↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影道R 第九巻   作者: SAKI
61/83

「ユイさんはどこへ?」その5

 近未来区 スラム街


 ハルカさんの気遣いにより力を貸してくれるみたいで私は頷き一緒にユイさんを捜索することにした。


 少しは情報が集まると思った、だが現実は非情だ。ユイさんの消息どころかユイらしき人影すら見ていないという。


 手分けして探したが結果はユイさんはどこにいないという。


 本当に何処に行っちゃったんだろう・・・


「んっ?」


 奥に進みすぎたのかいつの間にか行き止まりになっていた。


「行き止まり・・・にしては何か違和感がある」


 行き止まりにしては地面が他より削れている、それはここに来た人間が多い証拠になる。しかも何回も繰り返した後まである・・・ということは一つかな。


「ここに何かある」


 だが肝心の扉を開く術が無い、もしかしたらユイさんはこの中にいるのではと開ける方法を考えようとしたその時、背後からハルカさんの声がする。


「そこは危ないから入っちゃ駄目だよ?」


 いつの間にか私の背後に来ていた、これはユイさんと同じ。だけどユイさんからは魔力(マギア)が感じ取れるがけどハルカさんからは何も感じない。


「うわっ!?ハルカさんは何か知ってるんですか?」


 少し驚いたが前任者と同じ手なお陰で心臓が強く揺れることは無かった、ハルカさんに聞いてみると何やら考え事をしている。


「まぁ一応はね〜多分ユイちゃんはそこにはいないと思うよ〜?」


 むっ、露骨に嫌そうな表情・・・あまり詮索はして欲しくないのか・・・スラム街に何か隠しているのか、それとも・・・?


「ハルカさんは何者なんです?」


 私の問いに答えづらそうに目線が泳ぐ。普通の平民では無いと分かった今、色々聞いておきたい。


「う〜ん・・・・・・・・・・・いっか」


 ハルカさんは長い沈黙の末何かを決断した表情をする。少し警戒したが悪意は無さそうだ。


「ユカリちゃんには少し刺激が強すぎるかもしれないけどそれでも見たい?」


 ハルカさんは突然不思議な事を言い出した、まるでここから先は冗談や空論だけでは済まされないと言いたげだ。


「そこにユイさんが居るなら見るよ、その代わり不信感と不快で溢れると思うけど」


「うっ・・・・・それは私に目掛けてじゃないといいな・・・・お姉さんも悪気は無いし・・・・・・ちょっと手荒な事しちゃったくらい・・・・・かな?」


 つまりは私が来る事も何と無く予想はしていたのだろうか、何処かの情報でユイさんと一番関係が深いから絞られたのか・・・或いは凶悪な物が渦巻いているのか、それは中に入ってから考えよう。


 私は小さく頷くと先程まであんなに話していたのに今ではハルカさんがあまり気が乗らないのかとても気まずそうに私の目を見てはくれなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。