↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影道R 第九巻   作者: SAKI
78/83

「世界喰らいの腕」その1

 むぎゅっと巨乳に包まれて優しく頭を撫でられる。暖かくて幸福感が心労を癒やしてくれる。


「やっぱりユイさんが一番だ」


 圧倒的に柔らかくて大きくて優しい匂いが心を溶かしてしまう。


「久しぶりのユカリちゃん・・・大分色々大きいけどアリね」


 ユイさんもとても御満悦なご様子で頷く。


「ユカリちゃん、君なら出来るよ♪頑張れ頑張れ♪」


 子守唄のように応援され力が湧いてくる、ユイさんに応えたくて、好きになって欲しくて私は脳を回転させてモンスターを倒す方法を・・・そもそも倒すのではなく消(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)え(・)ば(・)い(・)い(・)のでは?例えば最初から存在してなかったとか。


 そんな凄い魔法が使えたら・・・頭の中で浮かぶそれは形容するのが難しくて悪魔の腕?みたいな感じをイメージすればいいのかな。


「決まった?」


 ユイさんは息を整えて狙い澄ましながら走る準備をしている。


 異様な程筋肉が発達した脹脛はちょっと引いた。


「うん、ユイさんお願い」


「ユイち(・)ゃ(・)ん(・)ね?今度からはちゃん付けで呼んでね?この子は本当はもっと親しくして欲しいからさ」


 ユイちゃんはにこやかな顔でスタート・・・しなかった。最後に私に向かって何か言ってくれた。


 “君は特別な存在なんだからもっと前向きに笑おうね”


「ふえ?」


 小声で聴こえたそれに私は呼び止めようとしたが加速し続けたユイさんは音速の速さで隙を作り止める手は伸ばせなかった。

 

「・・・っ!!」


 私は自分の力を信じてイメージしたモノを纏わせる。


 全てを亡き者とする概念を消し去る悪魔の腕、触れれば忽ち時空の彼方へ消え去りそれは最初から存在しなかった。


「ユカリちゃん!!早く!」


 隙を作る為に身を削りながらユイちゃんは少し焦りを感じている。


 私は悪魔の腕を宿して一気に攻め込む。


「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!【ディメンション(世界)グロウ(喰らい)】!!!」


 悪魔の腕は魔力(マギア)を消費する程大きくなり巨大を引っ掻くには丁度良い、ユイちゃんがそれを見越して敢えて全力で反対方向に逃げた。


 完全に私を無視したお陰で反応する頃にはもう遅い、私は宿した腕で躊躇なくモンスターの首から斜めに切り裂いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。