第一章 山に消えるもの
最初の知らせは、山間の集落で起きた失踪事件だった。
林道から外れた場所で、ひとりの男が行方不明になった。男は山菜を採りに出かけたまま戻らず、翌朝になっても姿を現さなかった。家族が警察に届け出て、地元の消防団が捜索を始めたものの、山中には男の足跡らしきものが残されているだけだった。
それから数年後、今度は山で狩猟をしていた男が消えた。
さらに十数年が過ぎ、登山道から離れた場所で、若い登山者が行方不明になった。
発生した年代も状況も異なり、被害者同士に接点はない。遭難や滑落、野生動物による事故として処理されても不思議ではない事件だった。
しかし、今回の調査依頼には、別の記録が添えられていた。
失踪者の捜索中、地面の一部が不自然に盛り上がっている場所が見つかったという。そこを掘り返すと、失踪した人間のものと思われる遺体が発見された。
遺体は土の中に埋められていた。
それだけなら、事件性を疑うべき状況だろう。だが、遺体の周囲には奇妙な痕跡が残されていた。土の上に並べられた石。枯れ枝で組まれた不格好な囲い。そして、何者かが長い時間をかけて祈りを捧げたような跡。
同じ山域では、過去にも似た状態の遺体が見つかっていた。
ただし、それらの事件は発生した時代も、発見された場所もばらばらだった。ひとつの連続事件として扱われることはなく、古い記録の中に散在しているにすぎない。
サエキが依頼を受けたのは、それらの資料がひとつの箱にまとめられた後だった。
「随分と古いものまで集めましたね」
資料を届けてきた担当者にそう告げると、彼は疲れた顔で頷いた。
「今回の遺体が見つかってから、過去の事件を洗い直したんです。共通点があるとすれば、埋葬のような状態で発見されていることくらいでして」
「犯人の目星は?」
「ついていません。というより、同じ犯人が関わっていると断定すること自体が難しいんです。古い事件の中には、発見された時点で既に犯人を追える状況ではなかったものもあります」
サエキは資料の一枚を持ち上げた。
古い新聞記事の切り抜きだった。紙は黄ばみ、印字もところどころ薄れている。そこには、山中で行方不明になった者の捜索について、短い記事が掲載されていた。
記事の末尾には、奇妙な一文があった。
――付近の地面には、獣が掘り返したような痕跡が残されていた。
「獣、ですか」
「ええ。ただ、当時は野生動物によるものと判断されたようです」
サエキは資料を机に戻した。
この事件を怪異と断定するには、まだ情報が足りない。しかし、通常の捜査だけでは説明できない部分があるのも事実だった。
「現地を確認します。過去の記録も、可能な限り持ってきてください」
担当者が退出した後、サエキはもう一度、資料の山に目を落とした。
人間が人間を埋めたのか。
それとも、人間ではない何かが、人間を埋めたのか。
答えは、山の中にあるのだろう。
そう考え、サエキは現地へ向かう準備を始めた。
*
山へ入ったのは、翌日の午後だった。
麓の集落を離れると、道はすぐに細くなった。杉の木々が日差しを遮り、湿った土の匂いが濃くなる。風は弱く、鳥の声も少なかった。
案内役の地元職員は、捜索隊が立ち入った範囲を説明しながら歩いていたが、やがて足を止めた。
「この先です。遺体が見つかったのは」
サエキは周囲を見渡した。
斜面の一角に、掘り返された土が残っている。すでに警察による現場検証は終わっており、遺体も搬出されていた。しかし、地面には人が掘ったにしては不自然な溝があり、周囲の石も、ただ転がっているというより何かを囲むように配置されていた。
サエキはしゃがみ込み、石の並びを確かめた。
石の大きさは統一されていない。意図的な配置に見える一方で、規則性は乏しい。石と石の間には枯れ枝が挟まっていたが、何かを結びつけるためのものではなさそうだった。
