私、魔王と結婚します
「ギルバート様、さぁ横になって眠って下さい」
「あぁそうだな…ユリ」
横になるとすぐ深い眠りに入った
「姫様、明日また来ましょう」
「えっえぇエミリア行きましょう」
長い事ギルバートを見つめていたのかエミリアが来た事に気付かなかった
ドアに着くとチラリと振り向いた
眠ってるだけなら直ぐに目を覚ますよね
次の日の朝もギルバートの所に行き赤く部屋を染まるときに帰る
予想を裏切ってギルバートは目を覚まさない
夕焼けが綺麗と思えず今日も何もせず終わってしまった
7日目も変わらず眠ってるギルバートを見つめる
「姫様、気分転換しませんか?」
「私、ここにいたいの」
「それならエターナルに行きませんか?」
「エギル、いつのまにここに?」
「ふふっ一応ノックしましたし呼びましたよ」
エターナルに…エギルを信じて直ぐに帰りたいと言わなければギルバートは笑って側にいてくれてたかもしれないのに
「テレポート問題ないのかしら?」
「皮肉にも安定してます」
安定している時に行った方が後々繰り返す事ないかしら
ギルバートを見つめながら言った
「行きます」
「かしこまりました 直ぐにでも行きましょう」
「エミリアも来てくれないかしら? エナに紹介したいの」
「すみません…兄様に確認しないと」
「…何かとジェークを引き出しますね」
「エミリア、いいのよ無理をしてまで来てもらわなくても大丈夫よ」
エミリアは本当に申し訳ない感じがするがそんなに兄妹仲がいいんだろうか?
「エギル様、私一人で行って帰って来れる?」
「もちろん御一緒させて頂きます 弟と話したいですしね」
「…駄目よ駄目っエギル行かないで!」
「何を言って…」
二人は見つめ合うが訝しげなエギルに対しエミリアは今にも泣きそうだ
「はぁ意味もなく引き止めないで下さい 姫様行きましょう」
「えぇギルバート様行ってきます」
そう投げかけても変わらず眠ってるギルバート 帰ってきたら目を覚まして出迎えて欲しいと思うのは厚かましいと思う?と口に出さず留めておく
謁見の間に続く扉を開けるとジェークがいた
「ジェーク、妹をどうにかして下さい 貴方が使えると教えてくれたのにエミリアは行くなと仰る」
「…エミー余計な事は言わないのよ」
「兄様でも!」
「大丈夫よ大丈夫心配ないわよ」
やはり大丈夫の言葉は胸を苦しくさせる むしろ嫌な予感と言うべきか
「姫様、私も確認して使えるようになってました問題ないですよ」
「えぇありがとうございます」
さぁ手をこちらにとエギルが差し伸べてくれて重ねる テレポートの中心に行くと浮遊感の後に場所が変わった
「っ!」
慣れる事がないだろうなと思いながら米神を抑える
「姫様大丈夫ですか?」
「えぇ平気ですわ」
見渡すと夜だったみたいで誰もいない 音が光かに気づいたのか扉が開いた
「誰だ!」
「ユリ エターナルよ!」
「姫様⁈お待ち下さい直ぐに皆を呼んで参ります!」
再び扉が閉まるとエギルがテレポートがある床を触る
「よかった安定したままです このまま安定してくれていたら いつでも帰れます」
「よかったわ…」
本当によかった…あの瓦礫の山に着いたらどうしようかと思ったわ
エギルを疑ってしまった
「エギル様、貴方は全て知っているのでしょう?」
「はて?何のことやら」
含み笑いしていてすっとぼけだと分かる
「ありがとうございます」
「…余り干渉しない方がいいと思ったまでです」
記憶の中の困った顔をして仕方ないなって頭を撫でてくれたのと重なった
「エギルだけなのですか?知っているのは」
「そのはずです 私は人間と共存派なので上手く折り合いがついていると思ってます
姫様、反対派はギルド陛下の事をネウレス陛下と呼びます これは人間側も言える事らしいとカルロスから聞きました」
「分かったわでも何故今なのです?」
「魔王様が眠ってから反対派とされる一味が何処にいるのか分からないのです」
「行方知らず…」
ガチャリ
扉が開くとお母様が入って来た
「ユリ…久しぶりね」
「お母様お久ぶりです…と言ってもそんなに日にち経ってませんが」
「何を言ってるの三年も顔を出さないで」
「あちらでは一週間しか経ってないのです」
「…そう」
何とも言えない空気になった
「初めまして宰相しておりますエギル バローデです」
「エギル宰相だったの⁈」
「姫様私を何だと思ってたのです」
「魔法使い…かしら?」
とても冷たい視線を送られた




