7.時の流れ
三連休が明けた。いつも通りの、忙しい毎日が戻ってきた。弁当片手に、急いで学校に向かい、授業を受け、帰ってきた。晩御飯の時、マーくんが、
「木曜日に出勤しなかったヤツに、理由聞いたら、家族に家から出してもらえなかったんだってさ。」
と、言い出したから、ナナちゃんが、
「恥ずかしかったのかね。」
と、言った。僕も、
「あ、僕の学校も、実家に家族の様子見に行ってたって話してた先生がいた。」
と、伝えたら、
「それでみんなが混乱するって考えないのかしらね。」
と、ナナちゃんが言ったから、
「やっぱりニュースの、みんないつも通りの生活をしてって話、必要だったんだね。」
と、マーくんが返した。
「でも、今日は、休みの人以外きてたんでしょ?それならいいんじゃない?」
と、りっちゃんが言った。初めは、恥ずかしさと戸惑いに支配されかけていた連休前の社会が、だんだんと適応し始めていた。
そんな中、テレビはまた新しい速報を伝えてきた。超常現象の研究チームが、小型化現象の原因を突き止めたというのだ。昔の地層サンプルからは見つからない物質が、空気中にたくさんあるらしい。見つけた物質をネズミに与えたら、小さくなったらしいのだ。これを突き止めたということは、じきに対処するための物質の研究が始まって、もしかしたら元の生活スタイルに戻せるかもしれないのだそうだ。この発表は、大人たちをかなり喜ばせた。街は賑やかになり、みんなのテンションが1段階上がった。
流れ星の日から、1週間が過ぎた。研究もどんどん進み、動物を小型化することはできるようになり、研究所の画像には小さな動物がたくさん登場するようになった。実験結果に沸いた街中もいつも通りに戻って、普段の暮らしが続いていた。僕たち未成年者はあまり影響がないから、これからの生活がこのままでも問題ないんじゃないかと思い始めていた。