「この形に意味があると思いますか」
職員が尋ねた。
「まだ何とも言えません。ただ、自然にできたものではなさそうです」
サエキは地面に手を触れた。
冷たい。
それは当然のことだった。山中の土は日差しが届きにくく、表面でさえ湿り気を帯びている。
しかし、その冷たさの奥に、わずかな違和感があった。
何かが残っている。
強い霊的な反応ではない。むしろ、長い時間を経て薄れかけた痕跡に近い。人間の気配とも、動物の残留思念とも違う。地面の下に、何かが押し込められていたような感覚だった。
サエキは手を離した。
「この周辺を、もう少し調べます。ひとりで歩きますので、ここで待っていてください」
「危険ではありませんか」
「危険かどうかを確かめるための調査です。何かあれば連絡します」
職員は不安そうな顔をしたが、やがて頷いた。
サエキは石の囲いから離れ、斜面を上った。
少し進んだところで、空気が変わった。
音が遠のいたのだ。
風の音も、葉の擦れる音も、足元で枝を踏む音さえ、急に薄くなったように感じられた。耳が塞がれたわけではない。周囲の音は聞こえている。それなのに、山の中から自分だけが切り離されたような感覚があった。
サエキは立ち止まり、周囲を見渡した。
木々の間に、何かがいた。
最初は、岩が立っているのかと思った。
しかし、それは岩ではなかった。
四肢を地面につけた巨大な獣が、木々の隙間からこちらを見ていた。全身は暗い毛に覆われ、肩の高さだけでも人間を大きく上回っている。顔つきは獣のそれだったが、目には野生動物のような落ち着きのなさがなかった。
獣は逃げなかった。
威嚇もしなかった。
ただ、サエキを見ていた。
「……君が、ここに埋められた者たちと関係しているのか」
問いかけても、獣は動かなかった。
サエキは腰の装備に手を伸ばさず、距離を保ったまま続けた。
「答えられるなら、話を聞きたい。そうでなければ、こちらも相応の対応を考えることになる」
獣はゆっくりと首を傾けた。
その動きは、言葉の意味を理解しているものに見えた。
「人間は、何でも言葉で確かめようとするのだな」
低く、硬い声だった。
サエキは目を細めた。
獣が人間の言葉を話した。
それだけで、この存在が通常の野生動物ではないことは明らかだった。しかし、言葉を話すことと、人間に友好的であることは別問題だ。
「言葉で確かめられるなら、その方がいい。無用な争いを避けられる」
「争いを避けたいのなら、山から去れ」
「それはできない。人間が何人も犠牲になっている」
「人間は山に入る。山は人間を受け入れるとは限らぬ」
「自然の事故であれば、そういう話もできる。だが、埋められていた遺体には、人為的な痕跡があった」
獣の目が、わずかに細くなった。
その反応だけで、無関係とは言えなくなった。
「君は、あの者たちを埋めたのか」
しばらく沈黙が続いた。
やがて獣は、低い声で答えた。
「そうだ」
サエキは息を吐いた。
「なぜだ」
「守るためだ」
獣はそれ以上、すぐには語らなかった。
サエキはその言葉を反芻した。
守るため。
その一言で、犠牲者の存在が正当化されるわけではない。だが、獣が人間を襲うこと自体を目的としていない可能性はある。
「何を守っている」
獣は、サエキの背後にある山の奥へ視線を向けた。
「この山の下にあるものだ」
その声には、長い年月をかけて染みついた確信があった。
そして同時に、サエキにはまだ見えていない何かに対する、根深い恐れが感じられた。
「ならば、詳しく聞かせてほしい。君が守ろうとしているものが何なのか。なぜ人間を埋めなければならないのか」
獣はサエキを見た。
「聞いたところで、理解できるとは限らぬ」
「理解できるかどうかは、話を聞いてから判断する」
