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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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「商業区防衛戦・後編」その10

 エインデのお兄ちゃんが勇猛果敢に突っ込み敵の攻撃を掻い潜っては武器を一切使わず何度も薙ぎ倒す、私は一番破壊しやすい状況を判断する。


「おわっ!?」


 ギリギリまで踏ん張ってくれていたユーゴ君の姿勢がロボットのブレードに大きく仰け反ってしまった。


「ユーゴ君っ!!」


 私は集中していた止めて助けに入ろうとしたその時、不思議な事が起こった。


「あんまり調子にのんなよ・・・鉄屑が」


 ロボットの右腕の攻撃にその手が一気に腐食して二の腕まで浸食して塵になって消えた。


「・・・!」

 

 ユーゴ君の顔付きが変わったってことは何か凄い事をしたに違いない、でも今はこの好機を逃すのは勿体無いと判断した私は一気に突っ込み剣を両手で握り締めて飛び掛かる。


「たあぁぁぁぁぁぁ!!!」


 ロボットは防ごうと片腕で剣を受け止めるが私だってやれるんだから!!


「ビーストサイズ!!」


 私は弾かれても尚両手で握り締めると身体から謎の赤黒い炎が噴き出すと同時に剣の形状が巨大な大鎌に変化する。


 視界が広い、破壊できそうな部位が分かる、これなら!!


 身体から炎を噴き出して感じたことが無いぐらい猛スピードで踏み込むと二の腕に出来た破損部位目掛けて鎌を一気に振り降ろすと刈り取るように切断に成功した。


「もういっちょ!!」


 切り払うとロボットは距離を取ろうとしたがそんなのそれを見越しての行動なんだから。


「ふんぬぅぅぅ!!」


 切り返しと同時に両足を狙おうとしたけどやはりロボットはそれを見越して私との間合を詰めてきた。


「っ!!トリックバスター・・・あれ?」


 私はトリックバスターで牽制しようしたが右腕には不思議な武器の見た目が大きく違うことに気が付きその時にはもう壁に叩きつけられていた。


「ぐぅぅっ・・・・この武器なんなの一体?」


 右腕に違和感に覚えトリックバスターを見るとどんどん私の腕を侵食している!?外そうにも飴のようにべったりくっつき剥がすことができない。


「う、うわぁぁぁぁ!!」


 ロボットが接近してることに気付きトリックバスターを構えて乱射する。だがそれは弾ではなく一寸くらいの針のような物が発射されていた。


 どんどん血が無くなっているのか身体がふらついた、何かヤバいことが起きてると急いでトリックバスターを撃つのを止めた。


「ロボットに突き刺さってる??」


 予想では身軽な動きで躱されると思ったがロボットの筋肉繊維に何十本も突き刺さっているではないか。


 何だか良くわからないけどこれは私の知っている“トリックバスター”では無いのは確かだ。


「針って戻せないかな・・・・えい!」


 トリックバスターらしきものを引っ張ると予想外にも針が抜けて私のトリックバスター?の発射口に戻って来た、本当に訳の分からない武器だ。


 このスカートの装飾品といいトリックバスターといいあの遺跡って何の目的で建てられたんだろう。


「全部終わった後でいいか、取り敢えず今は!」


 私が切断した腕がもう元に戻っている、自慢の剛腕で殴り掛かるが私は剣を両手で持ち一気に掬うように振り上げた。


「君を倒すのが先だよ!!」

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