第13話 ~地下水の伏線と合体ロボ~
マロン「特撮=巨大ロボは定番よね」
ハーマン「だがあの関節部はいただけないな。アレでは上手く動けんだろう」
マロン「メタな発言は止めなさい」
マロン「誤字、脱字、語彙力不足は多めに見てやってください」
「アー、タタタタタタタタタタタタt────」
「おらおらおらおらおら──────」
「ひゃっはー、ゾンビはゾンビらしく土の栄養になってな!」
「むしろさっさと成仏してくれませんこと!?」
「どけ、アタシの業炎でぶっ飛ばしてやらぁ!」
「アホか! この距離でやったら向こう側にいるみんなも巻き添え食らうだろ!?」
「うがっ!? ちっ、テメェの血は何色だ!?」
「黒だろ。普通に」
「ミシバイクロでの闇落ち英雄とはどう違うんだ?」
「そりゃあお兄ちゃん、死んだか死んでいないかの違いでしょ」
「ちっ、斬るより殴る方が性に合っているんだがなぁ」
「いや直接触れるのは流石に危険でござるよ」
流石協会メンバー。一回死ねるだけあって平気で突っ込む奴等が多い。まぁ、時間が無いから多少無理は承知だけど。
というか最初の2人、何で服脱いで北斗○拳したりス○ンドっぽい霊(?)を出して攻撃してんの?
「こいつらこんな危機的状況なのに暢気すぎる……」
「まぁアレだよ。こいつらは1回死んでも大丈夫な奴等だから」
「千人乗っても?」
「だーいじょーうぶ」
「イナバかな?」
「それは物置」
「つか千人も乗れるか!?」
「確実に潰れるわね」
で、神の加護が無いハルマとゼリアの面々は死んだら終わりなので少し離れた場所からの援護に回っているのだがこちらはこちらで危うい事を言っている。
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「……みんな頑張ってるなぁ」
「そんなみんなの苦労が無駄にならない様、早くアニカって子を助けないとな」
「私はまだお話しした事無いけどね」
世界喰いが異界人達の亡霊(?)に分け与えた仮初めの黒い肉体を相手にしている中、『迷彩』と『気配遮断』、『迷彩結界』を使用しながらゆっくりアニカに近付く佐夜達一行。
ちなみにメンバーはアニカ救出の佐夜と新。結界・防御の愛沙と迎撃として重貴が同行している。本当は月も同行していたが、先ほどの攻撃の所為で後方に戻されてしまい、合流しようとしたらこちらの場所までバレてしまうのでこのまま行くしかない。
「それにしてもアニカ(というか世界喰い)がラスボスなのはいいとしてちょっと難易度が低くないですか?」
「いやいやいや新君。何でそんなフラグを立てるの!?」
「だって流石に触手と霧&手だけではゲームの1ボスより弱いですよ」
「だからこれ、ゲームじゃないって! フラグ立てるな!?」
ちょこちょこゆっくりとアニカに近付く一行だが、ふと新が漏らした……というか立てたフラグに佐夜が否定ツッコミする。ただでさえ時間制限かつ行動制限もされているのにそんなフラグを立てられたら────
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ブシュ────────────
「うわぁっ!?」
「何だコレ、黒い水!?」
「地下から噴き出して来たぞ!?」
「もしかして汚染されていた例の水か!?」
「ぐ……っ。この水、霧と同じで浴びると体力を奪われるぞ!?」
時すでに遅く、汚染=闇ということでアニカが次に打った手は豊富にある汚染された地下水の同時多発噴水。当然水の色も黒く、噴水が噴き出るのと同時に黒手も再び増員される。
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「あ、拙い。さっき調子乗って前に突っ込んで行った連中がダウンして動けなくなってるぞ!?」
「って佐夜。貴女が行ったらあそこ行ったらダメでしょ」
「でもみんなが……っ」
「つか行ってもこの悪雨(?)に突っ込んだら同じ目に逢うだけですよ?」
みんながダウンしているのを見て咄嗟に救出に行こうとした佐夜の肩や手を掴む3人。以外に新の手が小さいのは今は気にしてる場合じゃないか。
「佐夜さん大丈夫ですよ。さっき(協会メンバー以外の)皆さんのスキルや魔法をざっと鑑定スキルで覗き見しましたがその中であの悪雨(語呂悪い)を対処できる人がいましたから」
「え? でも炎系だと精々蒸発するだけで黒霧になるよ?」
そう、そもそもこの膨大な地下水を蒸発するだけの火力を持つ者はいなく(月の業炎でも無理)な上、例え蒸発したとしても霧になるだけで今度は呼吸が出来なくなる。
「佐夜さん。何も水を蒸発させるのは炎だけじゃないですよ?」
「(?_?)」
「佐夜、顔、顔」
「器用だな」
分かりやすく顔がハテナマークになる佐夜に愛沙がツッコむ。最近ツッコミ癖がついいてる様だ。
「ほら、脱線してないであそこ見て下さい。ハルマの隊長さんが何かやるようですよ」
「え?」
若干ジト目で言う新に佐夜はそっちに視線を向ける。
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「まさか自分のスキルをここで使う事になるとはなぁ」
ハルマ小隊の隊長、征也が両手を合わせた状態から少しずつ手を放していく。
「『真空』」
そう言うと征也の開いた手の間から回転した黒い球が出現し、急速にその場の空気が無くなっていく。
「流石に長時間やったらダウンしてる奴等にも悪影響出るから一気に行くぞ!」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォ───────
「CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCっ!?」
と、征也は露出している水を真空状態で蒸発させていくのを見てアニカは舌打ちした。
(何だコレ? 汚染された水が一気に蒸発していく? いや、蒸発した気体すらも消えてる?)
