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第15話 ~事後報告~

な、何とか間に合いました。

構成だけは出来ていたのでスムーズに書ききれました。

「おーい! 舞華さーん! 大丈夫ー!?」

「生きてたら返事してくださーい!」

「つか生きてたら奇跡だろ……」

 ユフィの極太太陽光線ギガレーザーによって浅瀬に出来た巨大クレーター内(高さ3メートル)で舞華を探す佐夜とニケ、リアの3人。


「ん?(クンクン)」

「どうしたのニケ。何か見つけた?」

「大量の焼き魚を発見! いただきー!」

「魚なんて今はどうでもいいよっ!?」

 太陽光線によって焼かれた魚介系生物がいくつも転がっており、猫であるニケのテンションがおかしくなった。こうなったら佐夜でも止められない。


「あ……」

「リアさん? 何ですか、リアさんもお魚天国ですか?」

 ヒャッハーしているニケを知る目にリアがある一点を見つめ、佐夜が「またか」と言わんばかりにジト目になる。


「いえ、あそこに人の手が……」

「っ!? 舞華さん!」

 リアの指差す先には人の手が埋まっていて、手首だけが地上に出ている。


 ズボッ!


「───って(ゴム)手袋かいっ!」

 急いで駆け付けて手を引っ張ったら意外とそれはあっさりと抜け、それがゴム手袋だと分かった瞬間、その手袋を地面に叩きつけてツッコむ佐夜。


「まさかマンガみたいな展開になるとは思わなかったよ……」

「あ、あははは、すみません────って佐夜さん、あそこにも手が、というより両腕が生えています」

「なんだって! じゃあ、そっちが正解!?」

 何が正解なのかは分からないが、リアの指示した場所に向かい両腕を引っ張る。


 ズボッ!


「───って、何でマネキンが埋まってるのさっ!?」

 手袋みたいに叩きつけられないので、背負い投げでマネキンの全身を引っ張り、遠くへ投げた。

 つか誰だよ、マネキンを不法投棄した馬鹿はっ!


 ぶぎゅる。


「へみゅっ!?」

「みゃ?」

 佐夜とリアが馬鹿やっていると、お魚天国していたニケが何かを踏んだようで、踏まれた何かとニケが変な声を出す。


「おー。生きてた生きてた。サヤー! こっちにいたぞー!」

「え、本当にっ!?」

 (落ちていた)焼き魚を咥えたまま(色んな意味で汚い)地面に埋まっていた舞華を引っ張り上げ佐夜達を呼んだ。


「ごほっ、ごほっ……!」

「ああ、こんなに煤だらけになって……」

「よくご無事でしたね……」

「ぶ…無事な訳、あるかぁーっ!!」

 全身が煤だらけになった舞華の顔を拭きつつ保護する2人にツッコむ舞華(ニケは再びお魚フィーバー)。


「何が『殺す気は無い』よ! 思いっきり死にそうになったわっ!」

「い、いやぁー、あれは僕達にとっても予定外の事だったんだけどね……」

 ちなみに舞華に極太太陽光線ギガレーザーを浴びせたユフィは現在、砂浜で正座をさせられ、楓に怒られている最中だ。

 ついでに陽菜々は怒られて凹むユフィの頭を撫でていて、愛沙と真桜は近くに怪我人がいないか、いつの間にか応援に来ていた勇治郎達と共に周りを捜索している。


「とにかく話は上に上がってからね。ニケもそろそろ行くよー!」

「にゃー(わかったー)!」 

 リアと一緒に舞華に肩を貸し、余った魚を惜しみそうにするニケを連れて地上へ戻る3人。


「───大体アンタはやる事が突然すぎるだよ。援護する時は一声かけてからといつもいつも言われているだろ!」

「ご、ごめんなさーい(泣)」

「よしよし」

「「「「……………」」」」

 4人が地上に戻るとまだユフィが楓に怒られていた(陽菜々のナデナデ付き)。


「なんじゃ、まだ怒られておるのかえ?」

「まー、いきなりあんな事したんだから楓さんが怒るのも当然だと思うけど」

「俺等はその時丁度ここに来て目撃していたけど、アレはありえないな」

「一歩間違えたら全滅ものっすー」

 反対側からは真桜達4人が帰って来た。


「あ、みんな、そっちは大丈夫だった?」

「うん。幸い軽い怪我人が数名いた程度で重症以上の怪我人はいなかったわ」

「そっか……」

「それよりも佐夜よ。その者はもう大丈夫なのかえ?」

「ん、私?」

 真桜が佐夜とリアに肩を支えられている舞華に目が行き、若干警戒する。


「舞華さんはもう大丈夫だよ。真桜もお疲れ様ー(なでなで)」

「う、うむ。くるしゅうない」

 開いている片手で真桜の頭を撫でるとふにゃっとした顔になる。


「ふむ。その子が世界破壊者に成りかけた魔法少女か」

「魔法少女というより戦乙女ヴァルキリーっぽい恰好っすねー?」

「というか身長縮んでない?」

 勇治郎とグラスが品定めするかの様に舞華を見、一方先ほど闇落ちしていた状態の舞華を見ている愛沙が明らかに身長が違うと気付いた。


 そう、穢れが纏っていた時は高校一年(16歳)、年相応の身長だったのだが、その穢れが取り払われたので今は心の中に居た時の様な身長140cmくらいにまで縮んでしまっている。ぶっちゃけロリだ。ティーナやリオよりも小さい。


