第24話 ~各所の状況とヒーローまとめ~
すみませんかなり遅れました。執筆は終わっていたのですが、上げずに寝ていました。慌てて投稿
今回で第3章は終わりです。
フィーン、フィーン、フィーン─────
「……来たっ!」
【物質界A-348-00196W】、略称『ミシバ・イクロ』。
今、時刻は13時を回っていて天気も晴れ──だったんだが、急に空に謎のヒビが入り、それがパリンと割れたかと思ったら空の一部が暗くなり、赤と黒が混じった様な褐色が日本の空を覆いつくした。
政府関係者や軍関係者は事前(というか直前)にこの事を知っている為、政府は一般人の混乱・騒動を鎮圧、軍は陸海空それぞれに兵を回し、敵勢力への事に当たる事になっている。
「……『フィーン』っという音がしたって事は【次元災害レベル3】か」
「え、レベルとかあんの?」
「あるっすよー。けどゆっくり説明している暇は無いっすから単純に言うっス」
「あ、うん。頼む」
物質界限定『終末現象音』。
『コォ──(微音)』→次元災害レベル1以下(次元転移によって雑魚の魔物が出現する程度)。基本街の雑音などに紛れる為、殆ど聞こえない。
『ピー(もしくはポー)』→レベル2(ボスクラスの化け物が出現し、世界にのあちこちにちょこちょこ穴が開く)これを放っておくと民間人(一般人)が穴に落ちて次元迷子になる。これも街の雑音の周波数などの影響で聞こえづらい。
『フィーン』→レベル3(この通り世界全体に直接災いが起きる前になる注意音)。主に世界同士の次元戦争(激化)時によくなる音。この音でようやく世界全土の軍が動く。世界に穴も開く為、次元迷子もレベル2よりも出る。
『カンカンカン───(金属を叩くような音)』→レベル4(災いどころか世界の危機一歩手前になる音)。文字通り世界が危機に晒されそうな時、もしくは3つのシステムの内のどれかが異常をきたしている状態。これは人間では対処できず、管理者である神にしか出来ない。勿論世界に穴も開く為、次元迷子もレベル3よりも多く出る。
『ゴォーン(神社の大鐘楼を突く様な轟音)』→レベル5(世界のシステムが維持できず、崩壊寸前の音)。崩壊しても復旧は可能だが、崩壊時に出る被害は尋常ではない。そして当然世界に穴も開く為、次元迷子もレベル4よりも大量に出る。
『消音』→レベル6(レベル5と崩壊までは同じ)。時が止まったかの様に全ての音が消える。自分の発する声すら聞こえない位。その数秒後に崩壊し復旧も不可能。崩壊した後スラムへと落ちていく。この場合、穴どころか崩壊に至るので次元迷子どころか全滅する。
「ちなみに佐夜っちの世界の時はレベル5っすよ」
「マジで!?」
ちなみに佐夜の世界で終末現象音が鳴っていた時、時刻が夜(0時前後)だったのと佐夜はバイト疲れで起きなかった為、気付かなかったのがあの時の状況。
「お前達お喋りはそこまでにしとk───ち、どうやら敵さん来たぞ」
「ああ」
「了解っす」
「みんな……死ぬなよ」
「「「変なフラグ立てんな!」」っす!」
魔界がミシバ・イクロにぶつかって中々敵がやってこなかったが、ようやく現れた事で勇治郎とやすし、グラスが戦闘態勢に入り、直接戦う事を許されていない佐夜は不吉な事を言って3人にツッコまれた。
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「死ね、このクソ悪魔共がっ!」
ダダダダダダダd──────
「「「ギャアアアアア!?」」」
「「「ガァアアアアア!?」」」
空に舞う戦闘機達が華麗に魔物達を蹂躙していけば、
「きゃあああああっ!?」
「っ! こっちか!」
バンッ!
「ギャッ!?」
撃ち漏らした魔物が地上の逃げ遅れた一般人に襲い掛かろうとして、地上の兵に撃ち殺される。
「昇竜拳!」
「ゲギャッ!?」
………ん? 今、聞き覚えのあるセリフを聞いた様な?