獣はしばらく黙っていたが、やがて身体の向きを変えた。
「ついてこい。ただし、余計なことはするな」
サエキは頷いた、待機している係の者へ危険が伴う可能性があるので山を降りるように連絡をいれる。
そして獣の後を追いながら、山の奥へと進んでいく。
**第二章 土の下にあるもの**
獣に導かれ、サエキはさらに山の奥へと進んだ。
獣の歩みは速くない。サエキが遅れれば立ち止まり、追いつくのを待ってから再び歩き出す。その振る舞いには、こちらを気遣うような親切さはなかったが、無意味に振り切ろうとする意図もなかった。
少なくとも、今すぐサエキを襲うつもりはないらしい。
「君は、いつからここにいる」
「その問いに、何の意味がある」
「君が守ろうとしているものを知るためだ。どれほど長くここにいるのかによって、話の見方も変わる」
「長い。人間が山の姿を変え、道を通し、木を切り倒しても、私はここにいた」
「それは何十年という話ではなさそうだな」
「人間の数え方に、私は詳しくない」
獣は淡々と答えた。
言葉遣いは硬く、必要以上に説明を与えようとはしない。それでも、質問の意味を理解していないわけではなかった。
「君は、人間が嫌いなのか」
「好む理由も、嫌う理由もない」
「ならば、なぜ人間を守ろうとする」
「守ろうとしているのは、人間ではない」
獣は歩みを止めた。
木々の隙間から、山の稜線が見える。雲が流れ、日差しが一瞬だけ斜面を照らした。
「この山の下にあるものが、外へ出てはならぬ。それだけだ」
「それが、君の役目なのか」
「そう考えてきた」
過去形にも聞こえる言い方だった。
だが、サエキはその点をすぐに問い詰めなかった。獣が何を知り、何を知らないのか。まずは、その区別をつける必要がある。
「埋められた人々は、君が選んだのか」
「人間は山に入ってくる。ひとりで来る者もいれば、獣を追う者もいる。私は、その中から選んだ」
「選ばれた人間が何をしたというんだ」
「何もしていない者もいた」
サエキは足を止めた。
獣は振り返らなかった。
「それを承知で、埋めたのか」
「承知している」
返答に迷いはなかった。
その潔さは、かえって重かった。
「私は、彼らを憎んでいたわけではない。殺すことを楽しんでもいない。だが、必要だと判断した」
「何に必要だった」
「封印を保つためだ」
サエキは黙って獣の背を見た。
封印。
山中で感じた、地面の下に何かが押し込められているような感覚。遺体の周囲に並べられた石。長い年月を経ても残っていた、祈りの痕跡。
ばらばらだった情報が、ひとつの方向へとつながり始めていた。
「その封印について、詳しく聞きたい」
「ならば、見せよう」
獣が再び歩き始めた。
やがて、木々の密度が増した。道と呼べるものはなくなり、獣の身体が通った跡を追わなければ進めない。枝が衣服に引っかかり、足元には腐葉土が厚く積もっていた。
それでも、獣は迷わなかった。
まるで、見えない道を知っているかのようだった。
不意に、獣が立ち止まった。
「ここから先は、人間には分からぬ場所だ」
サエキは周囲を見渡した。
木々が生い茂り、岩が露出している。特別な場所には見えない。地形も、これまで歩いてきた山道と大きく変わらなかった。
「何も見えないが」
「見えぬようにされている」
「認識を妨げる結界か」
獣は答えなかった。
サエキは一歩踏み出そうとしたが、足を止めた。
視界の先に、何かがあるような気がする。だが、その先を見ようとすると、意識が自然に別の方向へ逸れてしまう。木の根を見ていたはずが、気づけば岩肌に目を向けている。何かを探そうとしているのに、何を探していたのかが曖昧になる。
単純に視界を遮る術ではない。
対象の存在そのものを、認識から遠ざける仕組みだ。
