第14話 ~自分自身の為に~
日々忙しい中、今回は何とか早め(?)に登校できました(誤字)。
今回もまた、表現が変だったり、複重してウザい所があるかと思います。
あ、後、今日はもう一話更新する予定です。
よ、予定ですからね?
絶対じゃないかも?
「悲劇で終わらせるのではなく、『自分の納得できる最善の結末』にさせる為に僕は来たんだ」
≪最善の……結末………?≫
佐夜の強い言葉に舞華が怯む。
「ここまで君の記憶を見てきて思ったけど、君の『夢』って何?」
≪え……夢?≫
「そ、夢。大抵の人達は子供の頃に夢を語る筈なんだ。それが叶うかどうかは別としてね。で、どう?」
≪そんなの……無いわ≫
「だろうね」
佐夜が見た舞華の記憶はごく一部の物だったけど、それでも舞華が絶望に至るまでの間、それにあたる物、もしくはそれらしき発言は一切していなかった。まあ、幼い頃に両親を亡くしてるから夢を語るどころじゃないってのもある。
「ほら、魔法少女は正義だとか、愛だーとか、夢を叶えるーとか言うじゃん? それで君が最初に魔法少女になった頃の事を思い出して欲しいんだ」
≪最初になった時?≫
「うん。あ、あの生き物の事を除いて、ね」
≪ん~~~~~≫
佐夜に言われ舞華は魔法少女になった序盤の頃を思い返す。勿論あのクソ%$>¥の事を除いて。(酷い表現なので自主規制)
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そういえば私が最初に魔法少女になって施設の子供達を助けた後こう言われたっけ。
「ありがとう」
と。それから政府に目を付けられるまで私は数多くの人達を助け、感謝された事がとても嬉しかった。そしてそれがいつの間にか私の使命であり、夢になっていった。
けど政府に組み込まれ、戦いが激しくなるにつれて助けられなかった人が出て遺族に罵られたり、人質を囮に使われたり、助けても業務が忙しくて感謝の言葉すら聞けずに去る事が苦痛だった。
それでもここまで頑張ってこれたのは、ひとえに『困っている誰を助けたい』という思いと夢があったからだ。
利用されている事に気付かされるまでは。
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≪あのー、腐れ)&Z/Q}@#がぁー!≫
「ぎゃー! だからピックルの事思い出したらダメだってばー!」
あの小動物を思い出してしまい、舞華が若干暴走して再び耳鳴りが鳴り出し、佐夜がツッコむ。
「はぁ、はぁ……。お、落ち着いた?」
≪うん……ゴメンナサイ≫
流石の八つ当たりに舞華も反省している様だ。
「それで、夢については思い出せた?」
≪うん……でも、それすらもうどうでもいいの≫
「何で?」
≪だって……また誰かに利用され、騙されるかもしれないから………≫
「………そっか」
舞華の本心を知って佐夜は少し安心した。
「だったら強くなればいい」
≪え………?≫
「だから、誰かに誑かされ利用されない様に強くなればいいのさ」
≪で、でも……表面上、誰が誰を騙そうとしているかなんて分からないじゃない≫
「そだね。僕だっていつかはそういうのに引っかかるかもしれないしね。でもそれに怯え続けるのもよくないよ。それに僕たちはまだ十代、子供なんだから人生経験なんてまだまだって事。色んな経験を積んで、色んな人を知り、自分で判断できるようになればそれでいいんだ。」
≪でもそれじゃあ人を疑う事になるじゃない……≫
「それでもいいと思うよ? 親切な人だからって誰これ構わず無警戒に信用するのは危険だってとある人が言ってたし。それに言ったじゃん」
そう言って佐夜はひと呼吸置き、
「例え騙されたとしても───自分自身にとって納得のいく最善の結末に変えればいいんだって。悪は倒せばいいし、必要なら騙していた人がいたなら死なない程度に制裁を加えるとかね。何も逃げたり嘆く必要は無いって事」
≪? ????≫
「いや、そこで分からないって顔されても……。だからさ、さっきの記憶内ではあの生き物にしか仕返ししてなかったじゃん」
≪あ………≫
確かに言われてみれば騙された事に対する復讐はピックルにしかしていなかった。他にも騙していたり、利用していた人はいくらでもいたというのにだ。
「そゆこと。悪を倒しみんなを助ける魔法少女だって人間なんだ。やられたらやりかえし、そうやりながら人は強くなっていくもんだと僕は思う」
≪貴女……は…………≫
「だからさ、こんな所で引きこもってなんかないで一緒に戻ろう!」
≪で、でも私……外の世界が怖いっ! それに貴女だって私を騙そうとしているかもしれないし………≫
「あー」
