第14話 ~決戦・その3 共闘~
時間があまりにも無くてとりあえず出来た分だけ載せます。
後は、この一週間の間に次々追筆していきます。
どうぞご了承下さい(_ _)
幻想界【アルフィーニ】の魔王領、その一角でユフィが陽菜々とリオに話しかける。
「では、ひなちゃん。佐夜さんの事はお願いしますね」
「はーい!」
戦闘力がほとんど皆無な陽菜々は転移を用いて佐夜のサポートへ向かった。
「そしてリオはこのまま私と一緒に『アレ』の討伐をお願いします」
「うぇー?」
面倒な仕事を押し付けられたリオは不満顔で頬を膨らませるが拒否はしない。ちなみに『アレ』とは勿論、寄生触手に寄生された恐竜の事だ。周りに誰もいない故、次々と建物を壊して触手で無機物を捕食しまくっている。
「それで貴女方は……ってあら? あのウサギ耳の方はどちらへ?」
続いてユフィは少女達のまとめ役的な存在のリアに話しかけようとしたところでいない事に気付く。代わりに近くにいたチャアに聞くと、
「ああ、リアならうちのマスターに念話で呼ばれてどこかに行っちゃった」
「……そうですか。では貴女方はこれからどうなさるんですか?」
「さあね。ここにいるみんな、マスターからは『適当に暴れてこい!』としか言われてないしねー」
「て、適当とか……」
両手を頭の後頭部で組みながら言うチャアに珍しく頬を引き攣らせるリオ。
「ならお手数ですがあそこで暴れている『アレ』の討伐のお手伝いをお願いしてもいいですか?」
「いいよいいよー。皆にはウチから話しておくね~」
「あ、はい。お願いしますね」
軽い感じでOKするチャアにちょっと拍子抜けするユフィだが、もう敵対する必要も無いらしいので協力をお願いした。
「う~ん……あの恐竜の型、どっかで見た事ある様な無い様な~~?」
そんな2人を余所に、寄生恐竜(仮)を見て腕を組んで唸るリオ。
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ガンッ! ガガンッ! キィン! ゴォッ!
一方、魔王城の一角では正義とベリアルが何故か手を組んで、魔将軍の暴君&魔導士と相対していた。
「てめぇ、ベリアル! 魔王軍を裏切る気か!」
ベリアルと対峙していた暴君が叫び、
「裏切るも何も我が嫁、佐夜を殺そうって言われたんじゃ敵に回りたくもなるわ!」
「……勝手に嫁にするなよ。本人が聞いたら怒られるぞ?」
「そんなオイシイ出来事とっくにやったわっ!」
「「威張って言うな!」」
正義と暴君がハモった。
「お主ら呑気に遊んどる場合か。『ホリゾン・レイ』!」
「「「っ!?」」」
遊んでいると思われたのか、味方ごと『横型発射のレイ』を魔導士が撃ち3人が緊急避難した。
「あんた、俺ごと巻き込む気かよっ!?」
「ふん。いつまでも戯言に付き合っているからだ。さっさと始末するぞ」
「ちっ。わーったよ」
そこで話し合いは終わり、4人は戦いを再開する。
────この話し合いの最中で気配と姿を殺し、ゆっくり歩いて通過した者がいた事に、この4人は誰も気づかなかった。
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その頃、身体&思考能力が一時的に上昇する(未完成の)薬を服用したゼロと、人類最強種の世界破壊者・剛が凌ぎを削っていた。
「ふっ………!」
パンッ! パパパパパ─────────
「よっ! ふっ! ほっ……っと、あぶねぇー!」
ひょい、ひょひょい、キィン!
ゼロが遊曲撃ちすれば、剛はそれをギリギリで避けたり、手甲で弾く。
「んにゃろう! 『追跡のレインランス』!」
シュッ! シュシュシュシュシュシュシュシュシュ─────
「っ!? 局所……いや、『全方位レジストバリア』!」
ヴィン───────ガガガガガガガガガッ!!
