第21話 ~似た者同士~
今週か、来週辺りから本業の方が楽になる予定です。
そうしたらもっと早めに投稿出来そうです。
4~5日ペースな感じで。
後、花粉症が酷いです……。
バコーンッ!
「おわぁっ!?」
巨大で濃厚な魔力を持った灼髪に立派な角が付いた魔族の少女、恐らく魔王だろう……が、正義が避けた為、勢いよく崩れた建物に突っ込んだその数秒後、弾ける様に瓦礫を吹き飛ばす魔王少女──真桜に、正義がたじろぐ。
「お兄ちゃん! 何で避けるんじゃ!?」
「いや、あんな速度で受け止めたら死ぬって!」
実際凄いスピードだったって事は予想できるだろう。ギリギリで避けた正義も冷汗をかいている。
「真桜、怪我は無い?」
「いやいや、それはこっちのセリフじゃ、お姉ちゃん。勝手にいなくなったら危ないじゃろうが」
「う……それはごめんね」
瓦礫の山から出て来た真桜の埃を払いながら言う愛沙に真桜がジト目でツッコむ。
「ふむ。やっぱりお前が真桜なのか。こっち来る前に話に聞いていたが……随分、姿形が変わったな? 一瞬誰だか分からなかったぞ」
「まぁの。なんせ先代の魔王の魂と融合してしまったからの。魔族化はその影響じゃ」
「……その喋り方は?」
「こ、これは他の者達に舐められない様にと佐夜に進められてのっ。今ではすっかりこれが素になっとるのじゃ」
「はぁ……。なん、つうか……ロリババァ?」
「妾はまだ十歳じゃ!」
ぽかぽかぽか。
「あた、あたたたっ! 地味に痛い!?」
中身は人間でも身体は魔王。正義に飛びついて胸倉にぽかぽか軽く叩くだけでも地味にダメージが入る。
「ははは……。良かった、真桜が変わっていなくて。……おかえり真桜」
「あ……うんっ!」
地味にダメージが入るのは我慢して、正義は真桜の頭を撫で、真桜が満面の笑みを浮かべる。
「順番が逆になったけど……愛沙も、えーっと、ただいま?」
「あ、うん。……おかえり?」
正義と真桜の2人に近付く愛沙に正義が声を掛けるが、この場合、どっちが正しいのか?
「お久しぶりです正義さん。……ところでその子はどうしたのですか?」
「……悪…魔、だね? どの種族かは分かんないですけど」
幼馴染の再会に割って入るユフィが捕らえられて気を失っているアラベラを指差し、陽菜々がそのアラベラの頬をツンツンしている。何故つつく?
「……ハッ!? ここは………。っ!?」
陽菜々がツンツンした所為で目が覚めたアラベラの視界に入ったのは真桜。その真桜を見た瞬間、息を飲む。
「ま、魔王様!?」
「ん? 何じゃお主、何者ぞ?」
真桜はアラベラを知らない様だが、どうやらアラベラの方は真桜の事を知っているみたい。……って事は、
「……もしかして貴女、アルフィーニの住人?」
「……しかも魔王軍の者らしい、な」
「でも何でここに?」
「突くなぁー! ガブッ!」
「痛いっ!?」
正義と愛沙がアラベラの出身世界を言い当て、陽菜々が疑問を抱きながら未だにツンツンしているので流石にアラベラがキレて指に噛み付いた。
とりあえずアラベラ少女の身元が分かったので、縛った縄を解いて一緒に連れていく事にした。
ちなみに何でこの世界にアラベラがいるのかというと、佐夜達が真桜の魔力&陽菜々の次元転移をした際、空間ごと転移していた為、その範囲内に偶然壁越しにいたアラベラも巻き込まれたらしい。で、気が付けば廃工場近くの林の中に転移して今に至ったということだ。
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~ブレイク・タイム~
マロン「ズズ……。はぁ…やっぱりティーナの入れるお茶は最高ねっ」
ティーナ「ありがとうございます。……でもいい加減、ちらちらカメラ目線で言うの、止めて下さい!」
マロン「え~、いいじゃない。こうでもしないと出番なんて無いんだから。ほら、ティーナも何か言って」
ティーナ「え、ええっ!? えっと……兄さんっ、早く帰ってきてくださいー」
マロン「はい、おっけー。じゃ、CM開けるわね」
ティーナ「これCMだったんですかっ!?」
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「リオのバカぁー!」
「「「「…………?」」」」
正義とアラベラを合流&保護した後、先ほどまでいた現場の怪我人達の簡易治療も終えて救急レスキュー隊の人達に任せた後、5人+1人(アラベラの事)が社宅に戻って来ると、それと入れ違いにルイが「うわあああん!」と泣きながら家から飛び出していった。