そうきたかーっと佐夜は頭を掻いた。
「ま、そうかもね。絶対なんてこの世には無いって言うし。今は君の味方だけど、今後の事は誰にも分からない。もしかしたら敵に回ってしまう可能性だってある」
≪ほら!≫
「だ、か、ら、こそ、騙されても落ち込まない様に強くなれって言ってんの。それに僕達が居るこの世界は君が元いた世界じゃない。少なくとも君の事を知る人なんて僕達しかいないしね。今現在、外では襲われてる立場だし」
≪そ、そう……別の…世界………≫
今いる場所が元の世界ではないと聞かされて少し安堵した舞華。
≪で、でもそれじゃ早く戻らないと私、誰かを殺しちゃうって事?≫
「だね。実際、前に君を抑え込んでいた筈の楓さんですらかなり苦戦してるし、戦いに慣れてる筈の亜人達が加わっても抑え込むのが精いっぱいだし」
≪え、私、そんなに強くなっているの?≫
「だから最初に言ったじゃん! 獣みたいになってるよって!」
≪え゛っ……獣ってヤバくない……?≫
「ちなみに暴走した君を『殺す』という選択肢もあったみたいだけど、その選択肢は誰も選ばなかったよ。だからこうしてわざわざ僕がこうしてここにいる───って、もうこのセリフ何回言わせるのさっ!」
さっきから話がループしてる気がする………。
≪そ、それじゃあ早く表の世界…に戻…r────≫
「? 舞華さん?」
≪あ…あああああ………いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ─────!!!≫
「っ!? 穢れが…肥大している……っ?」
現実世界の自分が人外になろうとしている事を聞いて焦る舞華が遂に戻る決心をしたその直後、舞華の様子が急変し、それに取り巻く穢れが濃く、そして大きくなって舞華を取り込もうとしている。
≪いやあああああ────!!≫
「舞華さん、気をしっかり持って! 今助けt───」
叫ぶ舞華を助けようとガラスへ近付く佐夜だったが、蠢く穢れを見てある事に気付き、突然その足を止める。
「舞華さん! その穢れは君の魂に直接くっ付いて君の存在ごと飲み込もうとしているんだ!」
≪いやあ! 助けてぇ!!≫
「無理ー!」
≪何でぇー!?≫
ガラスを内側からバンバン叩いて佐夜に助けを求める舞華だったが拒否られて涙目になる。
「それは君が出した矛盾から生まれた穢れなんだ。多分今まで『お願いされるまま、流されるまま』人々を助けながら生きてきた分への反動が原因っぽい!」
≪じゃあ、どうすればいいのーっ!?≫
やたらと何故か冷静な佐夜に叫ぶ舞華。
どうすればいいかって?
それは実に簡単な話だよ。
「それは『君が自分自身の為に行動する事』だよ」
≪ど、どゆこと……?≫
意味不明な事を言う佐夜に一瞬穢れに飲み込まれる際に走る痛みを忘れる舞華。
「だからー、ここで今、僕が君に手を差し伸べて助けるのは簡単だけど、それでいいのー? って事!」
≪意味分かんないよぅー!≫
舞華がテンパる。どうやら思考が止まっているらしい。
「はぁ……。だから! 君を助けるのは僕じゃなく、君自身だって事! 誰かに言われて流されるのでは無く、自分で考え、自分で決めて行動し、これからは自分の為に生きるんだ」
≪自分の為に………?≫
「そ、今まで君は自分を犠牲にして人々を助けてきたけどさ、それももう無理してやる事は無いよ」
己の身近な場所ならともかく、自分の知らない遠い場所でどこかの誰かが何者かに襲われて不幸になろうが知った事じゃないし怒られて罵倒される筋合いも無い。自分の力をどう使おうが自分で決めればいいのだ。
舞華の場合もそんな矛盾とストレスが溜まりまくった結果、こんなに穢れが溢れまくって外にまで影響していたのだ(多分)。
「君はその穢れから解放されて元に戻ったら、『どうしたい』?」
≪私は────≫
ピシッ────
舞華の動きが止まるのと同時に舞華を取り込もうとしていた穢れも動きを止め、舞華の手が触れていたガラスの部分にヒビが入り、
≪私は、強くなりたい!≫
ピシピシピシッ────
≪心も、身体も強くなって、私の様な悲惨な人を出さない様に! そしてあの腐れ『提供者』共を駆逐したい!≫
「よく言った!」
パキィ────ン………
舞華の決意と共にガラスが砕け、舞華の延ばした手を佐夜が掴み、舞華から穢れを(錬成術で無理矢理)引き剥がした。
「君のその判断が正しいかどうかは唆した僕にも分からないけど、前に進もうとするその気概は好意が持てるよ────」
と、佐夜はそう言って舞華を連れて心の中から退出した。
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バチンッ!
