を見るか。

「ならばまだ成人していない借金奴隷を見たい。」

「かしこまりました、私に付いてきてください。」

男は歩き出した。それに俺も付いていく。

「着きました、ここが借金奴隷でまだ成人していない者たちのところです。」

「少し見ててもいいか?」

「かしこまりました、それでは私は昇降機とところで待っておりますので決まったら私のところに来てください。」

「分かった。」

男が離れていった。

さて、それではこの素質鑑定眼で見るとするか。

数分後

うーむ、やはりほとんどは素質が村人だな。あとたまに冒険者とかがいるくらいか。

そんなことを思いながらどんどんと皆の素質を見ていく。

まずいな、あと残りが1部屋になってしまった。

最後の部屋は、う、なんだこれは。

ここだけ全く掃除がされてないじゃないか。

ここの主人に文句を言いたくなった。

だがこの部屋の前にある看板を見るとその気がなくなってしまった。

「病持ち」

・・・そういう事か。

どうりで今まで病持ちの子がいなかったのか。

本当なら皆を買って今すぐに病院に連れて行きたいところだがすまない、今の俺には皆を買えるだけの金がない。

だから目を背けてしまいたい、だがこの中に素質を持っている者がいるかもしれない。

目を向けるしかないのか。

苦悩しながらも俺は目を向けることにした。

そんな目で俺を見ないでくれ、俺は皆を買えないのだ。

いくら助けを求める目を向けられても俺には買えないんだ。

そんな気持ちになりながらも一人一人見ていく。

そして残り1人になった。

やっと終わる。

最後の1人を見た。

「・・・な」

思わず声が出るほど驚愕してしまった、だってそうだこんなものを見てしまったら。


名前:イロナ

年齢:14

素質:剣士、魔道士、大魔剣士

次回18:00予定

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