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「総理! 何故異世界からの侵略があると事前に言わなかったのですか!」
「おおう……」
パシャパシャパシャ─────
突然自国が異世界との戦争に巻き込まれた事で何故か記者から追及された種ヶ島総理がカメラのフラッシュで目がやられる。
「……こほん。確かに異世界からの侵略があるという情報は事前に知らされていたが、これを侵略前に公表すればNA○Aなどの『宇宙機関』が黙っていないだろう。そうすれば侵略対策どころか自分達の足を引っ張りかねないのだ」
「……つまり総理、アレは惑星ではなく『世界』がぶつかったのだと、そう言いたいのですね」
事前にこの情報を一般や色んな機関に漏らした場合、宇宙機関は勿論、色々な機関や民間人からの質問攻めなどに遭い、魔界からの侵略対策に時間が掛かる支障が出る可能性が高いので、実際にこの事を公表して民間人達を避難させる様に言う事が出来たのがつい2~3時間前の事だ。
ちなみにこれは日本だけではなく、この世界全ての国の首相に対して箝口令が引かれていた為、どの国の首相(代表)も記者からの質問攻めに逢ったのだが。
「しかし国民の皆さん安心してください。我が国には軍だけではなく『ヒーロー』と呼ばれる者達が存在します。それに異世界には異世界を──つまり、他の世界からの支援も来てくれている故、この騒動は近い内に終わるでしょう」
そう総理は胸を張って行った。
今のこの状況は、かつての映画であった様な自分達にとって圧倒的不利な状況ではないのだ。相手が宇宙人ではない事も要因の一つではあるが(宇宙船だとバリアとかで防がれる可能性がある為)こっちにはヒーロー達が居る(提供者に騙されている者達も含め)し、何より機関や協会といった超助っ人達もいる。後、佐夜たんもいる。
故に、これで勝つる。
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「フレイムスラッシュ」
シュボッ! ──スカッ!
「ケケケケ」
「ちっ」
戦隊モノのバーンレッドが大技を放つがギリギリのところで躱され、相手の魔物が嘲笑うかの様に飛んでいる。
銃が使えない密集した場所では各地のヒーロー達が頑張って空で撃ち漏らした魔物達の討伐に当たっていた。
「ベルティア・スパーク!」
「ケケk──ガッ!?」
「っ! 今だっ!」
ザシュッ!
空を飛ぶ事も駆ける事も出来ないレッドが歯痒み、それを嘲笑っていた魔物が遠くから飛んできた技に撃たれ、落ちてきた所を見逃さなかったレッドが止めを刺す。
・・・・・・・・・・・・・。
「すみません、大丈夫ですか?」
「あ、ああ大丈夫だ。君は?」
「私は魔法少女のユイって言います」
「魔法少女……? こほん、俺はバーンレンジャーのレッド、浅間だ」
「バーンレンジャー?」
「……ま、いいか。味方になってくれるとはいえ君はまだ未成年だろう。無茶はするなよ」
「それはこっちのセリフです。大人の人とはいえ、魔力を持たない人が科学の力で災魔(?)に立ち向かうとか無謀すぎです」
「それでも俺達は大人だからな。無茶でも無謀でも一般人を襲う輩を見逃すわけにはいかないさ」
「だからって──っ!?」
「んなっ!?」
互いに言い争っていると急に足が動かなくなり、下を見ると地面から手が生え、2人は足を掴まれて身動きを封じられる。
「こ、このーっ」
「っ! おい、後ろ!」
「え……?」
魔法少女ユイが足を掴む者に苦戦していると、ユイと向きっていたレッドがユイの背後から何か透明なモノが近付いて来る事に気付く。
「しゃがめっ」
「は、はい!」
ガンガンガンッ
「「「「ギィー!?」」」」
相手は透明技を使用していたが、レッドが被っている頭部のスーツには熱探知機能が付いている為、ユイの背後から迫っていた敵を正確に撃ち抜いた。
「ふ…どうよ。科学の力も結構侮れないだろ?」
「む~。…それよりこの足を掴んでいる手を何とかしないと」
「そ、そうだな───ぬっ?」
ドドドドドドd────
「え、ええっ!?」
レッドのドヤ顔に少し悔しそうな顔をしたユイ。そんな2人に今度は横から車サイズの猪(名前は猛猪)が超スピードでこちらに向かってくる。
「はっ」
「ライトニング・アロー!」
足が掴まれてすぐに回避が出来ないので飛び道具で倒そうとするが、
「ブモオオオオオッ!!」
ひょい
「「あのスピードで避けた!?」」
「ブモオオオオオッ!!」
車ほどのサイズもあってかなりのスピードなので当たると思ったのだが、余裕で避けられて2人に衝撃が走る。
「「くっ……」」
足を掴まれ、猛猪の突進から逃げられそうにないので2人は手をクロスしてガードし、衝撃に備えようとした。
その時、
ブロロロロロォォ────
「ん?」
「え?」
謎のエンジン音が聞こえ、その音にレッドはユイの後方を、ユイは後ろを振り向いた。そこには仮面を被ったライダーが猛スピードで改造した大型バイクで猛猪に突っ込み、
「突撃!」
ドカッ!!
