安心感なんて錯覚だ
翌日昼からの卒業式に向かう馬車に揺られながら手元にある剣を見る
エナが長かった髪をバッサリ切って渡してくれたのは短剣ではなくロイドが使っていた騎士の剣だった
「ユリ様が剣を持つと仰った
側にいれない私の替わりに短剣ではなくこれだと思ったのです」
本当に茶髪になるんですねって笑ってたエナの後ろでロイドが困った顔をして無言で立っていた
「そうね形から入るのは大切よね
服装も制服のワンピースではなく男物を着るわ」
そこに私の卒業式だからと見送りをしに顔を出したお母様が卒倒して騒ぎを聞いたお父様が来て詰め寄られた
「王子としてではなく姫と公言して育てたのにその格好はなんだ⁈」
「お父様 私成人を迎えるまでに力をつけたいのです」
向こうでエナがこっちに来るか行かないかとソワソワしてる
「何を言ってる…戦争を始めるのかと疑われる可能性もある」
「そんなつもりは!」
「おまえは鍛えてないから実感ないだろうが青を継ぐ者の力は凄まじいのだ
戦争がエターナルまで来ないのは立地や魔族だけではなく私達の秘めた力も影響している」
「ならっどうして!どうしてエターナルは…」
そこでお父様と二人にしてもらい経緯を話す
「信じられん…いや…信じたくない気持ちだ
滅びるだとありえん しかも転生だと」
お父様は髪にそんな力がと呟くと黙ってしまった
「お父様 どうか回避する力を下さい」
「ユリ…この事は誰に話した?」
「エナとロイドです…」
「二人か…ふん…これ以上は口外するないいな!」
「わかりました」
チラリとお父様がエナがくれた剣を見た
「とりあえずその剣は預けておくが惜しいことをしたものだ」
それはエナの髪?それとも今までの…
「お父様は信じて下さるんですか?」
「突然子供らしくなくなったなと思っていた
理由が分かって納得したのだ」
「ならただ待つのではなくて行動したいのです」
「二年後か…力をつけたいと言うのなら考えがある」
そう言って連れて来られたのは部屋の中心に飾ってある足先から頭の天辺までを覆う黒い鎧
他にも様々な武器が飾ってある
「これは…?」
近づくと黒かと思った鎧は黒に近い青色だった
「歴代の王に引き継がれるお飾りだった防具だ」
「こんなのがあるなんて知りませんでした」
これまでにも青を使うなど目立つのではないないだろうか…
お父様は鎧を見つめたまま私にも話しておこうと前を置きをして口を開いた
「エターナルはいや当時エターニャは戦争を体験するとはないと自惚れていた
国の背を守るようにある山々は侵入を拒む様に厳しい道の上に絶壁があり海となっている
反対に前に広がる草原はとても広く見渡しよく整備していた
また草原を囲む様に山に守られたいる」
「はい…草原の向こうで二つの国がありますが草原が境界線のようになっていて二つの国はよく戦争をしていたんですよね」
鎧を眺めていたお父様は視線を外し私を見ると頷く
「そうだ…それに戦争を止めるために学校を建て未来の国を担う者たちが仲良くなればと持ちかけた
ヒルデンブルクとバッハリディオは休戦とし了承したはずだった」
「バッハリディオが攻めてきたと記されてますよね?」
「確かな事はわからないのだ」
「えっですが…教えにもバッハリディオだと」
「バッハリディオ兵が殺す間際生気のない目をしてた奴らが正気に戻ったようになり今まで自分が何をしてどこにいるのか不思議そうにしたと」
「………」
「魔物がきたら何処にいるかわからないためにエターニャ兵と一緒にきた者もいたとある」
「そんな…根本的に話しが違う…」
「魔族が関わってると確信している
だからバッハリディオもヒルデンブルクも魔族を恐れ不可侵条約を持ち出して来た」
「!!」
「一部の物しか知らぬ」
「エターナルは魔族と関係してるから関わりたくないと孤立していると…」
お父様が眉間に皺を寄せて吐き出すように言った
「本当にそうだったならとっくに国は終わってるだろう鵜呑みにするんじゃない」




