「大結晶の洞窟へ」 その1
謎の大穴に入った私はハルカさんに怒られながらも探索を開始した。辺りはまだ未発見の場所なのか光源が一切無い、その代わり見たこともない紫色の鉱石が蝋燭のような心許ない明りを照らしている。
足元に気を付けながら奥の方に進むにつれて何やら不気味な音が反響する。
ピチャピチャ、ヌチャヌチャとまるで粘液が垂れてるかのような不気味で不快な音が耳を舐められてるような気分になる。
「うっ」
悪寒と震えが止まらない、何だか狂気的なモノを感じていると前方にスライムのような練り固まったモノを見つける。
「っ・・・!?ユイさん!?」
髪はピンク、裸で拘束されているユイさんらしき人だと判断すると引っこ抜こうとしたが・・・
「えっ?」
引っこ抜いた上半身以外は何も存在していなかった。下半身は完全に溶けて骨になっている。
「これ・・・ユイさんじゃない」
私は一瞬心臓が止まりそうになったがよく見ると前髪が違う、それの豊満なおっぱいが一回り小さい、ハリも無いしお腹も少しふくよかだ。
本来のユイさんは前髪はもう少し長い、おっぱいはもう少し大きくてハリもあってぷるんとしたいかにも柔らかそうな肉質。お腹は細くてお尻は大きくて大変素晴らしいスタイルの持ち主だ。
ユイさん大好きな私にしたらこんなの欠陥だ。
「よく見た目で判断できたね?」
「これは偽物だよ・・・本物のユイさんはもっとエッチなお姉さんだし」
目が死んでる癖にやたら色気が強くてユイさん曰く「私は女性の三倍の性欲がある」と普通に興味が無い発言を豪語され少しの間無視すると拗ねてしまった。
あの時のユイさんの顔は今でも忘れられないくらい可愛かった、もっとニコニコしたら私は結婚を許してしまいそうだ。
「近くに沢山あるみたい、探してみましょう」
ハルカさんの発言と共に私は二つの錬金術ランプを一つ渡してユイさんを探してみることにした。
だがどれも偽物でユイさんは見つからなかった、残り一人だがこの人も偽物っぽい。
「ユカリちゃんは本当に詳しいのね」
私の観察力にちょっと引き気味のハルカさんはそれに触れながら言葉を交わした。
「ユイさんの事なら任せてよ♪これ多分違うかもね」
一番ユイさんっぽいけど髪はボサボサだし傷だらけだけど色気が無いような。
「うん、違うね!次行こうか♪」
私は自慢気に語りながら去ろうとしてたら、物凄い殺気が背後から感じる。
うん、私はやらかしてしまった☆この殺気は先程違うって言ったら人から感じる。つまりは本物だ♪
「・・・ユカリちゃん・・・?」
「ひっ!?」
「何でも知ってるのよね?その表情は本物ってことなんじゃない?」
私は壊れたおもちゃのようにガガガと振り向くとそこには多分物凄く怒りを露わにする今にも殺してきそうなユイさんを発見した、手足が触手で縛られてるから身動きが取れないらしい。
私は今ならと私は全力疾走しながら素直に言いました。
「誠に申し訳ありませんでした!!」