「プギャーッ!?」
後数メートルの所で2人に激突しそうな所を仮面の人が猛猪をぶっ飛ばした。
「……無事か?」
猛猪をふっ飛ばした後、そのまま2人の周りをバイクで一周しながら銃で2人の足を掴んでいる魔物を撃ち、2人を解放した。
「あ、ああ、正直助かった」
「あ、ありがとうございます……貴方は?」
「俺か? 俺は見ての通り、ただの通りすがりのヒーローさ」
「「………」」
何が起きたのか良く分からなかったが助けて貰ったので、感謝と共に尋ねると、その仮面の人は「ふっ」と斜め下を向いてカッコイイ感じで言う。
「それよりまだまだ災魔(?)はいっぱいいるんだ。遊んでいる場合じゃないだろ」
「遊んでねぇよ!」
「そうです。私達はここで敵と戦って、たまたま出会っただけで───」
レッドと魔法少女、仮面の3人がそう言い争っていると、
ズシーン、ズシーン………
「な、何だ地震か?」
「おい、アレを見ろ!」
「大きい…災魔?」
オフィスビル(10階建て)の角から出て来たのは恐竜をデフォルメされたかのような怪獣──いや、魔物だった。しかしデフォルメされていても魔物は魔物。その見た目と大きさに惑わされたら命がいくあっても足りない。
「ピョロロロロロロロ───」
「「「鳴き声可愛いっ」だと!?」」
鳥型の恐竜が確かそんな鳴き声だった気がするけど(とある映画参照)このゴ○ラ映画に出てきそうなこの怪獣──こほん、魔物からそんな鳴き声がするとは思わなかった。
ズシーン、ズシーン………
「──って呑気に話している場合じゃない。流石にこのサイズ感じゃ手も足で出ないって!」
巨大な魔物の全長はオフィスビル10階分、つまり30~40メートル位あり、流石に仮面や魔法少女では太刀打ちするのは難しいだろう。もし倒したとしても敵は他にもまだまだいるのだ。こんな所で無暗に魔力や体力を使うのは愚策と言えるだろう。
(こうなったらこちらも『巨大ロボ・バーラインダー』を呼ぶか? しかしアレは5人で操作しなければ駄目だし、何より他のメンバーがここにいない!)
