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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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「ユイさんはどこへ?」その4

「はぁっ・・・はぁ・・・げほ・・・ごほ」  


 流石に束で来られると身体的差がある、区切りが良い所で逃げたかったけど仕方無い。


「っ・・・?」


 私は武器をしまい、ユイさんを探そうとしたが何か視線を感じる。


「ありゃりゃ?見つかった?」


 誰か暗闇から歩いて来る、咄嗟に武器を引き抜くとそこには見知った顔を・・・じゃない?


「ゆ、ユイさん?」


 淡いピンク色の髪だが長髪ではない、私の髪の長さと同じで首元までしかない。


 瞳は紫だけどキラキラしてて風格は優しいお姉さんのようだ。


「ん〜残念だけどお姉さんはユイじゃないよ?」


 身体全体が見えると本当にユイさんじゃない。黒色の服にスラッとしたズボンから見えるストッキングってやつなのか薄っすら肌が見える。


 ユイさんよりは小さいけど中々大きなバストと動きやすさに重点を置いた服装が特徴的だ。


「ご、ごめんなさい!貴女と似ている人がいて・・・」


 お姉さんはなるほどねとユイさん顔負けの笑顔で許してくれた。


「私はハルカ、ただの平民よ、見た所初めて来たっぽいから探すついでに案内しよっか?」


 好意的な女性なのかとても距離が近い会話をしてくる、初めての女性に困惑していると背後から大きな棍棒を振りかざそうと突っ込んで来る男性を察知するのが遅れてしまった。


「あ、あぶな――― 」


 平民だから避けれない・・・そう思ったがお姉さんは棍棒を振りかざす手を足の踵で弾くと平民とは思えないぐらいの軽やかなステップを踏みながらパンチを二回当てて最後に回し蹴りが顔面を捉えて簡単に倒してしまった。


「ふいー暴徒がこんなにいるなんてまだまだ治安回復は見込めないねー☆」


 あははー☆と明るく笑うお姉さん。絶対に普通じゃないと目を光らせてしまった。


「それでさ・・・君みたいな子どもちゃんがどうして裏の街に来ちゃったのかなぁ?」


 私はハルカさんに事情を話すと顎に手を当てて最近の出来事についていくつか話してくれた。


「なるほどねーお姉さん結構強いから案内がてら一緒にさがしてあげるよ♪」


 ハルカさんは頼もしくも手伝ってくれると言っているのでお願いしてユイさんを見つけるまで同行することとなった。

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