「あ、そうそう。さっき────」


 ピルルルr─────


「んあ? ったく、誰よこんな時に」

 んで、辺りの捜索をしていた愛沙がとある報告しようとした時、ユフィを怒っていた楓に着信が入り、インカムではなく、スマホに切り替えて電話に出た。


「────は、奪われた? 誰に? え、先ほど捕らえた筈の魔法少女?」

 その着信は部下からであって、その話を聞いた楓は周りを見渡す。


「えっと……多分、その会話と関係しているんだと思うけど、さっき舞華(その子)にふっ飛ばされた4人の中学生くらいの魔法少女達がいなくなってるのよ。いつの間にかね」

「それって僕達が相談して作戦実行している間にって事?」

「おそらくそうでしょうね。あの時は私達も周りに気を張っている余裕はありませんでしたし」

「(もぐもぐ)って事は、アタシ等が戦ってる時、一時的に参戦したのもその後ワザと(かどうかは分からないが)ふっ飛ばされてアタシ等の意識を自分達から外し、その間を狙ってあの変な生き物を奪還したって訳か(モグモグ)」

「それより陽菜、ニケさんが食べている焼き魚について興味があります」

 楓の会話を聞いていた愛沙が先ほど報告しようとした事を言い、佐夜とリア、そして焼かれた魚をモグモグしながら話すニケに陽菜々が興味を示している。多分お腹が空いたのだろう。


提供者エンターテイナーを連れて逃げる手負いの魔法少女……か。ならその問題はすぐに解決すると思うぞ」

「どういうことですか?」

 話を聞いた勇治郎が何かを思い出し、その問題は解決すると言い、


「いや、な。俺達ここには4人で来るつもりだったんだが、途中でやすしの奴が何かから逃げる手負いの魔法少女達を見かけてな。ルイと一緒に二手に分かれたんだよ」

「それってまさか!」

「ああ、多分その子らが君らが取り逃がした子達だろうよ。で、そこにやすしとルイが追っているならもう心配しなくてもじきに解決するさ」

「そっか……なら後はここの後始末だけだが、どっちがやる?」

 勇治郎の言葉に安堵した楓は最後に戦闘現場の処理をどうするか、佐夜とグラスに聞いてきた。どちらも『練成師』なのでどちらがやるのかな?


「だったらサヤは疲れているだろうからオイラがやるっす!」

「そう? ならお願いしてもいいかな?」

「っ! ま、お、オイラにお任せっスー!!」

 佐夜の「そう?」のあたりで首を傾げるその仕草にきゅんときたのか、グラスのやる気がMAX。


「ホント、佐夜は男殺しのプロだわ」

「うむ。とても男には見えぬ」

「ですね」

「「モグモグ(うんうん)」」

「き、君らね……」

 グラスをやる気にさせた男殺しの佐夜を見て(泣き崩れている)ユフィを除く5人がジト目で佐夜を射抜く。ちなみに陽菜々はニケに焼き魚を分けてもらって一緒に食べている。ある意味、それ汚いぞ? 衛生面的に。


「………え?」

「「「「「「「「「ん?」」」」」」」」」

 すると、真桜の発言に違和感を感じた舞華が硬直する。


「ゴメン、多分私の聞き間違いだと思うけど、私を救ってくれたその子、佐夜って子、女性………だよね?」

「チガウヨ?」

「え、どゆこと?」

 「あははー」と空笑いしながら佐夜の性別を聞いてくる舞華に当の本人が否定し、舞華の顔がハニワになる。


「だって佐夜はその……下半身にアレ、付いてるし(赤面)」

「アレ?」

「そ、アレ」

 初日の旅館の女子風呂の時、ちょっとしたアクシデントで見てしまった佐夜のアレを見て思い出した愛沙の顔が赤い。


「ふた○りかっ!? 佐夜、貴女ふ○なりなのっ!?」

「それも違ーう!」

「いや、ある意味似た様なものだけどな………」

 女性+『股間のアレ』=『ふた○り』という結論に至った舞華が驚愕するが、それは不正解。ある意味そうだろうと言わんばかりに勇治郎は呟いた。


「じゃあ何なのよっ!?」

「いやいやいや、そこまできたらもう答えは一つしかないでしょうに!」

 パニクる舞華に佐夜本人がツッコむ。


「え……ま、まさか……。う、嘘でしょ? そんな、まさか……っ!?」

「そうだよ、僕は『男』。だよ」

 それに気付いた舞華はワナワナと震え、佐夜が止めを刺す言葉を言った。


「う、うそおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」


 千葉県の海岸で舞華の叫びが木霊し、その叫びで海岸を修復していたグラスがビクッてなった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ~SSショートショート


リオ「今回の出番早っ!?」

ティーナ「……リオって最近ツッコミキャラと化しているよね」

リオ「だって本編ではまだ合流出来ていないんだもん!」

ティーナ「いや、それを私に行ってもね……」

マロン「まぁまぁ、リオ。何かお菓子でも食べてリラックスしなさいな」

リオ「じゃあ、ピザまん下さい!」

ティーナ「お菓子じゃないじゃん!」

マロン「中華まんならあるわよ?」

ティーナ「あるんですか!?」

リオ「ティーナのツッコミもキレキレだね~(モグモグ)」

マロン「そうね。何だか若い頃の私を思い出すわぁ」

ティーナ「はぁ……この人達の相手は疲れます………」


逃げた魔法少女とやすし達については次回に回します。

ではでは。

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