「ぐうううううっ!」
「へぇ、やるなお前」
剛が数千程の槍を出現させた後、360度全ての方角からゼロを襲い、ゼロも咄嗟にお手製のシールド(バリアー)をこれまた360度に展開させ、数千程の槍から身を護った。
その咄嗟の判断に剛も思わず手を止めて感嘆する。
その時───────
「『ゼバロ』!」
「『モラスト』!」
「「っ!!?」」
戦う2人の攻防に割って入った呪文らしき声にゼロと剛は咄嗟にその場から退いた。
するとさっきまでいた場所の上空から『黒い魔力の塊』と、地面からはネズミ捕りトラップの様な物が出現し、地面を落下してくる黒い塊ごとガリガリ挟み込んで砕く。
「あらら、避けられましたよ『卑劣』?」
「だな。流石、勇者といった所か『傲慢』?」
突如ゼロと剛に不意打ちを仕掛けてきたのは仲良く腕を組んでいる1組の男女。その喋り方と大胆不敵な行動からするにベリアルと同じ将軍の2人なのだろう。
「ちっ、いきなり何だあんた等はよ?」
久しぶりに手応えのある相手(ゼロの事)との戦いに水を差された剛は少し苛立ちながら2人を『威圧』と『殺気』を込めて睨むが、全然怯む様子はない。
「ふっ……我々が誰かと聞かr」
「言わせねぇよ」
パァン!
「ふごぁっ!?」
「ああ! 『卑劣』!?」
剛の質問に、手を額に当てて(厨二的なやつ)言おうとした『卑劣』にヘッドショットをかますゼロ。突っ込みに容赦がない。
「お前、酷い奴だな………」
「なに、先に不意打ちしてきたのは向こうの方だろ。油断する方が悪い」
「……そうだな」
剛にジト目で言われるゼロだが、無表情で淡々と言うゼロに溜息を付く剛。
この2人、何気に仲良くなってないか?
「痛つつつ………。おい貴様! 前口上くらい言わせr」
「だから言わせねぇって」
パパン!
「はん、むらびっ!?」
「今度は2発!? って『卑劣』どこまで飛んで行くの~!?」
ヘッドショットを喰らった額を赤くしながら怒る『卑劣』を黙らせようと更に2発、しかも今度は実弾ではなく、吹っ飛ばし専用の『バインド弾』を打ち込んで吹っ飛ばし、ゼロの視界から消した。ついでにその『卑劣』とやらを追いかけて『傲慢』といった女もいなくなった。
「本当に容赦ないなお前……」
「自覚はしてるさ」
自分以上に酷い奴を見た剛は少しだけ『卑劣』に同情した。
「さて、どうせあの2人、すぐに戻って来るんだ。丁重に持て成してやろうぜ?」
「油断はするなよ」
そう言ってゼロと剛は互いに戦っている事も忘れて(?)手を組み、魔王軍の将軍2人が戻って来るのを待ち構えていた。
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所変わって次は佐夜達のシーン。
「さってと、さっさとこんな辛気臭い場所から出るわよ2人共!」
「いや、そう言われても愛沙の腕の中で真桜が気絶してるし」
「ってあわわわ。真桜、しっかりしてー!」
「きゅうぅ~~~~」
妹の魔王との再会に感極まった愛沙が真桜をきつく抱きしめるあまり、その豊満な胸の中で窒息して気絶する真桜に佐夜は苦笑いするしか出来ない。いくら外見が美少女でもやっぱり佐夜は男なのだ。
故に自分に付いていないおっぱいのガン見は出来ない(意味不明)。
「────はっ!?」
「あ、気が付いた」
「良かったー。真桜、大丈夫?」
目を回していた真桜が目を覚まし、視線を佐夜に向けて言った。
「おっぱいで死ぬかと思った………」
「そ、そうか………(何で俺に言う?)」
もしかして佐夜は真桜に男だと思われていないんじゃないか?