(これなら炎を使わなくても済むな)
(……でも早く終わらせないとこちらの息が持たないっ)
ちなみに征也がそれを発動したのと同時に息を止めている皆の心はこう思っている。「早く終わってくれ」と。
「……このくらい減ればもう大丈夫だろ。東島!」
「あいよ」
噴き出た膨大な地下水の9割を蒸発させた征也は直ちに『真空』を解除し、続いてあらかじめ魔法の準備をしていた東島が風を現場に送り込んでダウンしている奴等に酸素を届ける。これで被害は最小限に抑えた。
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「なるほど。炎だと周りに熱害が出るけど真空だと少し息を我慢すれば汚染水を蒸発する事が出来るんだね」
「はい。おまけに水蒸気すらも消したのでこれで霧を吸い込む心配もありません」
「だが周りにダウンしている奴が多い。これじゃあアニカを押さえる人手が足りなくならないか?」
「そこは大丈夫。『神玉』で強制的に目を覚まさせるから」
そう愛沙が指差す先にティーナが『神玉』を使用して皆を強制覚醒&弱回復させる。全回復じゃないのは単にダウンしている人数が多いかららしい。
「触手、霧、黒手、汚染水。そろそろ手は尽きるか?」
「だから何でそう簡単にホイホイフラグ立てるかな!?」
「あ、早速フラグ回収来たわよ?」
「ほらぁ!」
「俺の所為じゃないだろ。こんな早い回収あるかぁ!」
「……すっかり仲良くなってますねぇ」
次の動きを見せるアニカを放置して騒ぐ3人を新は(=_=)こんな顔で見る。
「はてさて次は何が来るんでしょうね?」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ3人を放置し新はアニカを見つめる。
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「HOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMMM!!」
汚染地下水を蒸発され眉を顰めたアニカは突然大きく息を吸い始める。
「な、何だ? かき消した蒸気から出た瘴気を吸い込んでいる?」
「お、おい……気の所為か、何かアニカの身体が大きくなってないか?」
「あぁ……成長しているとかじゃなく巨大化しつつあるな……」
ダウンした連中がアニカから少し距離を取り、様子を窺う。
「JJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJKKKK!!!!」
「「「「わぁー。でっかい」」」」
で、ようやく息を吸い込み終わった時にはアニカは某・特撮番組宜しく40メートル位の怪獣と化し、皆「うわぁ……」となる。
「……って呑気に現実逃避してる場合じゃない! このままだと簡単に外界に出られるぞアイツ!?」
「だからってどうすんだよ!? 普通に攻撃したってあのサイズじゃ大した威力にならないぞ?」
「おっきい……」
「現実逃避すな」
今更慌てる一行を余所にアニカはその巨体のまま少ししゃがむ。
「JUWACCHI!!」
「あ、拙い。飛ぶ!?」
「だ、誰か止めろ!?」
「無理だー!」
「てか今「じゅわっち」って言わなかったか!?」
「冷静に分析してないで誰か何とかしろ!?」
流石にサイズが違い過ぎて通常の魔法やスキルでは全然効く気配が無い。
「地上からの攻撃が駄目なら空から攻撃すればいいじゃないか」
「だな。この状況なら密かに計画していたアレが使えるな」
すると今まで影扱いされていた戦隊ブルーこと蒼太朗と脇役ライダーの琢磨がドヤ顔で登場し、スマホを操作し何かを呼んだ。
フォン─────
ズガガガガガガガガガガガガガg─────────
「KKKKKKKKKKKKSSSSSSSSSSS!?」
すると空から2機の戦闘機が飛んで来てアニカを攻撃し何とか外界への脱出を阻止する。
「おいラキエル、詩紗、マック。お前等も自分の機体を呼べ。アレをやるぞ!」
「え、マジか?」
「でもアレまだ1度も成功してないですよ?」
「いいからやるぞ! 本番で成功すればOKだ!」
「まぁいいけどさ。私、魔法少女だよ?」
「それ言い出したら俺なんかただのバウンティハンターだぜ?」
「私だって堕天使ですし」
「「いいから、呼べ!」」
「「「っ!?」」」
2人に怒られて3人は急々とスマホを操作し、アルゴノートから機体を呼ぶ。
ブルーこと蒼太朗の機体は右足に、
脇役ライダーの琢磨のバイクが変形し左足に、
戦闘力不足を補う為に作られたラキエルの大鳥型の機体は右腕へ、
魔法少女なのに何故か持っている詩紗の機体は左腕へ、
そしてスパロボっぽい機体を持つマックの機体は頭部・胴体部へ。
「「「「「次元合体、『カイザークロス』!!!」」」」」
ジャキーン!!!
「「「「「「「「「「えぇ~~~~~………」」」」」」」」」」
偶々上手く合体出来てポーズを取る巨大ロボ。まさかここで特撮的な戦いに発展するとは思わなかった一同は皆、言葉を失った。
当然、佐夜達もこの展開には着いていけないと沈黙になった。
※:今回はここまで。
ハーマン「いやはや、男ならやはり己の肉体一つで敵を粉砕するのが夢じゃろう」
マロン「粉砕したら駄目でしょ」
ハーマン「なら複雑骨折で許してやろう」
マロン「だから穏便に済ませなさいっての!」
作者「どういう会話?」
で、ではまた。
さっさと7章も終わらせたいですね。




