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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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老馬の智の章 第一章 「初心に戻るべからず」その1

※ユイ同様、ゼーナのスペシャルエンディングも作成予定です、お楽しみに!


 虚空に消えた夢沢山の一人の少女はある日全てが一つの出来事によって消え去った。


 彼女が目指した夢は止まった時計を動かすように再び前へ向く事は出来るのだろうか?



☆★☆★ 一ヶ月半後


 病院から離れて住宅区に戻る、心地の良い風と今日もお日様ピカピカな幸先の良い気温と散歩日和だ。私は取り敢えず皆に会おうとエミちゃんのお城に行くと予定していた日よりも早くも退院出来てしまい城の中には誰も存在せず玄関から広場までガラリと変わっていた。


 お仕事の掲示板に他の依頼や皆のやりたいことや目標の冒険者ランクまでの道のりなんかもキメ細かく書いてあることに私はサナエちゃんの仕業だとすぐに分かった。掲示板の橋にはこう書かれていた。

 

!ユカリちゃん退院祝いの為本日は各自自由行動!そう書かれていた。その横には参加する人が記されていた。

 

 中には私の知る仲良くしてくれた図書館の館長や

シスターズの中でも更に上の存在【聖護騎士団】第一位の【ファイ・ゲッシュ】と【スェウ・ゲッシュ】が来るらしいが・・・一体何用でシスターズ第一位の人がお祝いなんて・・・それ以外は私の知る仲間達だ。

 

「折角だし彷徨こうかな」


 この感じだと皆に会えるのは夜になるのかな、それまで私は商業区に行って暇を潰すことにした。


☆★☆★  エーリューズニル商業区


 一ヶ月半前、ここで本当ならエインデお兄さんと対決するかと思ったらまさかロボットを倒す為に共同前線をすることになるなんて思ってもいなかった。


 噴水広場に来ると一部半壊している建物やすっかり消え去った一番目立つ街の中心とも言える検問所は一軒家の慎ましい建物になっていた。


 背景はガラリと変わって検問所と言うより家に近い気がする。


「私も何か出来る事あるかな?」


 頑張って守った区画なんだ運動がてら復興作業でも手伝おうかな。


「ん?」


 今通りすがった女の子、ゼーナちゃん?服装が大分セクシーだったけど・・・まさか?


「ふ、風俗に行く!?」


 背中が大き開いてスカートのスリットなんていかにもえっちなお店にいるお姉さんだ。一度だけ間違って入った時は赤面しながら全力疾走して逃げたのを思い出す。


「ま、待って!!」


 あのゼーナちゃんがついに暴走したと確信して後を追い掛けることにした、だがゼーナちゃんは思ってたより素早くついに見失ってしまった。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・っ!?」


 私はついに発見してしまった、間違って来てしまった風俗店に!!ピンク色の屋根に立て看板は何ともイヤらしい文字で時間設定が出来る、間違いない、何があったのか分からないけど純粋な女の子を弄ぶ風俗店にゼーナちゃんは染まってしまったんだ。


 冒険者の皆には後で事情を聞かねば!!


 私は深呼吸をニ、三回して勇気を持ってその扉を開こうとしたその時、背後からゼーナちゃんの声がした。


「・・・・ぬ、主様?」


 私は助けようと意気込んで入ろうとしたが傍から見れば風俗に入ろうとする退院上がりのリーダー、ゼーナちゃんは看板を見るなり赤面した。


「あ、いや、これは」


「ぬ、主様・・・お早い退院ですね?」


 私は何とか弁解しようとしたが見たこともない拒絶反応を起こしている。


「他の人には言いません、さ、早く風俗へ」


「違う違う誤解だよ!!?」


「大丈夫です、主様も病院でお疲れなのでしょう?」


「性欲を持て余してる風に言わないで〜!!本当に、本当に違うから〜!!何でもするから言うこと聞いてくださいお願いします!!!」


 尊敬の眼差しから急な拒絶反応に分からないけどは耐えられずに必死で経緯を熱弁して漸くその誤解は解けた。

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