第1話 ~今更やる自己紹介~
説明回の前編で話は短めです。ちなみに第一章のタイトルも変更しています。
「話は聞かせてもらったわ!」
「何の話だ!?」
佐夜がRと義信をボコボコにしてると(現在の佐夜の攻撃力では大したダメージにはならないが)、突然ブリッジのドアが開き、そこに居たマロンが仁王立ちで立って訳の分からないん事を言った為、思わずヴァンがツッコむ。
ちなみに風呂上りなのだろうか、髪が若干濡れている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふ~ん。そんな経緯があったのね。苦労したのね~(モグモグ)」
「そうなんだよ。それでさややってば愛する人の為に自分の身を削ってまで生き返させたんだけど天罰を食らっちゃったんだよ(モグモグ)」
「お前等食べながら喋るな。行儀が悪すぎる」
「………何で俺達飯食ってるんだろう?」
マロンがお腹空いたからといってヴァンとリオ、そして佐夜を連れて食堂へとやって来て食事をしながらマロンはリオに佐夜の辿って来た経緯を食べながら話す。
「……というか、マロンさん、でしたっけ? 俺の疑問に答えてくれるって話じゃなかったっけ?」
「あ、そうだった。ごめんごめん(モグモグ)」
頼んだオムライスには手を付けずにジト目でマロンを見る佐夜。ちなみにそのマロンとリオはカレーを食べている。ヴァンはきつねうどん。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さて、色々と聞きたい事があると思うけど、まずは自己紹介からかな?」
「え、今更!?」
もう食事が終わるというタイミングでマロンは言い出した。
「さっきリオから聞いた経緯だと多分あなた達、碌な自己紹介はしてないんじゃないかなーと思ってね」
「あー。そういやミドルネームしか言ってなっかったか」
「(地下へ)ダッシュして、その後(地上へ)ワープ&(王都へ)ワープでバタバタしてたからね~」
マロンの指摘に簡単な自己紹介しかしてなかったヴァンに、色々バタバタしていたリオ。2人は目を細めながら言う。(-_-)←こんな感じ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それじゃあ最初は組織のトップである私から自己紹介するわね」
如月マロン────世界管理協会の会長で人間の身でありながら神となり、過去にはあらゆる世界の騒乱を鎮圧させてきた猛者。
現在は本拠地を新世界【イニシエ】に置き、世界管理協会という名の巨大な学園を設立し、その会長(理事長)室で次々と下から上がってくる書類にいつも頭を悩ませている。ちなみに髪は薄いエメラルドブロンド、横に編み込みをしていて実に女性らしい。
だが、流石神様だけあって年齢は3億は超えるらしいが、それ以上は数えるのも大変なので諦めたらしい。
そしてマロンの異能……というか神なので出来ない事はあまりない。制約があって出来ない事はあるが。
「え、じゃあ何でマロンさんはここにいるんだよ? 忙しいんじゃないのか?」
「息抜きよ。ずっとあんな狭い部屋に居続けたら発狂しちゃうわ」
「単に物臭なだけだろ」
「べ、別に良いじゃない! どうせほとんど事後処理済みの書類でハンコ押すだけだし、何かあればウィズが教えてくれるわ!」
ヴァンの(ジト目での)指摘に開き直るマロン。どんな神様だよ!
「はぁ……力を封印してる身で世界間をウロウロしてもし『世界破壊者』に遭遇したら、どうする、つもり、だったんだ、お前は!?」
「痛い痛い痛い!?」
単にサボっていたマロンにきつくお仕置き(うめぼし)するヴァン。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さて次は俺の番か」
「う~~~(涙目)」
マロンへのお仕置きを終えたヴァンが次に佐夜に向き合って自己紹介する。
クリス・ヴァン・ラックス────協会内では唯一の古株で【イニシエ】に拠点を置く前からマロンと共に戦ってきた戦士。髪は灰色で普段は髪は寝ているが、電撃技を使用すると必然と髪が逆立つ。いわゆる箒頭って奴だ。
年齢はなんと百歳は軽く超える242歳。
ちなみにみんな『ヴァン』と呼んでいるがそれはミドルネームの方であり、名前は『ラックス』なのだが、何かと言いにくいと不評が出た為、満場一致でミドルネームの方の『ヴァン』と呼ばれるようになった。
ちなみにヴァンの異能は『雷』のみ。だがそれが最強!
