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第25話 中庭のステージで

「金堂麻衣さんです!」

『うわぁー!』

 え?

 私?!

 私は何が起きたのか分からなかった。


「それでは金堂さん、優勝を受賞した今の感想を聞かせてください!」

「あの……、まさか応募されていたことも知らずにとても驚いてます。ただ、それだけです……」

 これしか言えない……。

 何で?!


「続けての受賞、嬉しいです。この写真は、俺しか見つけられない金堂さんの魅力を切り出したものです。それが評価されたのが何より嬉しいです!」

 洋祐君のコメント……。

 俺しか見つけられない……か。

 タイムリープするようになってから、洋祐君はずっとそばに居てくれている。

 そばに居てくれている時間は色々な自分に気付かされる。

 ワクワクしたり。

 嬉しかったり。

 びっくりしたり。

 怒ったり。

 嫉妬したり。

 ……え? 嫉妬?


「ほっぺに、チュー……」

 引いたくじを読み上げると、奈美さんの言葉が思い出される。

『したかったからしただけよ』

『冗談よ。私も自分の気持ちを試してみただけ』

 うん。

 自分の今の気持ちに委ねてみよう。

 また新しい自分に気付けるかもしれない――


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