↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/241

第5話 ~使わないからすっかり忘れていたわ~

どうでもいいんですが、最近佐夜戦っていないよね?

ゴリラに襲われただけだし。


あ、キングオブコント面白かったですよね?

反省会もネットで配信されているらしいのでまだ見てない人は本番合わせて是非どうぞ(まだやってるかな?)。


「し、死ぬかと思った……」

「ドンマイ、だ?」

 まさかの垂直上昇&落下で死にそうになったメメットに詩織こと信長が言いなれないセリフを吐く。


「それでこれからどうするんですか?」

「まずは一旦みんなと合流してから考える。少なくとも俺達機関(オルガン)だけでの独断は危険すぎるからな」

 メメットを飛行スキルで救出した新が半蔵と会話する。




「といいますか皆さん。早くここから離れた方が宜しいかと」

「え? まさか……」

「それってどういう────」

「げぇっ!?」

 するとメメットを救出した新が皆に早く逃げる様言い、飛んで先に逃げる。新の発言に不安を感じた一行は崖の方に目を向けると崖下から瘴気が固まって巨大な手が2体出現した。当然黒目玉もその巨大な手にビッシリ大量にくっ付いてて超気持ち悪い。


「に、逃げるぞ。風よりも早く!」

「それは無理ー!」

「とにかく走れ。捕まったらマミられるより酷い事になるぞ!?」

「マミられるって何ー!?」

「つかあいつ、一人だけ飛んでズルいだろ!」

 先に上で休んでいた連中も急いで起き上がり逃げる。


「やべぇ。瘴気が集まって塊になったからかアレの動きが速い!?」

「このままじゃ誰かが掴まる───って何か前から誰かが突っ込んで来る?」

 森を駆けまわって崖を降り、通信の入る場所まで回って崖を上るといったハードな運動の所為か、皆の体力はもう殆ど残っておらず何時誰かが倒れてもおかしくないこの状況で何者かがこちらに向かって来る。


「え、アレって東島先輩か!?」

「何か言ってるな」

 何か遠くから凄いスピードでこちらに来る東島は何かを大声で言いながら竹箒を構えている。


「全員伏せろー!!!」

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 その声がはっきり聞こえたと同時に全員がその場で転がる。流石に走っているので急ブレーキ&しゃがむのはぶっちゃけ無理。


「『風薙払い(エアー・ブロー)』!!」


 ゴォォォォッ!!


「FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF!?」

 一行の頭上を突風が薙ぎ払われ、黒き手となったコードイーターは2体とも後方へと転がる。が、意外と重いのか谷には落ちない。


「だったら、その脆い足場を崩せば───っ、『無閃(セスラ)』!」

「KKKKKKKKKKKKKKKNNNNNNNNNN!?」

 このまま落ちなければ起き上がってすぐ追いついてくるのが分かっているのと、先ほどあの辺りの地盤が脆い事を愛沙達と話していた事を思い出した正義は過去に封印した必殺技を横薙ぎ(角度は斜め)で放ちコードイーターは落ちていった。


「じゃがこのままだとまたあの物の怪上がって来るんじゃろうか?」

「早く転送しないのか?」

「あー駄目みたい。今は北の方にいる人達を転送中なんだって。何でも離れた場所で同時に処理を行うと事故が起きるからって」

「……じゃあまたしばらく待たないといけないの?」

「だからー。今の内距離を取るんだ。早く走れ!」

「「「「「うひぃ!?」」」」」

 東島のノックバック攻撃から正義の咄嗟のファインプレイを呑気に見ていた面々だが東島の喝でビビる。


「あ、そうだ。こういう時アレが使えるかも……」

「アレ?」

 東島の喝で再び走り出す面々に愛沙がとある事を思い出す。


「これなんだけど」

「………ガラス玉?」

 と、取り出したのは直径2~3cm位の様々な色が付いたガラス玉。メメットがその内の1つを取って覗く。


「おい愛沙。それって佐夜の『ストック玉』か?」

 剣を仕舞ってみんなの後を追おうとした正義が愛沙とメメットが持っている見覚えのあるガラス玉を見て急ブレーキを掛けて2人の前に戻る。


「うん。ほら私って有効的な攻撃魔法って『レイ』くらいしかないじゃない? だから佐夜からこれを貰ったの。あの子最近、碌に戦っていないから魔力が余るって大量に作ったのを貰ったのよ」

