「エピローグ」
次の日、何事も無かったように退院祝いのパーティーが夜に開催され私達は人生で一番楽しい日になった。
皆いつの間にかどんどん仲良しになって途中から来たエインデのお兄さんとクラフトさんはもう立派に私の仲間に染まっていた。
尊敬する仲間達と友達のユーゴ君に憧れのノア先輩、サナエちゃんの彼氏になる予定のカイト君、私はこんなにも冒険者になって良かったと思った日はになった。
「ユカリちゃん、もし宜しければ明日またこのお店に来て貰えませんか?お渡ししたいものがあるのですが・・・」
「冒険者関連?」
「はい♪元大魔道士の称号を手にした魔導学院最速にして頂点に立った私が今後の事で託したいと思えるものです♪」
うわ、絶対凄い物に違いない、私は流れに任せて約束すると酒場のドアを叩く。
ノア先輩が何かを察したかのように開けるとそこにはあのシスターズの人達がやってきた。
「すまない、多忙により予定を遅れてしまった・・・フォイ・ゲッシュと妹のスェウだ」
入っていたのは金髪のポニーテールで纏めた絶世の美女と大きな本を抱えたちょっとおませさんの黒髪長髪の女の子だった。
「わわ!えっと・・・お話は聞いてましたが私ら冒険者に一体何か用事があるとか!」
私は人目で偉い人だと気付いて腰が低くなる。
「あはは、そんなに畏まらないでくれ。本来ならお礼を言うのはこっちなんだが君達に言っても“はい”とは答えないだろ?」
察するにこの前のロボット事件かな、でもおかしいな・・・誰も見てないから特定するのは難しいはず。
「ウチの妹の魔法で救ってくれたのは君達だと知らせてくれてね、本来ならシスターズに呼んで感謝状や報酬を出したいところだが自分達で名乗る気はないだろ?」
それはお兄さんとの契約たからね、皆を売るなんて最低な行為は絶対にしない。
「はい、主張はしません」
そっかと少しだけ落ち込んでしまった、そこからはとても友好的で真面目でデキるお姉さんみたいな人だった。
社交的で礼儀正しい、自ずと私も最低限の礼儀をもってもてなした。シスターズの一番偉い人だと言うのに物腰柔らかく本当に私達には感謝を伝えたかっただけらしい。
「君達はどうやっても礼を受け取ってくれないのは分かった、なら私個人として依頼をする形で返させてくれないか?」
すると彼女から個人としてある依頼をノア先輩と一緒に内容を聞くことにした。
「炎星と水星で起こってる問題を調査して欲しい、報酬は五十万ベルでどうかな?」
幻影道R 第九巻 終