「何だ今の娘? リオの知り合いか何かか?」
「えっと……知り合いといいますか何と言いますか……」
「……同類?」
「……類だけに?」←何故かドヤ顔で言う愛沙
「……っ(プフッ)」←笑いを堪える真桜
勿論ルイと面識のない正義が説明を求めるが、ユフィと陽菜々は口をモゴモゴさせて言い辛そうにし、愛沙と真桜は何か、ふざけていた。
「あ、おかえりー……ってアレ、正義じゃん。お前もここに?」
「お、佐夜か。……相変わらず、男には、見えないよな」
「どういう意味だっ!?」
そのままの意味だと思う。
「はぁ、リオが冷蔵庫にあったルイのプリンを勝手に食べた所為で、あの子が泣いて出て行っちゃったわけ、か」
「ああ、しかもそれ、昨日佐夜がルイの為に作った『とろとろプリン』の事で、ルイの奴、今日の仕事中もずっと「早く食べたい!」って喚いてたくらいプリンが大好物だった……んだがー」
「俺が風呂上がった時には、リオが勝手に冷蔵庫開けてて、おまけに『ルイのだから食べるな!』とわざわざ書かれていたのにも関わらずそれを無視して食っていたからな。怒って泣くのも無理ないって」
「相変わらず仲悪いですねあの2人」
軽い自己紹介を済ませた正義と勇治郎達はその後、帰って来たユフィ達に何故ルイが泣いて出て行ったのかを説明して、ユフィは「困りましたね~」と言いながら全然困っていない顔で言う。
ちなみに勇治郎達『機関』の(ニケ以外の)メンバーは今日、亜空間に待機させている機関の最新型の局地型巡洋艦『メルフォース』の転送装置で北海道まで遠征しに行ったのだが、そこに居たのは異世界から転移されたと仮定されている魔石で魔物化した『熊』や『ペンギン』で、おまけに魔物化した動物たちは知性まで身に付けており、やけに社交的かつ、友好的だった為、勇治郎達が駆け付けてきた時には何故か北海道の『ゆるキャラ』と化していたのだ。
※:実際のゆるキャラとは何の関係もありませんのでご理解を。
故に今回は当人(?)達の政府登録と後、全く関係ない所で湧いて出て来ていた悪霊達を退治して、午後4時位には全て終わり、先ほど帰って来たばかりなのだ。
「で、当のリオは何でソワソワしてるんだ?」
「ふぇっ!? い、いや何?」
「何てお前、話聞いてなかったのか……」
泣いて家を飛び出していったルイとは対照的に、何か落ち着かないリオが正義に声を掛けられてビクッとした。
どうやら珍しく動揺している様で、いつもならルイがリオに突っかかりリオがそれを軽くあしらうといったちょっと歪な関係なのだが、今回リオは少々悪戯が過ぎてルイが大泣きしながら出て行った事を後悔して、挙動不審になっている。
「リオ」
「さややぁー(涙目)」
これは多分誰かに背中を押して貰わないとダメかなぁ、と佐夜は溜息を付いてリオを呼ぶと、既にリオは涙目だった。何で我慢してるんだこいつは?
「行ってきな」
「………うん」
「ちゃんと謝ってこいよ」
「うん」
「ピザまん(リオの好物)とプリン(ルイの好物)も2人分作っておくから仲良くな」
「あ…うんっ!」
自分の好物を作ってくれるからなのか、または背中を押してくれたからなのか、リオは勢いよく立ってルイの後を追った。
「佐夜……あんたってば本当に」
「お姉さんキャラ、ですね」
「ええ、佐夜さんの性格が変わってもお姉さんっぽさは健在ですね」
「俺の容姿と性格は関係無いだろっ。それにお姉さんじゃない、お兄さんだっ」
「「「それはない」」です」
どちらかというとこっちの佐夜はギャップがデカく、『僕っ娘』口調の時の方が違和感が無い。
「アタシは最初から分かってたけどね(ドヤ顔)」
「陽菜も!」
「わ、妾だって分かっておったぞいっ」
「何を競ってるんだお前等……」
「ははは、みんな仲が良くて結構じゃないか」
「そういう問題なんっすかね?」
「知らん」
この中で佐夜と一番最初に仲良くなったニケがドヤ顔で言うので、何故かそれに対抗し陽菜々と真桜が声を上げ、佐夜以外の男性陣が苦笑した。
涙目でルイを追いかけていったリオを知る目に佐夜は先ほど作るといった2人の好物を作ろうと台所へ向かおうとした。
その時、
「うにゃあああああっ!?」
「「「「「「「「「「……?」」」」」」」」」」」
外で何か猫っぽい声がして皆、首を傾げた。いや、まぁ多分声からしてリオの悲鳴だとは思うけど、一体何があったんだ?
