第22話 ~共同ミーティング~
4月からどんどん執筆するぞ~
まだ3月下旬なのに寒い……
「ん……んん~~。……ふぁあ~~っ」
ベットの上で見目麗しい少女が目を覚ます。
胸は無いが、それ以外のパーツは完璧と言っても良い程のプロポーションで、太陽のひかりを浴びた亜麻色の髪がより一層少女の美しさを増している。
………いや、言わずもがな佐夜の事なのだが。
「……本当に仲良いな、お前等……」
ふと隣のベットを見ればリオとルイが並んで寝ていた。
………互いにクロスカウンターを食らわせながら。
「ヴァン隊長がー、さいきょ~……」
「ユウ班長はぁ、さいこぅ~……」
「何言ってんだか……」
2人の寝言に溜息を付きつつ佐夜はベットを降りて着替える。
……あ、当然だけど着替えのシーンは無いよ?
「「「「そ、そんな馬鹿な…がはっ……」」」」
………ん?今、誰が何か言った!?
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「よ、久しぶり佐夜」
「ゑ?」
着替え(勿論男性服)を終え、キッチンへ向かうと義信がいた。
「………」
「? おーい佐夜? どっした、黙り込んで?」
義信を見たまま黙り込んだ佐夜を見て怪訝な様子の義信。
(死んだ(と聞かされていた)筈の義信がここにいるって事はつまり……)
「おーい、佐夜───」
「っ!?」
声を掛けても返事がない佐夜に義信が近付くと、佐夜がビクッして、
「あ、悪霊退散っ!」
「なしてっ!?」
物理攻撃で義信を殴り飛ばした。
「……あれ?」
つい殴ったとはいえ、触れられるという事に気付いた佐夜は首を傾げ、
「……何で義信さんが倒れているんでしょうか?」
「みゅ~?」
「ん~?」
物音に気付いて起きて来たユフィと寝惚け状態の陽菜々&リオが廊下に倒れる義信を見て佐夜と同様に首を傾げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「全くよー、せっかく瀕死の状態から回復したのに死ぬかと思ったぞ」
「あ、あはは、ゴメ。でも義信、リオが義信は死んだって言ってたぞ?」
「ギクッ!?(冷汗)」
死んだと聞いた男が目の前にいる事に矛盾している事を強調した事でリオがビクッとしつつリンゴジュースを飲んでいる。
「あ~、その報告聞いたのって多分、俺が殺られかけた時の話だろ。ならその時のリオも俺が死んだと思っても無理はないな」
「どんな状況だそれ?」
確かにあの時(魔王城でメイドをしていた時の事)のリオを見れば演技ではないと思うけど……。
「だってあの時のヨッシー、右手と左足は引き千切られてて、片目、肺と胃も潰されて、腸が飛び出しているし、全身が血だらけでどう見ても死んだと思ったんだもん!」
「まあな。あの時は流石に天に召されると思ったさ。……つか、また渾名が変わってるし」
「そっか……ま、無事なら良いよ。知り合いが死ぬのはもう嫌だからな。それよりリオ」
「む~?」
「朝食前にグロい事、言うなっ!」
「ぱむしっ!?」
みんなの朝食を作ろうとした佐夜にグロい事を言ったリオが頭を叩かれてジュースを吐き出した。
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「さてみんな。いよいよ明日、明後日辺りに魔界が迫ってくる事での合同ミーティングを始めるぞ」
朝食後、協会と機関のメンバー及び、次元迷子の佐夜達がリビングに集まる。ちなみにリアとチャア以外の剛の部下の少女達は入りきれない為、別宅にて待機中。
「けどその前に……いい加減起きろ!」
「起きなさい!」
「「ふぁっ!?」」
しかし朝食を摂った後に再び眠りに入ったルイとチャアが怒られて起きる。
その後、ミーティングでは当日の連携やこの世界の一般住人達、各国への対応に、提供者からの妨害対処、最悪世界が融合し崩壊した時の緊急時への行動、そして、
「あ、ちなみに佐夜達、協会機関以外のメンバーはあまり戦いに参戦しちゃ駄目だよ?」
「「は?」」
「「「え?」」」
「んじゃ?」
リオの言葉に佐夜達は「何で?」って顔をする。
「何でって顔をしているが、これは本来当然の事だ」
「……ですね。私やリオ、楓さんに義信さんが来た以上、次元迷子である佐夜さん、舞華さんや召喚被害者の愛沙さん達、そして世界破壊者の剛さんと一緒に世界を出たチャアさん達は戦える力が有るとはいえ、立場は一応『一般人』ですので。その一般人を戦いに参戦すると色々と面倒な事になりかねないのですよ」
「いやいや、今まで普通に協力してたじゃん!?」
やすし、ユフィの言葉に佐夜が抗議する。
「『今までは』だろ。今回は俺達協会のメンバーが5人に、機関側も5人。足して10人もいるのなら佐夜達の手は必要ないさ。危険度も高いし」
「で、でも……」
「う……」
補足説明を義信がするが、今まで一緒にいたのに急に参加を拒否られて佐夜が悲しい表情をし、まるでイジメているかのような感情を抱いた義信が罪悪感を抱く。
「佐夜さん、諦めた方がいいですよ」
「そうね。今回は今まで以上に危ないって言ってたし、私は真桜や正義とも再会したから無理はしたくないわ」
「リアさん、愛沙まで……」
この世界に一緒に転移してきた2人までもそんな事を言う。
「佐夜、少し落ち着け。戦わなくてもやれる事は別にあるだろう?」
「え?」
置いてきぼりになりそうになった佐夜に正義が発現する。
「ええ。協会機関の人達は『あまり戦いに参加するな』って言っていただけで『協力するな』とは言っていないわ」
「ん? って事はつまり───」
「妾達は『直接戦う事』以外の事をすればいいって事じゃな」
「そゆことー」
舞華と真桜の言葉にルイが両手で大きく丸をする。
「な、何だ……てっきりもう用済みなのかと……」
「あれあれ~? さやや、もしかして寂しがり屋?」
「っ!(怒)」
「み゛ゃっ!?」
「うおあっ!?」
ようやく納得した佐夜にリオがニヤニヤし、それが図星なだけに照れ隠しした佐夜は胡椒ケースを投げ当て、リオと義信(巻き添え)が胡椒まみれになる。
「今回の相手は『魔界』という事で魔物や魔族達が大勢攻め入ってくるだろうが俺達なら何とか押し返せるだろう。しかし、それでも上手く逃げ回って一般住人達に襲い掛かり、被害が出る可能性がある。本来はそれすらも関わらせたくなかったんだが、下手に『待機』しろって言っても絶対に現場に出てきそうだからな……」
「ならいっそ戦闘の確率が低そうな所に回すって事っすね」
「そういうことさね。それに佐夜の錬成術は非常に有用性は高いから、建物の破損修復もお願い」
「お、おう。任せておいてくれ」
ここでまさかニケが的確な指示を出すとは思わなかった佐夜が少し動揺する。これも組織(機関)に入った影響か?
