第23話 ~真桜をそこらの魔王と一緒にすると痛い目に逢うお(警告)~
リハビリしつつ執筆中………。
左手が壊れている時に右手を酷使した為か若干違和感があるのは気のせいなのだろうか?
シュン─────
「───りしてください! ………あれ?」
リオがいきなり自分の頭部を撃ち抜いた事でメイファが動揺し、拘束が解けた事で倒れるリオの背に手を回し声を掛けるがその瞬間視界が切り替わり、どこかの部屋にいた。床には謎の魔法陣(?)が描かれている。
「い……いった~~~~い!!」
「っ! リオさん、何で頭撃って無事なんですか!? 実弾ではなくて空砲(+血糊)だったんですか?」
「んな訳ないよ~。割と威力の高いやつだからすっごく痛い……(涙目)」
「じゃあ何で生きているのですか!?」
「生きてたらダメなの!?」
最早シャルル自身も何言っているのか分かっていない。
命を狙われ、リオの自害でパニックになっているシャルルを何とか落ち着かせリオは何故自分が無事なのか、そして何でリオとシャルルが共にここに飛ばされたのかを説明する。
要は太陰光月の時と同じである。死に戻りを使った『エスケープ』。
シャルルが先に殺される前にリオに触れた状態でリオが死ねば接触者も一緒に転送される仕組みだ。
流石リオ。伊達に何年も男の娘やってないなっ(関係ねぇ)。
「また誰か送られてきたのか。戦闘不能者多過ぎるだろ」
「いや、アンタもそうでしょうが」
「何おー」
すると部屋の外から月と誰かが話しながらこちらに向かって来る。その誰かがジト目でツッコむと月はそいつに拳骨を喰らわそうとする。
「ミスディレクション!」
「っちぃ、視覚阻害の方か。相変わらず小賢しい奴だな」
「アンタが大雑把なだけでしょ。ほら、もう着いてるみたいよ。早く開けてあげたら?」
「へいへい」
だがツッコんだ女の子はスキルを発動し、残像にて月の攻撃を躱す。
「っ!」
「ぐぇ!?」
だがその一方、部屋の中にいるシャルルは外にいる月じゃない方の女の子の声に反応し、介抱していたリオを放り投げて扉の方に突進する。
ウィーン────
「姉様!」
「キャッ!?」
「っ、誰だ!?」
そして扉が開いた瞬間、シャルルは月じゃない方の女の子【ベレッカ】に跳び付きそのまま押し倒す。突然の奇襲に月は拳を振りかぶってシャルルに攻撃を仕掛ける。
「ルナルナストップ、その子は敵じゃないよ!」
「あ? リオ!? お前まで死に戻ったのか?」
「あはは、その子を庇ってねー。ルナルナと一緒」
「……なるへそ」
そのワードだけでリオが何をしたのかを察した。
「姉様姉様姉様姉様姉様姉様姉様──────!!!」
「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
その横で再会に感極まったシャルルがベレッカに抱き付きながら2人が床をゴロゴロ転がっている。
ドカッ!
「「「「うわっ(きゃあ)!?」」」」
そして廊下の先を歩いていたバス組(椿姫の誤射によって戦闘不能になった連中)にぶつかって止まる。
「「きゅう~~~~~~」」
「………似た者同士、だね」
「………また面倒事が増えるのは嫌だぞアタシ」
月が額に手を置いて溜息を付いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「~~~~~~~っ」
そしてリオとシャルルがいなくなり代わりに真桜と戦う事になったメイファは先ほどあの2人を殺そうとした事を激しく後悔していた。
「あはははははは♪ どうしたの、先ほどリオ達を殺そうとした余裕はどこいったの?」
「ちっ」
というのもどうやら先ほどの光景を見られていた模様で真桜はメイファを余裕で甚振りながらもこめかみには怒りマークが付いている(#^ω^)。余程リオが自害した光景が頭に来たのだろう。誰が見ても分かりやすい程怒りマークが頭の上で乱舞しているのが分かる。
んで日頃の憂さ晴らしを晴らすかのように持て余す魔力を存分に開放し、縦横無尽に魔法を大展開していく。
それはもう、単に動きを封じる物や敵を粒子粉砕する物、周りの音を消す魔法に魔力地雷の生成(セクター伝授)、ただ単に効果音のみで意味のない物やその他色々な魔法。
どれも一般人には向かない、というか危険すぎて向けられない様な魔法でも相手が不死者ならば問題無い。最悪復活できない様な大規模な魔法で殺してしまっても敵なら大丈夫(イナ〇物置)。
そんなどれが即死攻撃か無意味魔法か分からない物を全てちょっとずつ掠りながら躱していくメイファ。流石の不死者でも粒子粉砕されたり、圧縮重力で極限まで潰されたり、太陽の陽炎で消し炭にされたら復活は容易やない。下手したらそのまま消滅してまう(何故か方言)。
「アンタをそのまま放置するのは危険。だから───」
「っ、しまっ───」
真桜や術式、地面や周りの空間を念入りに警戒していたメイファだったが、まさか先ほど掛かったいくつかのフェイク魔法の残骸が数珠繋がりに発動しメイファを雁字搦めに拘束した。
「かはっ!?」
「うん………やっぱこれは普通の人にやったら死ぬね。というか圧死する」
どう見ても人間が生きられる筈がない程黒い糸がメイファの身体を縛る。具体的にウエストの方がエグイ程細く縛られている。
「さて一応補足したけど……どうしよう?」
リオ達を殺そうとはしたが、その殺す明確な理由が無いメイファをそのまま殺すのは流石にどうなのかと真桜は腕を組んで考える。
────カラバリオ────
「っ!?」
だがその思考する瞬間を狙われ、真桜は地面から吐出した6つの塔により透明のバリアを張られその場に閉じ込められる。
「はぁ、はぁ……これって………御爺様?」
この展開されたバリアは魔法ではなく魔術と科(化)学が混じった『魔科学』というもので一般的に純魔族や純天使などに高い効果がある。勿論魔王も例外ではない。
「危ない所だったなメイファよ」
「……ごめんなさい御爺様。まさか術の残骸を利用するとは思いもしなかったの」
「よいよい。救援に遅れたのはすまぬが、おかげで良いデータが取れた」
「メイファ役に立ったの?」
「うむ」
真桜が仕掛けた拘束の黒い糸の術式を解きつつ孫娘を労うご老人。ちなみに名前は【ガントレスト・R=グリーム】。……どこかで聞いたような名前だな?