「と、ともかく! 他の敵に見つかる前に逃げないと────」
「───いや、もう遅いみたいだ」
「え?」「なぬ?」
真桜と愛沙からは背後になるので見えないが、正面にいる佐夜が見たのは扉の横にある窓から覗く『ウサ耳』。
身体隠してウサ耳隠さず。つまり扉の向こうに誰かがいるという事だ。誰かっていうかこの場面でウサ耳の者といったらリアしかいないわけだが。
「……どうやらバレてるみたいですね」
当然、3人の視線が集まった事で隠れていた事がバレたリアは、バツが悪そうにしながら部屋に入って来た。
「あ、貴女は街の中心でユフィさんと戦っていた────」
「え? じゃあ、まさかこの人が世界破壊者!?」
「……でもウサ耳付いてるよ?」
「それは…関係ない……のか?」
「「う~ん……?」」
ここに来る途中、ユフィとリアが戦っている所を目撃していた愛沙の発言に佐夜が驚愕するが、真桜がウサ耳について冷静に指摘した。
世界破壊者とは『基本的』に、物質界(大体21世紀あたりの地球)から幻想界へ転移(召喚含む)してきた者が成るもので、物質界にあんな天然のウサ耳が生えている世界があるのかなーっと佐夜達3人は首を捻る。
「考え込んでいる最中に申し訳ありませんが、魔王はどちらですか?」
「え? えーっと……?」
「あ、愛沙っ!?」
「え?」
リアの質問に愛沙は思わず真桜を見た。咄嗟に佐夜が注意するが時すでに遅し。
「どうやらその子が魔王なのですね」
「「「っ!」」」
真桜を見て魔王だと、リアがそう断定した瞬間、3人にリアの『威圧』が圧し掛かり、一気に現場に緊張が走る。
シュン──────
「2人共右前方に避けろ! せやぁっ!」
「っ!?」
この3人の中では唯一戦闘経験が多い佐夜がリアの変化にいち早く気付いて2人に指示を出し、佐夜は後ろを見ずに錬成術を足で行使し、後方へ防壁を出現させる。
その直前にリアがいつの間にか後方に現れて3人がいた場所(厳密には真桜が狙い)を目掛けて槍で突っ込んできたのだ。
この咄嗟に出した防壁でリアの攻撃を防げるわけではないが、視界を一時的に遮断させる事は出来るはずだ。
バコォ!
リアが防壁を破壊した時、既に3人は魔王の部屋を出て右の通路へと逃げていた。(正義達のいる所とは別方向)
「咄嗟にしてはいい判断です。が、逃がしはしません!」
そして当然、リアも『瞬動』を連発して佐夜達を追う。
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「ZZZ……zzzz………zz───ぬわっは!?」
「あら隊長。ようやくお目覚めですか?」
亜空間で全環境対応艦『ベルガイア』のブリッジの司令席で爆睡していたヴァンが椅子から転げ落ちてビックリして起きた。そのヴァンの滑稽な光景(上手い事言った)を見て透がクスクス笑う。
マロンと共に世界破壊者達を摘発しに行ったヴァンだったが、最終的にマロンとRの暴走によって成果はそんなに上がらなかった。寧ろ『エルシオン』を破壊したからマイナスといってもいいだろう。ゼロが知ったら絶対怒られるのは確定事項だ。
そんな問題ありまくりのマロンとRを協会がある【イニシエ】に置いてきて、ヴァンと透の2人は次に世界破壊者が現れたという現場に向かっていた。
その現場とは勿論、ゼロ達がいる幻想界【アルフィーニ】の事なのだが、2人が今乗っているこの『べルガイア』は『エルシオン』や『サイエンGO』よりも古いタイプの船なのでそんなに速度が出ない。
その上、長らく使っていなかった艦なので、色々と不具合や艦内の汚れが目立ち、突貫作業で使用可能の状態までヴァン一人で直したので寝不足極まりない。
「ふあああああ………眠」
「流石に4日間連続不眠で作業してましたからねー」
瞼が重いヴァンはそのままソファへダイブ。
「さて、隊長が起きるまで私も私が出来る事をやりましょうか!」
手をコキコキと鳴らし、透はパネルを高速で操作して未作業だったシステムの最適化を行った。
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「……何か今、変な間がなかったかのぅ?」
「真桜、変な事言ってないで早く走って!」
「……何でこんな時にヴァンと透のシーンが入ったんだ?」
リアから逃げる為、通路を走っていた3人。
「っ! 2人共、後ろ、もう来た! ってい!」
背後から追っての気配を感じた佐夜はすかさず錬成術を練って壁に手を付いて再び障害物を次々と作成。
バコン、バコン、バコン、バコン、バコン─────
「うわー。背後からすっごい音がするわね……」
「……うむ、これだけであ奴がどれだけ強いのかが分かるのぅ」
「2人共現実逃避してないで早く走ってってば!」
目が虚ろの愛沙に、魔王口調に戻っている真桜、そして男口調かどうかも怪しくなっている佐夜の3人が通路を爆走。
すると、
「『氷結ジャベリン』!」
「「「ひゃあああ!!」」」
後方───ではなく、前の方から大量の氷の矢が飛んできて、3人はなんとかそれを各自で回避する。
「な……一体、何なの?」
シールドで真桜と自分をガードした愛沙は前の方を見るが、冷気で前が見えない。
「まさか、魔王様が我らを裏切るとは思わなかったわ!」
すると前方から女性の声が3人の耳に入る。
「お、お主は!」
「『冷酷』……っ!」
前方に現れた女性を見て、真桜と佐夜に緊張が走る。
ボコォ!