「あー。最近何か歌とかライブばっかやってるからなあいつ……」

「最早アイドル扱いだね……」

 3人の中で若干佐夜の扱いが酷い気がする。


 ちなみに愛沙と正義が言うストック玉とは佐夜の『ストック魔法』の事を指す。


 佐夜特製ストック魔法玉。

 神様から直接修行を受けた為、やや高度な錬成術が使える様になった佐夜が高攻撃手段として色々試行錯誤して作り出した文字通り『魔法を保存(ストック)する魔法玉』だ。


 まず錬成術でガラス玉を作り、そのガラス玉に佐夜自身の練成魔力を練り込んで魔法をストック出来る様にし、後は魔法が使える人にこれを握らせ魔法を封じれば準備完了。

 例えばファイヤを封じればファイヤのストック玉が。ヒールを封じればいつでもヒールが使える訳だ。

 ちなみに使い方は簡単、発動したいタイミングの念を込めて投げればいいだけ。ヒールならそのまま念じればおK。


 佐夜は過去、アルケシスのマナに魔法をストックしてもらっていたのだが、今は拠点がイニシエにあるので高魔法使い(ハイウィザード)もかなり存在し、ストックの数も種類も豊富にある。

 ちなみに何でそんなに種類があるのかというと佐夜が単純にアイドルとして有名なので佐夜が頼めば初対面の人でも結構OKしてもらえるらしい。


 ………おっと、話が逸れたがここで本題に戻ろう。


「で、これをどうするんだ?」

「投げるのよ。全部」

「「全部!?」」

 まさかの全部投げを言い放つ愛沙に正義とメメットは一瞬呆け、その間に愛沙はストック玉をほぼ全部ハンカチで包んで、


「せいやっ」

「って、あ……」

「あぁ───っ!?」

 シールド魔法の応用でストック玉を包んだハンカチを谷底に投げ入れた。


「おい、お前等喋ってないで早く逃げ───」


 チュドォーゴゴゴゴゴピキーンバリバリバリシュォォガンガガガガダララララズババババパァーなんじゃこりゃーチュドォーンシャララララキラーンドーン─────


「何だありゃ……」←東島

「何か、下が凄い事になってそうだな……」←正義

「というか何か人の声が聞こえた様な……?」←愛沙

「寧ろ私は途中で回復音が聞こえた気がする……?」←メメット

 愛沙が投げた数は全部で22個。そろそろ終わっても良い頃だが未だ轟音は鳴り響く。


「───何だか知らんが、ぶっ飛んで死ねドアホがっ!!」

「「「「ふぉあ!?」」」」


 ドゴーンッ!!


 そして最後に誰かの怒声と共に氷漬けにされた黒い手が2体とも吹っ飛んで行った。


「おー、結構な重量だったと思ったんだけど。あっさりとゴミの様に飛んで行ったな……」

「というか今の声、どっかで聞いた様な……」

「……あ、誰か上がって来る?」

「ん?」

 黒い手が吹っ飛んで行った事で多少時間の余裕が出来たのか4人が「おー」と呑気に話していると正義切り崩さなかった崖の方から人が上がって来た。


「げほっ、げほっ……一体何なのだ。急に転移したと思ったら変な手と一緒に攻撃喰らうとか……ごほっ」

 佐夜のストック魔法(転移魔法)から呼ばれたのは何故かベリアルだった。


「あー、やっぱりアンタだったかベリア───あ、あはははははははhっ(笑)」

「え? あ、あはは……(苦笑)」

「はははははっ。な、何で頭がアフロ状態で石化してんだよ!?(爆笑)」

「た、確か佐夜の持っていた者にそんな効果を持つストック玉は無かった筈なんだけど……ふふ(笑いを堪えている)」

「ぬ?」

 皆に言われベリアルは自分の頭部を触り、


「何じゃこりゃー!?」

 と、某・太陽刑事の様なセリフを吐いた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「……なるほど。先ほどの瘴気……いや、コードイーターか。それの追手を防ぐ為に佐夜から貰ったそれを使って俺を呼んだ訳か」