「魔界……魔界か………」
「ん、どうしたの正義?」
「いや、何か忘れてる様な気がしてなー。魔界……魔物…悪魔……」
「悪魔のアラベラちゃんならチャアさん達の別宅でぎゃーぎゃーやっているじゃない」
「いや、そっちじゃなくてな」
すると正義が何やらぶつくさ言い出し、愛沙と話す。
ちなみに昨日保護した悪魔少女アラベラは保護&監視の意味を込めて別宅にいるリア(チャア)さんの部下達がいる別宅で仲良く喧嘩しているそうだ。
どこが仲良くなのかは分からないけども。
「ん~~。………。あ! そうだ、『ベリアル』だ!」
「!?」
すると思い出したのか思わず『ベリアル』の事を言う正義に佐夜がビクッとした。
「あ、ああー。そういや見ないね。ダッシュ」
「ダッシュ? ベリアルだろ?」
「ん、新しい渾名ー」
「……めんどくせぇ」
正義の発言に気付いたリオと義信も「そういや居ないなー」と言う。
「え…何? あの人も来てるのか?」
『ベリアルが来ている』という発言に思わず周りを見渡す佐夜。
佐夜は幻想界【アルフィーニ】の魔王城で真桜のメイドをやっていた時、執拗にベリアルに口説かれた経験があり、何故か魔王城内で勝手に「俺の嫁!」と言われていて正直佐夜にとって苦手なのだ。嫌いではないんだけど暑苦しい。
「うん。一緒に転送してきた筈なんだけど……どこ行ったんだか?」
「ま、あいつの場合は心配いらんだろ」
「な、投げやりだな。ま、来ないならそれでいいだけど」
「あんたら結構酷いね。逆にどんな奴か知りたくなったわ」
リオと義信の投げやりな言葉に佐夜も便乗し、それが気になったニケが訪ねる。
「ベリアルと言いますと…確か正義さん、貴方と共に他の将軍と戦っていた同じ『魔人』の方……ですよね。ですが、何故貴方方と一緒にここへ」
「あ、ああ、実はな───」
初めてリアに名前を呼ばれた事でビックリしたものの、何故べリアルが協会の人達と一緒にここに来たのかを正義が話す。
佐夜達が『冷酷』との戦いの最後に真桜の魔力暴走後、佐夜達は真桜の魔力を佐夜が変換し、陽菜々の転移を『次元転移』にまで引き上げて転移した直後、魔力暴走で膨れ上がった空間にベリアルが『佐夜を探しに』それに突っ込んだため、身体が吹っ飛び、死傷しながら世界から弾き飛ばされたのだ。
で、それを見ていた透がベリアルを回収し、『佐夜の味方』だという事で回復&再生も施した為、義信やリオ達と共にここまできたのだ。勿論ベリアルの目的は『佐夜との再会』だとは思うのだが何でここにいないのかはリオ達も分かっていない。
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で、実際、そのベリアルがどこにいるのかというと、
「「「「ガァアアアアアア!!」」」」
大勢の魔物がベリアルに襲いかかる。
「ぬぅんっ!」
が、相手はただの雑魚。大勢いようがベリアルの敵ではない。
ズドォーン!
某・魔○村によく似た土地で魔物達と死闘を繰り広げていた。
「佐夜ぁ────! どこだぁ────っ!!」
そこにはいない佐夜を叫ぶベリアルだった。
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~SS~
リオ「ジィー……」
リオがリアを見つめている。
佐夜「何してんのリオ?」
リオ「ん? あ、さやや。あのね、リオ、あのウサギさんの渾名を考えていたんだけどいくつか候補があるから、さやや、どれがいい?」
佐夜「どれどれ?」
候補1:レイ○ン
佐夜「いやいやいや。そのネタはダメだ!」
リオ「え~。じゃあ、これは?」
候補2:うど○げ
佐夜「同じ同じ。そもそも何でそういう危ないネタに走りたがるんだお前?」
リオ「えへへ~」
佐夜「褒めてない。で、次は?」
候補3:○ゐ
佐夜「伏字してるから誰を指しているのか分からんな」
リオ「伏字取ればいいじゃん」
佐夜「アホかお前。訴えられるぞ」
リオ「む~」
佐夜とリオが戯れるひと時だった。
リア「……全部聞こえてるんですけどね」
剛が決めた名前『イナバ・リア』が苦笑していた。
次回は多分4月1日になるかと思います。
では。