「ところで御爺様、今までどこに行ってたの?」
「うむ。実はなメイファ、お主に妹が出来ておる」
「? あー、やっぱり?」
「む? やっぱりじゃと?」
ガントレストはメイファからさっきまでいた男の娘から聞いた情報を話す。
「うむ。ではそのアニカという娘を協会や機関より先に見つければよいのじゃな」
「けど上手く行くかなぁ?」
話では結構な数がこの世界にやって来ているとの事。大分前から両組織が入ってきているのは知ってはいたけどその数までは把握していなかったのだ。それに今はあの魔王の存在が目の前にある。
「何、仮に向こうが先に回収した場合、この娘と引き換えればよかろう」
「う~ん………」
ガントレストがメイファの拘束を解くが、メイファの表情は暗い。
「多分……無理かなぁー?」
「何故そう思うのだ? 我らは喰種の不死者。木っ端にならなければ死にはせん」
「その木っ端に出来る人物が今、目の前にいるんだけど……」
要はメイファは今、「ここから今すぐにでも逃げたい!」と言っている。
「ふん、たかが魔王如きに何をビビっておる。何なら今ここでこの娘を調教して───」
ガシャンッ!
「───ゑ?」
ガントレストの言葉は最後まで続かなかった。
何故ならどの世界の魔王でも封じる事の出来る特製の結界をこうもあっさりと破られたからだ。いや、厳密には右手の指だけが結界を突き抜けている。
そして、突き抜けた指でそのまま結界を握り、
パリーン!!
あっさりと透明の結界は砕け散り、6本の塔も左手をクイッと少し上げただけで吹っ飛んで行った。
「っ、バカな!? 儂の2百年かけて完成させた謹製の結界が……っ!?」
その異常な光景に先ほどまで余裕灼灼だった爺さんはよろめく。
で、当然戦いは終わっていない。よろめき、隙が出来た爺さんに真桜は突進し、
「まーおー」
「………? ───っ!?」
膨大な魔力を圧縮した物を右の拳に纏わせた真桜が縮地を用いてガントレストの眼前に来た時ようやく爺さんは「しまったぁっ!?」と咄嗟にガードする。
「パーンチ♪」
「ぐぁっ!?」
呑気な声と共に真桜の拳は爺さんのクロスした腕に当たりメキメキと音を立て、爺さんが悲鳴を上げる。
だがそれだけじゃなかった。
「かーらーのー?」
「………は?」
一瞬、「耐えたぞっ」と反撃に出ようとしたガントレストだったが、真桜はそこで一旦両足を地面に着いて右手を引き、右の拳に残る魔力に『気』を混ぜ、
「『再来』!」
「ぐぇ」
今度は抉る様に回転した拳をガードした腕ごと粉砕しガントレストの頬に突き刺さり、
シュォォ。 ←吹っ飛び音(音速を越えた為ほぼ無音)
ガントレストは肉眼で見えない程、光速の速さで吹っ飛んで行き、アンヴェを突き抜けそのままどこかの世界に激突するまで遠くに飛んで行った。
キラン───────☆彡
「さてと………ん?」
手をパンパンと払い、邪魔者をふっ飛ばした真桜はメイファに目を向ける。
「~~~~~~~~っ!!!」
するとメイファは声には出さずどこから持ってきたのか白い旗を振っていた。要するに降参するらしい。
真桜は「ま、いっか」と一息しつつメイファの元に向かった。
まぁ、両手が使えるので無理をしなければ右手も徐々に回復するでしょう。ジョジョだけに(JOJO立ちポーズ)
そろそろ主人公の佐夜を出したい。
次くらいには出せるかな?
ではまた。