「やれやれ……やっと追いつきましたよ!」
「うわぁ、更に面倒くさい状況に!」
佐夜が作った障害物を破壊して乗り込んできたのはリア。流石にあれだけの数を立て続けに破壊し続けたので若干疲れが見えている。
「主らの目的が何かは知らぬが、我らにはそこにいる魔王様は必須なのでな。返してもらうぞ」
そう言って『冷酷』といった女性が懐から取り出したのはとある水晶。それを手に取り、そこに魔力を込めた瞬間───
「い、いやあああああああ─────!!!」
「「真桜っ!?」」
真桜の身体に電流が走り、悲鳴を上げる真桜。
「ふふふ……。これは魔王様が我らを裏切った場合に備えて用意した拘束具だ。これが我が手にある限り、その娘は主らの自由にはならぬぞ? そこの3人、大人しく降参すれば楽に死なせてやってもいいぞ?」
「え? それ、私も入っているのですか?」
未だ感電中の真桜を見て不敵な笑みを浮かべる『冷酷』。その女性に対し、佐夜と愛沙は苦虫を噛む。リアは何故か自分もその勘定に入っている事にビックリ。
正直今現状、真桜が戦闘不能状態で、佐夜も愛沙も接近戦は不得意、というかあまり戦力にはならないタイプなので、リアが出現しただけでも厄介なのに、ここに来て更に将軍の一人が登場するとかどんな無理ゲーだよ!と2人は思った。
「佐夜どうしよう。このままじゃ真桜が……それに私達も」
「ああ、前も後ろにも行けない。ならやる事は一つだ愛沙。前に突っ込んでアレを奪う!」
「え、あ、うん!」
後ろのリアはともかく、前方の『冷酷』の方が明らかに自分達を殺しに来ているのは勿論、真桜を縛っているあの拘束具を奪わないと真桜が危ない。
「……何か私、蚊帳の外……?」
さっきまで凄い警戒されていたのにすっかり忘れられているリアは頬をかいて佐夜達の戦いを見守る。
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かなり早いあとがき地獄↓
マロン「………あれ? 終わり!?」
ヴァン「……らしいな」
R「一体作者はどうしたのだ?」
透「どうやら体調不良の様子ですね。なので後日(一週間で)ちょこちょこ追筆していくみたいです」
マロン「まあ、最近忙しいみたいだしね」
ヴァン「仲良しかっ!?」
透「……何ですかそのツッコミ?」
R「まあ、なんだ。我らも出番があるまで鍛錬しておけばいい」
マロン「……鍛錬は別に良いけど余所でやってよね。汗臭いわよ」
透「……………(プシュー)」←消臭剤と制汗剤をダブルでRに掛けている。
R「うをっ!?」
ヴァン「はぁ……」
グダグダになった状況にヴァンは唯々、溜息を付くしかない。
※:(9/12~13日分の追筆)
ヴァン「今度は桜井の分か」
マロン「後、どの部分が残っているのかしらね?」
透「……いや会長、私に聞かれても知りませんよ」
マロン「そう? 大体説明の補足とかを透がしてくれるからてっきり……」
透「だからって何でもかんでも私に聞かないでください!」
R「第2章14話の追筆はまだまだ続くぞい!」
ヴァン「それ何キャラだよ!?」
※:(9/14~17日分の追筆)
マロン「とりあえず、ここで一度区切りますか!」
R「うむ。長すぎるのもいけないのでな!」
マロン「……え? それだけ?」
R「うむ? それだけだが?」
マロン「いや、何かこう……サービスというか遅れた事への詫びとか」
R「そうか、ならこれならどうだ! ふんっ!」
サービスカットとしてR・ハーマンのマッスルポーズ(ポージング)をお送りしています。
マロン「ほ……放送事故だわ……」
とりあえず完成したので、この調子で次の話に取り掛かろうと思います。
では、また。