「これは強力だな。専門家でも、存在を知らなければ見つけるのは難しい」
「人間が作ったものだ」
「君は、この場所を知っているのか」
「私は、封印が行われた時からここを知っている」
獣はそう言って、結界の向こうへ歩き出した。
サエキはその後を追った。
結界を越えた瞬間、空気の重さが変わった。
そこには、山肌に抱かれるようにして広がる、奇妙な窪地があった。
周囲の岩は不自然なほど滑らかで、斜面には古い亀裂が幾筋も走っている。中央には大きな岩盤が広がり、その一部が地面へ向かって沈み込むように湾曲していた。
自然にできた地形にも見える。しかし、岩盤の表面には、長い年月を経ても消えきらない術式の痕跡が残されていた。
サエキはゆっくりと近づいた。
地面の奥から、かすかな力が感じられる。
先ほどの違和感と同じものだ。
ただし、ここではそれがはっきりしていた。何かが閉じ込められているというより、長い時間をかけて何かを押さえ込んできた力の残滓。その力が、少しずつ薄れている。
「ここに、何が封じられている」
サエキは尋ねた。
「山を泳ぐものだ」
獣の声が、窪地に響いた。
「地を揺らし、山を割り、人も獣も、怪異すらも呑み込む。かつて、あれが動くたびに大地は震えた。山の稜線が崩れ、川の流れが変わり、住処を失ったものたちが逃げ惑った」
サエキは獣の言葉を聞きながら、地形を見つめた。
山を泳ぐ。
地震を起こす。
あらゆるものを呑み込む。
その特徴に、サエキは心当たりがあった。
以前、怪異に関する古い記録を調べた際、似た存在について読んだことがある。
当時の記録には、山そのものが動いたかのような地変が各地で起こり、そのたびに人々が姿を消したと記されていた。人間だけではない。家畜も、野生動物も、山に棲む異形のものたちも、まとめて呑み込まれたという。
その記述には、山々の下を泳ぐ巨大な影についての証言もあった。
だが、記録に残されたものは伝承と目撃談が混じり合い、どこまでが事実なのか判然としない。最後には、幕府が術士たちを動員して怪物を追い詰め、ひとりの巫女が封じたとされている。
ただし、封印の場所については、どの文献にも記載がなかった。
そのため、後世の研究者の中には、怪物そのものが実在したのか疑問視する者もいた。
「君が言っているのは、江戸時代の記録に残る怪物かもしれない」
サエキは獣を見た。
「幕府と術士たちが追い詰め、巫女が封じたという話だ。山を泳ぎ、地震を起こし、あらゆるものを呑み込んだとされる」
「人間は、あのことを記していたのか」
「記録はある。ただ、ここがその封印の場所だという証拠はない。文献だけでは、同じ怪物の話だと断定することもできない」
「ここにいる私が、見てきたことを語っている」
「君の話は重要だ。だが、私は調査をする立場にある。君の言葉だけで結論を決めるわけにはいかない」
獣は、わずかに鼻を鳴らした。
「人間らしい答えだ」
「そうだな。私も、確かめられることは確かめたい」
サエキは岩盤に近づき、術式の痕跡を調べた。
そこに残っている力は、確かに古いものだった。だが、ただ古いだけではない。何かを封じ込めるための構造があり、その中心に向かって力が集まっていた痕跡がある。
ただし、今はその働きが弱まっている。
それは、外部から封印を破ろうとした跡とは違っていた。力の流れは乱れておらず、無理にこじ開けられたような傷もない。
むしろ、長い役目を終えたものが、静かに消えていくように見えた。
「君は、いつから封印が弱まっていると感じていた」
「長い年月の中で、幾度も変化した」
「変化するたびに、人間を埋めたのか」
「必要だと判断した時だけだ」
「何を目安にしていた」
獣は、頭上の木々を見上げた。
「空が異様な色に染まる時がある。太陽が隠れ、山の影が普段とは違う形になる。あのような時、封印の力が変わることがあった」