「さやや、実は隊長『堕天使』なんだよ!」
「え、何それ厨二系か?」
「そういう意味じゃねーよ」
佐夜の発言にヴァンがツッコむ。
※:ヴァンの種族に関しては後日語られます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「じゃあ次、リオの番だね!」
「いや、お前のは地下で聞いたじゃん」
「なら説明不要だな」
「ええ、そうね。じゃあ────」
「……………(涙目)」
「「「じょ、冗談だって……(焦)」」」
リオが涙目になった所でフォローに入る3人。
秋梨リオ────協会所属の男の娘。ヴァンに凄く懐いている。いや、むしろ好いている感じであるがその思いは常に一方通行。
年齢は15歳で黒髪のポニーテール。
素早い動きからリオは斥候と工作、そして奇襲をこなす【罠師】。
元々は佐夜と同じ次元迷子でヴァンに拾われたその時からその思いは変わらなく、仲間にいる忍者の元で修業をしてここまで強くなった。
リオの異能はまだ判明しておらず、今は『忍術』を用いて活躍中。
「リオはヴァン一筋よねー」
「えへへ~~」
(俺も下手したらイングに対してこうなっていたのか……)
マロンにナデナデされるリオに対し佐夜は己の過去を振り返り、ぞっと寒気がした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「次はここにいない3人の紹介ね」
「いや、その1人は今向こうでラーメン啜ってる奴だろ」
「ゴフッ!?」
いつの間にか食堂に来ていて台湾ラーメンを啜っていた義信が咽た。ヴァンに呼ばれたからか、それともラーメンが辛かったのか、咽た原因は分からない。
照井義信────協会の斥候と狙撃を担当する【ウォッチャー】の1人。黙っていると誰にも気付かれない程影が薄い為、世界調査や斥候に向いている。たまに透の手伝いでサブオペレータを務めてる事もある。
年齢は17歳で髪も黒色で、至って普通。
義信も元は次元迷子であり、元の世界ではいわゆる『モブ』と呼ばれていた存在。
義信の場合は異能が無く、開花する気配もない為、桜井係長が作った兵器を用いて戦う。
「次はブリッジでオペレーターしている透だな」
茨城透────協会の中では珍しく非戦闘員メンバーで、主にエルシオンのオペレーターを務めている。
年齢は21歳で茶髪のサイドテール。普段は眼鏡なのだが、眼鏡だと目つきが悪くなり、他人から睨まれている様に思われるらしいので仕事中はコンタクトを使用している。
透の異能は『不死』。どんな目に逢っても死ぬ事は無いが攻撃力も皆無な為、オペレーターに向いている(万一襲われても死なない為)。
「最後はRの奴だな」
「ああ、あのマッチョの人か………」
男らしくなりたいと思っている佐夜でさえ、あの姿には抵抗があり過ぎて若干引く。
R・ハーマン────元軍人で元侵略者側の人間(ゼリア軍と同じ)。元いた軍を見限ってヴァン達の協会に就いた。銃や能力に頼らず、主に己の『筋肉』だけで敵を殲滅するタイプ。座右の銘は『筋肉に不可能は無い』だ。
年齢は33歳で褐色の肌色にスキンヘッドという万人受けはしない体系だが本人は気にしてない。思った事はすぐ口にする為、割と殴られる事も多い(耐久力が高い為ほぼダメージ0)
Rの異能は不明。だがRはそんなの必要ないと公言している。
「リオ、正直あの人は苦手~~」
「ああ、俺もだ」
男の娘2人がRの姿を想像し、身震いする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これで今、この艦内にいるメンツの紹介は終わったけどまだまだ仲間はいるから、紹介は出会ったその時にでもしてくれ」
「ああ、分かったよヴァンさん」
「……ヴァンでいい」
「おK。ヴァン」
「おう」
さん付けは慣れてないヴァンが佐夜に訂正させた。
「後、協会の説明とか活動方針とか敵対組織とか色々と説明しなきゃいけないと思うけどそれはブリッジで言うわ。私もここ最近の事件で分かった事があるしね」
「な!? それは本当か?」
「ええ、それも含めてヴァンみんなをブリッジに呼んで頂戴」
「分かった。義信それ食ったらブリッジに来いよ」
「ブフッ!?」
今度は呼ばれた事により咽る義信。鼻から麺が出てるぞ?
ここ最近、協会が監視、管理する世界や未調査世界で起きている侵略や次元迷子、勇者召喚や終末世界などの色々な問題が発生していてみんなバタバタしているがマロンがその原因の事を何か掴んだらしい。佐夜はリオと共にブリッジへ向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき地獄↓
リオ「はむはむはむ」
陽菜々「はむはむはむ」
ヴァン「お前等何食ってんの?」
リオ「ピザまん!(6個目)」
陽菜々「油揚げ!(12枚目)」
ヴァン「………そんなに食ったら太るぞ?」
リオ「う………」
流石の男の娘でも太るのは嫌らしい。
陽菜々「ひなは太るの気にしないもん(はむはむ)」
リオとは対照的にどんどん食べる陽菜々。
桜井「………」
陽菜々「ぴゃっ!?」
桜井「……………」
陽菜々「ま、マスター、ごめんなさ~い!」
無言で陽菜々の首根っこを掴んで引きずって行く桜井。どうやら勝手につまみ食いをしていたらしい。
ヴァン「とりあえずこれユフィに渡しておくか」
散らばっている油揚げをリオと共に回収したヴァンだった。
今回は自己紹介のみで、次回はその他の説明をしていきます




