「夢幻の可能性」 その7
「はぁっはぁ・・・何とかなった」
ハルカさんが思いの外連携してくれたお陰でとても戦いやすかった。ハルカさん自体はあまり気にしていなかったようだけど連携する時に声を掛けてくれたり危ない時は手を引いてくれて助かってしまった。
「ふい〜お疲れ様〜ユカリちゃんと一緒に戦えるのは久しぶりね♪」
ハルカさんは何かウキウキしてるけどこの人私にとっては敵に近いような、それでも馴れ馴れしく思い出話を語るのは余程私に思い出があるのかな、何か敵だと視認してたのにごめんって言われたら許してしまいそうだ。
「ユイさん・・・」
通路だけでこんなに警戒されるなんてこの先はより重要なものが置いてあるという理由になる。急いで奥地に向かうとそこには・・・
「なに・・・これ?」
何か重い物体が振ってきて押し潰されたような大きな穴が眼の前の広がっていた。
「うーん、ちょっと良くないかも」
この状況にハルカさんはあまり良くない反応を見せる。
「でも、そこにユイさんがいるなら勇気をださないといけないし・・・」
だからと言ってこのまま足踏みをしてる程私は我慢出来ない。
「えい!」
「ちょ!!?何で飛び込むの〜!?」
私は勇気を出して飛び込んで見ることにした。飛び込むと同時に地面にアンカーを突き立て結んだロープで下に降りることにした。ハルカさんは私の行動に驚愕して反応が遅れたがすぐについてきてくれた。
「こ、ここは危険区域よ!?何考えてるの!?」
無事に降りられたがハルカさんはすぐに私に駆け寄り両肩を掴まれた。
「ここにユイさんがいるなら探してみるしかないでしょ?」
「それはそうだけどさ!もっとこう慎重になるとか深さはどれくらいなのかとか!」
安全じゃないからと完全に余裕が消え去ったハルカさんはとても面倒見が良さそうな事を言う。
「き、聞いてるの!?」
危ない、自殺行為だとか命が足りないよ、とか安全面について咎められて私は深く謝るとハルカさんは息を切らしながら最後にこう告げた。
「お願いだからこれ以上お姉さんをヒヤヒヤさせないでね、ユカリちゃんは一人しかいないんだから!」
ハルカさんはそれを最後に頭を強く撫で、抱き締められてしまった。本当にユイさんと性格を取っ替えっ子してもらいたいくらい優しいお姉さん、なんならお母さんでも良いとか思った。
謎の大穴に入った私達だったが、この後に大変な事になるなんて当時の私にはそこまで考えてる余裕が無かった。