「「「「「「「きゃああっ!?」」」」」」」
佐夜が舞華から穢れを引き剥がし、現実世界に戻ってきたその瞬間、舞華から衝撃波が生じ、全員吹き飛ばされる。
「佐夜、どうなった? 成功したか!?」
防御が間に合い、後退りだけで済んだ楓がいち早く佐夜に成果を聞いてきた。
「それはほら、アレを見たら分かるよ」
聞かれたので佐夜は舞華を指差す。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「……ダメ、だったのか?」
「ダメじゃのう?」
「ダメっぽいですね?」
叫ぶ舞華を見て「何も変わってないじゃん」とばかりにジト目で佐夜を見る楓と真桜と陽菜々の3人。
「いやいや、一応説得には成功してるよ? そんで多分アレ、溜まりに溜まって纏わり付いた穢れを自力で剥がしてる最中だと思う」
「あれほどの質と量を持った穢れをか(くわっ)!?」
佐夜の言葉に楓が意味も無く劇画風な感じで衝撃を受ける。
別ルートから世界破壊者に成りかけている程、浸食を受けた本人が自力でどうにかしようというのだから、その衝撃はある意味正しい。
「ね、ねえ佐夜。アレ本当に大丈夫なの?」
「多分ね」
「とてもそんな感じには見えませんが……」
その間にも「ゴゴゴゴゴゴ………」な感じでどんどん舞華から穢れが排出され上空でまとまっていく。何だか見る者を不安にさせる光景だ。
佐夜の狙いとしては舞華が自分で自分の穢れを祓う、もしくはギリ駄目そうなら愛沙の『聖洗浄』で援護しようと考えていた。
で、舞華から切り離した穢れをユフィか愛沙で浄化すれば万事解決。
だが佐夜のそんな考えも、
「『太陽神の裁き』!!」
「ふぇ?」
有事の際に備えていたユフィの突然の強烈な一撃によって一蹴され、佐夜がポカンとした。
チュドォ───────────ンッ!!!
超極太の太陽光線が舞華諸共、穢れを焼き払った。
「「「「「「「え、えええええ………」」」」」」」
その一撃によって浅瀬に巨大なクレーターが出来、ユフィのその容赦ない一撃に皆、唖然とした。
「………どうやら俺達の出番は無さそうだな」
「………そっすね」
唖然とする佐夜達の背後では、遅れてやって来た勇治郎達が消波ブロックに腰かけてその成り行きを見つめていた。
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~SS~
リオ「え、こんな結末? ってかあのヴァルキリー(舞華の事)死んじゃったんじゃない?」
ティーナ「ユフィさん、パないね」
マロン「相棒が相棒だからね。やる時は容赦しない派よ、あの娘は」
R「ふんっ、ふんっ。あの程度で死ぬようでは精進が足りん証拠!」
リオ「え、ちょっ!? 汗臭いからこっち来ないでよ!」
R「ふべらっ!?」
リオがRに落ちていたダンベル(?)を投げぶつけた。
マロン「何やっているのよ貴方達は……。でもまぁ、大丈夫でしょう。なんせ────」
そこでマロンは一度言葉を区切り、
マロン「『物語の終盤で致命傷を受けても次の回には生きている』というのがお決まりの展開なのだからね!」
ティーナ「何でドヤ顔なんですかマロンさん………」
では、また次回へ。
今日中に間に合うかな……?




