エナの独白
城に向かう途中に声をかけられた
「もういいんだな?」
「はい終わりました」
「ふん 逃げずに来ることは褒めてやろう
母親は人質だせいぜい何があっても頑張るんだな」
お母さん…私頑張るから!
それから城門横の監視塔で簡単なプロフィールを書かされて写真を撮ったら住み込みで働く人達が住む建物に案内された
監視塔から見えていた長方形の建物がなんだろうと思ってたんだ
城門から真っ直ぐにL字型の城が目に飛び込むので最初に来たときは気づかなかった
ドアを開けると年配の女性がいた
「初めましてメイド長のソフィアです
これからよろしくお願いね」
「それじゃあ俺は行く ソフィアさん失礼する」
「あっロイド たまにはこちらに来てご飯食べに来てね 」
あの口の悪い騎士はロイドと言うのか
迷った素振りを見せた後会釈して立ち去って行った
「ロイドは態度は大きいらしいけど良い子なのよこれから多めに見て頂戴ね」
「はい わかりました」
それから簡単な案内の後 与えられた部屋に入る
一人部屋だと言うから驚いたら 姫様専用メイドだからと言われた
「じゃ今日はもう休んでいいわ
服や日用品を貴方が使うようにと準備させてあるから使って頂戴
そう言えば何歳なの?」
「15歳です 明日で成人です」
「まぁ! ロイドが同じぐらいと言ってたから用意したけどもっと若いじゃない!」
「えっロイドさん何歳なのですか?」
「ロイドは成人終わったばかりで18歳よ」
もっと上かと思ったお互い様かな
長身の茶髪短髪のロイドを思い浮かべる
うん、老けてる 顔はかっこよかったけど論外だと思い込む
「明日は晩御飯に歓迎会と成人祝いね!」
「いえ普通でいいです何もいりません」
「そんな事言わないで 顔合わせも兼ねてるから楽しみましょう では明日07時食堂ね
朝食を済ましたら そのまま私とユリ様の所に行きますからね
それじゃ失礼するわ おやすみなさい」
「おやすみなさい」
本当に行きたくないんだけど何でお母さんいないのに知らない人達に祝ってもらわないといけないのよ!
私はシングルベッドに飛び込む形で横になった
ブラウンで統一され家具もアンティークでかわいい 憧れの女の子らしい部屋で虚しい
私の家は家具までこだわる余裕なんてなかったから夢見ていた事が実現した
一人部屋で良いのかなって思ったけど 仮にも父親は王様なのにこの扱いってどうなのよ
それほど私は眼中にないってことか…そうかメイド以外になりたいって言ったら消されるのそういく事ね
少しは会えるかと思ったのにって口に出してて泣いた
ポケットから写真をかざして見る
泣いてばかりお母さん私早くも戻りたい
気付けばそのまま寝いて飛び起きた
良かったシャワーを浴びる時間がある
バタバタと準備していきメイド服に四苦八苦しながら食堂に向かう
既にソフィアさんが座っていた
「すみません!」
「おはようございます
疲れていたのねまだ時間に余裕があるからゆっくり食事にしましょう」
「はい ありがとうございます」
ソフィアさんに食堂の開いてる時間や注文の仕方を教わりながら不躾な視線をビシバシ感じていた
チラリと見ると逸らされるの繰り返しでイライラしながら座る
「ふふっ新しい子は珍しいからね我慢よ我慢」
「はぁわかりました」
食事が終わり黙々と昨日も行った一番奥のお部屋ユリ様の部屋に向かう
ドアを開けるとそこには市場で出回っている絵画でしか見た事がない王妃様と王様がいた
ドアの音に気づいて振り向かれる
「よく来た 」
横目でソフィアさんがお辞儀されるのがわかったが私は頭が真っ白になってそれどころじゃなかった