唯一あの巨大魔物に対抗できる手段を持つレッドだが、それを呼ぶには他の4人がいないと出来ない上、たとえ一人で呼ぶ事が出来ても今度は操作する人が足りない。
「レッドさん何やっているですか! 早くここから逃げないと──」
「だ、だかしかし……。……っ!?」
巨大ロボを呼ぼうかと悩んでいると魔法少女に呼ばれ、迷うレッド。するとまたレッドの視線の先に何かがこちらに飛んでくるのが見えた。
ひゅん、ひゅん、ひゅん───
「え?」
ユイもそれに気が付くのと同時に、
ズパパパパパパパ────
「ピョロォォ!?」
ズズーン………
「え、ええっ!? 何が起きたんだ?」
バイクのエンジンを掛け直している間に、その飛来物を見なかった仮面は戦ってもいないのに突然細切れになった巨大魔物を見てギョッとなった。
「あっ! あの人(?)は……っ」
「おいおいおい、マジか……」
謎の飛来物『ブーメランカッター』が持ち主の所に戻り、その持ち主を見たレッドとユイは思わず驚愕する。
「う、ウル○ラマン……だと?」
2人の視線を追った仮面が目にしたのはそう、紛れもなくあの3分間だけ戦える巨大ヒーローの姿だった。
『デュア!』
地上の3人と目が合った巨大ヒーローの人は何故か3人に敬礼をしてそのまま別の場所へと飛んで行った。
「も。もう何でもありだなぁ」
「そ、そうですね……」
「じゃ、じゃあ俺達は俺達で敵を潰していくか」
「あ、ああ、じゃあな」
「貴方達もお元気で」
そう言ってレッドとユイはまだ敵のいそうな場所へと向かって行った。
「……にしても、敵の動きが全く読めないな。どうなってんだこりゃ?」
仮面はそう呟きながらバイクを走らせ魔物達を蹴散らせていった。
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そして国会議事堂の地下では、世界中で魔物達と戦っている兵や日本各地が映るモニターを楓と会見から戻って来た種ヶ島総理が見ていた。
「おーおー。みんなやってるやってる。流石機関が管理している世界。異世界からの侵略にキチンと対応出来ているじゃないか」
「専門家から褒めてもらえるなんて光栄だよ。それにしても何故君はここにいるんだい? 佐夜t──こほん。君達の仲間と機関の者達は皆、戦っていたりしているというのに」
「ん? ああ、ちょっと気になる事があってね」
「気になる事?」
そう言って楓は腕を組み、各地で暴れている魔物達の様子を観察していた。
(世界融合、もしくは侵略してくるにせよ、『こんなに入ってくる数が少ない』のは明らかに変だ。普通は10万~100万。下手したら億は下らない数が入ってくる筈……。それに魔物達それぞれの統率も取られていない上、直接空から入ってくる魔物達は皆、何かから逃げている様にも見える……)
「あの~、楓君? かえでく~ん……」
モニターを見て思考の海に潜っている楓には総理の声は届かない。
(まさか……まだ私達が知らない何かがあるとでもいうのか?)
その後、こちらに気付かせる為に楓の肩に手を置いた総理は楓に投げ飛ばされる事になったのは浦島秘書だけが知っている。
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~SS~
佐夜「人がほとんどいない街って何か不気味だな……」
陽菜々「そうだね。……あ、佐夜さん、あそこで誰かが戦ってます!」
佐夜「何?」
民間人の避難誘導をしていた佐夜達が戦闘を嗅ぎ付けこっそり隠れながら近付いてみると、
???「俺のターン……ドロー!」
??「鬼神の腕! 左手は添えるだけぇ」
????「学力王に俺はなる! それまでは死ねない!」
??「○に変わって成敗よ!」
?????「セイ○リッド・フ○イム!」
???「北極神拳は無敵だ(ぽきぽきぽき)」
????「その絶望しか生まない幻想は、俺の左手でぶち殺す!」
????「出来る出来ないじゃない。やるのよ!」
???????「バーニング・バーニング!」
???「強い奴が勝つんじゃない、勝った方が強いんだ」
?「ヘイ、カモン!」
????「ミッドナイト……」
……と、どこかで見た事のある様な人と、聞いた事のある様なセリフ、そしてその他色々な人達が魔物達と戦っていた。
佐夜「ここにいると巻き込まれそうだな……」
陽菜々「陽菜、現地の人達がこんなに強いなんて思わなかったです……」
佐夜「同意」
関わると絶対碌な事にしかならないと判断した2人はその場を後にした。
リオ「………え? 今回リオの出番、無し?」
そうみたいですよ。
リオ「ぬああああああ!」←意味も無く魂の叫び。
たまには大人しくしとけって。
リオ「無理!」
………。
第4章に入る前に『Q&A』と『外伝』を挟もうかと思います。
次はちゃんと時間通りに投稿しなければ……




