「商業区防衛戦・後編」その18
「待ちなさーい!!」
「嫌です〜♪」
個室に戻ると何故か二人は追いかけっこして遊んでいた、ノア先輩が何やら楽しそうで羨ましい。
「ユカリちゃん助けてください♪」
すると突然ノア先輩は私の胸に抱きついてきた。
「こ、こら!!大人なのにみっともないわよ!?」
憧れの先輩を抱き寄せると甘えた顔でスリスリしてきた。胸がどきどきしてつい庇いたくなってしまう。
「え、えっと・・・何があったの?」
取り敢えず事情を聞くと単純にサナエちゃんを怒らせてしまったらしい、ノア先輩の言動が気に入らなくて胸ぐらを掴まれたとちょっと誇張した発言でべったりくっついてくる。
「ユカリちゃん、サナエちゃんみたいな優しくてお母さんは一人欲しいですよね?」
そして唐突に求められる同意、私はノア先輩と触れ合いが幸せで照れてしまう。
「こら」
すると横から妬ましさと羨ましそうにしていたユイさんがノア先輩を引き剥がすと今度はユイさんが抱きついて来た。
「ユカリちゃんは私みたいなムチムチが好きよね?」
「いつからそんな話題になったの?」
「ノア先輩は巨乳だけど私の方が好きでしょ?」
むにゅりとノア先輩を超える胸の圧力、服の上からでもわかるぐらいだから本当にこんな人が私を好いてくれるなんて僥倖だ。
「えい♪」
引き剥がされたノア先輩は今度は背中に抱きついておっぱいを押し当ててきた、なんか既視感ある状況。
「なっ!!!ユカリちゃん何デレデレになってんのよ!!?不埒よ!!」
「違うよ!?私の周りが女の子しかいなくて男の子の運がないだけだからね!?」
「昔から女の子受けが良いってアスカに言われてたじゃない!」
「そのせいで同じクラスの人達に散々な扱い受けてたんだからね!?」
掘り起こしたくもない話しを蒸し返されることになんて誰が想像できたことか・・・正直言うなら男友達のユーゴ君が初めてだしカイト君は大人のお兄さんだからそれ以外全員女の人しか知り合わなかったなんて言えないよ。
「ユカリちゃんは風紀を乱す女の子・・・しかもノア先輩に騙されて高い物品を購入したり・・・何だか不安になってきたわ」
「不安なら近くで見れば?」
「アンタもそっち側につくの?」
「ユカリちゃんは間近の方が面白い」
なんかたまに馬鹿にされてない?ユイさんがへんてこりんなせいでもあるよと言おうとしたがノア先輩に阻まれてしまった。
「サナエちゃんは育て親なんですから成長した子供を近くで見るのも新鮮味があると思いませんか?」
サナエちゃんは皆して勧誘するものだから少し揺らいでいる、確かに最近は依頼もあって顔を出す機会は減ったけど対して変わってないからつまんないと思われる気がするがサナエちゃんの反応は少し違った。
「ちょっと・・・・・・聞いてくるわ」
勉強熱心な頑固でこの街で猛威を振るっていた鬼畜所長と言われたサナエちゃんがお仕事よりも私を選んだ、珍しい反応に私は驚いてしまった。
「勘違いしないでよ、別にアンタが心配って訳じゃないわ・・・アスカの事もあるし安全視出来ない奴もいるから不安要素を取り除く為だからね?」
「ツンデレ」
「あぁ!?なんか言った!?」
相変わらずのツンデレお姉さんにサナエちゃんは逆上する。
「いい!?私が来たからには徹底的にしごいてやるから覚悟しなさい!!」
半ば照れ隠しのようだけど逆ギレしながらその場を後にした、なんやかんやで優しいサナエちゃんが昔は憧れていた。
「計画通り♪」
サナエちゃんを見送るとノア先輩が背後からほくそ笑んでいたような声が聴こえたけど気の所為だよね?