サエキは空を見た。
今は雲が流れているだけで、何の異変もない。
「それが起きる時期は、決まっているのか」
「人間のように、日を数えているわけではない。長い間隔を置いて、再び訪れる。私は、その時を待った」
「そして、封印の力が変わるたびに、犠牲者を埋めた」
「そうだ」
サエキは岩盤に目を戻した。
獣は、天体の現象と封印の変化を結びつけている。しかし、それらが本当に関係しているかは分からない。
長い年月の中で、偶然に重なった現象を、獣は因果関係だと理解したのかもしれない。
「君は、封印を補強する術を知っているのか」
「知らぬ」
獣は即座に答えた。
「術士たちが何をしていたのか、私は理解していない。ただ、彼らが境界を巡り、人間が入らぬようにしていたことは覚えている。そして、巫女があのものと共に消えた」
「消えた?」
「巫女は、怪物を封じるために姿を消した。私は、その場を見ていた」
獣は岩盤を見つめた。
「人間は、土の中に埋められれば、地上から姿を消す。私はそう考えた。ならば、封印を保つためには、同じことを繰り返す必要があるのだと」
サエキは、言葉を失った。
獣は、巫女が姿を消したことを、人間が土に埋められた時と同じ現象として理解したのだ。
術式の知識もなく、巫女が何を代償に封印を完成させたのかも知らない。ただ、目の前で起きたことを、自分の理解できる範囲で結びつけた。
そして、その誤解を、何百年もの間、疑わずに繰り返してきた。
「だから、人間を埋めたのか」
「そうだ。土に返し、祈りを捧げた。封印が保たれるようにと」
「それで、封印が強まったと感じたことはあるのか」
「……分からぬ」
獣は初めて、言葉を詰まらせた。
「ただ、しばらくすれば、力は落ち着いた。だから、必要なことなのだと考えてきた」
サエキは岩盤を見つめた。
犠牲者が埋められた後、封印の力が落ち着いたように感じられたのだろう。しかし、それが儀式の効果だったとは限らない。
そもそも、封印が怪物の死後に役目を終えようとしているのなら、力の変化は時間の経過によるものだ。犠牲者を埋めたこととは関係がない。
獣は、その二つを結びつけてしまったのかもしれない。
「君が守ろうとしてきたものについて、もう少し調べたい」
サエキは言った。
「文献を確認する。封印の構造も、可能な限り調べる。私ひとりで判断できない部分があれば、専門家にも相談する」
「何を確かめる」
「この封印が、何のために作られたのか。そして、今も維持する必要があるのかどうかだ」
獣は、サエキを見た。
「封印を解くつもりか」
「いや。必要があるか分からないものを、むやみに解くつもりはない。まずは調べるだけだ」
「人間は、知らぬものに手を伸ばす」
「だからこそ、慎重に調べる必要がある」
獣はしばらく黙っていた。
やがて、岩盤から目を離し、ゆっくりと身を翻した。
「好きにするがいい。ただし、ここにあるものを侮るな」
「分かっている」
サエキは答えた。
その時、岩盤の奥から、ごく微かな音がした。
低く、長い響きだった。
地鳴りのようにも聞こえたが、地面が揺れたわけではない。音はすぐに消え、周囲には再び静寂が戻った。
獣は動かなかった。
しかし、その視線は音がした場所から離れなかった。
「今の音は何だ」
サエキが尋ねると、獣は低い声で答えた。
「……あれが、動いている」
その声には、長い年月をかけて育まれた恐怖が滲んでいた。
サエキはもう一度、岩盤に目を向けた。
確かに、何かが残っている。
だが、それが本当に怪物の気配なのか。それとも、封印そのものが発しているものなのか。
その時点では、まだ判断できなかった。
サエキは山を下り、文献を調べ直すことにした。
獣が信じてきたものが何なのか、確かめるために。