「そうなの?」

「そんな訳ないでしょ。多分レインボー色の『ハテナ』っていう魔法が召喚魔法に替わって呼んだんじゃないかな?」

「何だその魔法?」

「あーアレだ。ドラクエで言う『パル○ンテ』的なやつだ。何が起きるか分からんやつ」

「出た。パ○プンテ」 

 正義の目がくわっと見開く。特に意味はない。

 ちなみにベリアルは今回、魔族クラスの引率をやってたのだが、いきなり転移で消えたので向こうは今頃ツァーヤが心配しているだろう。


「……何故佐夜はそんな危険そうな物をストックしようとしたのだ?」

「「さぁ?」」

 ベリアルと女性2人は佐夜の行動に首を傾げたが、

「何言ってる。パルプ○テは男のロマンだろっ」

「そうだな。死にかけの窮地の状態で使って奇跡的に助かる展開が理想だな」

「いやいや、逆にここは自爆するのがセオリーだろ?」

「死んだら意味無いだろ」

 正義と東島は腕を組んでしたり顔する。やはり佐夜もこういうギャンブル的な部分は男っぽいのかもしれない。


「おーい。何か来ないと思ったら何してんだ? つか誰だそいつ。何で頭がアフロ石になってんだ。い、意味不明過ぎる|(震笑)」

「む? いきなり出て来て失礼な奴だ。貴様こそ誰だ?」

 すると一向に追いかけて来ない正義達が気になったのか忍者の半蔵が戻って来ていきなりベリアルと警戒し合う。


 閑話休題(まぁ、ここは当然説明するわな)。


 そしてようやく転送が可能になった時、ベリアルがこの世界に転移してきた事をアルゴノートに伝え、6人は先に転送した椿姫達やハルマ小隊達を追う様に佐夜達の元に転送された。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「にゃ~ん」

「おわ。何リオ、急に甘えたりして?」

 その頃、丁度佐夜達の所に転送してきたリオが佐夜に凸して抱き付き、猫の様にお腹にスリスリしてくる。ご丁寧に猫語(?)。


「お、何だか数か月ぶりに会った感じがするな佐夜、リオ」

「ふしゃー!(噛)」

「痛い!? 何で噛んだ!?」

「ほらほらリオ。月(るな)さんだよ~。怖くないよー」

 メタな発言をしながら佐夜達と合流した月が何故かリオに噛まれる。


「ふにゃ? ……あ、ルナルナ? ゴメン痛かった?」

「痛かった。見ろよこの歯型」

「ぅゎ、がっつりいってるし……」

 佐夜が見るとそこには何故か月(るな)の腕には鼠捕り用の罠みたいな歯型が付いている。とりあえず最近覚えたヒールで治療。


「もう痛くない?」

「ああ、佐夜のお陰でもう大丈夫だ」

「ならもう一回。がぶっ(甘噛み)」

「何故2回噛む!?」

「益々猫っぽいね」

 最近リオの猫化が酷い?


「おおう! そこにいるのは我が愛しき人、佐夜ではないか!?」

「え……えぇっ!? 何でベリアルさんがこの世界に!?」

 すると今度はこの世界にいる筈の無いベリアルが現れた事に佐夜ビックリ。


「……ちっ」←何かのスイッチを押すリオ

「「?」」

 すると佐夜と月(るな)に絡んでいたリオが舌打ちし、何やら『噴水』と書かれたスイッチを押した。


 ブシュ───────!!!!!!!


「カイザ────ッッッ!!!!?」


「「「「「っ!!?」」」」」

 すると丁度こちらに走ってくるベリアルの下から高圧洗浄機宜しく凄い勢いの噴水がベリアルの下から襲って股間に高圧噴出した水が直撃した後、全身に万遍なく水が襲い、ベリアルは色んな意味で洗われた。


 ちなみに余談ではあるが佐夜好きの覚助も佐夜に近付こうとして一足先に洗われている。何故かは知らないけど股間を押さえているのは何でだろう?



次はM-1。どのコンビが優勝するんでしょうかね?

ではまた。

次回は27~28日辺りの更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。