「うわぁ……何コレ?」
佐夜は2人の好物を作る為に社宅に残り、代わりにユフィとニケが社宅を出て、リオの悲鳴のする方向に向かうと、そこには風呂上がりのTシャツ半ズボンにサンダルを履いた舞華が公園の一角を見て唖然としていた。
「あ、舞華も来たんだ」
「うん。で、コレ、どしたの?」
「どしたのって……それはこっちが聞きたいわ」
舞華が向けた視線を追うと、そこには『トリモチ』に絡み付きながら互いの頬っぺたをうにょ~んと両手で引っ張り合っているリオとルイの姿があった。
「リオ……仲直りしにルイを追ったんじゃなかったのかい?」
「何でまた喧嘩なんてしているのですか?」
何故また喧嘩しているのか意味不明ながらもユフィとニケは呆れながら聞いた。
「「だって、ルイ(リオ)が悪いんだもんっ!」」
すると互いにユフィ達の方を見てリオとルイは叫ぶ。
要するに、話を聞くとこうだ。
いつもリオに(卑怯な手で)敗けているルイは今回ばかりは絶対に許せないらしく、いつもは正々堂々と戦うルイは流石にキレたのか、魔物捕縛に使う特製トリモチ(無色透明タイプ)を仕掛けリオが追って来るのを待ち、涙目で反省していて焦っているリオはその罠に気付かず、見事に罠に掛かった。
それに対し、リオも今回ばかりはやりすぎたと反省し、涙目でルイの気配を追って向かった先に蹲って泣いているルイを発見し、早く謝ろうとしてうっかり罠の存在に気付かず、べちゃっと音を立ててトリモチに掛かってしまった。そしてそれに掛かるリオを見て爆笑したルイに対してキレ、忍御用達の二重縄でルイを引っかけルイもトリモチに掛からせる。
後は誰にでも分かるだろう。互いに互いの悪口を言いながら、頬っぺたを引っ張り合っている所に3人が駆け付けて来たというわけ。
「まぁ、今回は完全にリオが悪いですし、ちゃんと謝って下さいリオ」
「そうだ。ちゃんと謝んな」
と、ユフィとニケが場を収めようとした。が、
「ちゃんと反省して謝まったよ! でもそれ以上にこんな罠を仕掛けるルイのコンジョウが捻じ曲がっていて、ムカつくのっ」
「何言ってんの! こんなの、リオが毎回ルイに仕掛ける罠に比べたら可愛いもんでしょ! それにリオ、全然反省してないっ」
「してるもんっ」
「してないっ」
と、再び互いの頬を引っ張り合う2人。本当はポカポカ殴り合いたいのだろうが、トリモチの所為であまり身動きが出来ないらしく、見ている分には微笑ましい喧嘩の仕方をしているのであまり心配はなさそうだ。
「アホらし、私は先帰るね」
「ああ、アタシ等も一緒に帰るよ」
「ええ、行きましょう」
「「ああぁっ、置いてかないでぇ~」」
呆れた3人はアホな事をやっている2人を置いて帰ろうとしたが、このまま放置して帰ったら(リオに)後で何されるか分からない為、仕方なくニケがトリモチから引っぺがして連れて帰る。
その後、2人仲良く(?)お風呂でトリモチを落とし、佐夜の作ったピザまん(リオがたくさん食べるので大量に作った)と牛乳瓶に入れた『とろとろプリン(シナモンスプーン付き)』をまたもやごちゃごちゃと言い争いながらも、仲良く互いに食べさせあっていた。
ホント、仲良いね君達。
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~SS??~
R・ハーマン「では今回も、我の素晴らしい肉体美を見せてやろうではないか! ぬんっ! フンフンッ! どりゃr───」
今回も誰もあとがきを担当しないので、R・ハーマンがまた自慢の筋肉を見せにカメラの前にやって来てポージングを取る。
ティーナ「言わせねぇよ、ですっ!」
だが最近、あとがき等があまりにも酷い為、遂にティーナが強硬手段に出た。具体的に言うと、光の弓(ティーナの武器)で大量の矢を放つ。味方に。
ズババババババb─────
R「っ!? ふぬううううううっ!!」
ティーナ「え、えええっ!?」
だが、それはRの鍛えられた筋肉の前では無意味、無意味なのだ。
そしてティーナがそれに驚いて唖然としていると、
R「ふむ……。たまには異能攻撃に対する防御訓練っていうのも悪くないか……」
ティーナ「え………」
Rがニヤリと笑い、ティーナが後退る。
R「ほれほれ、もっと我に撃ってこんかー!」
ティーナ「い、いやあああ! 来ないでぇーっ!」
自分に撃ってこいと言いつつRはティーナを追いかけ、ティーナは泣きながら逃走。
その追いかけっこはマロンがティーナを追いかけるRに気付き、電流アババするまで続いて、ティーナはしばらくの間、筋肉恐怖症になったのはヴァンには秘密だ。
皆さんも花粉症対策してますかー?
ではまた。
……ひっくし!




