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第19話 ~説明回と連絡(イベントフラグ)~

ぬぅおおおおぉぉぉぉぉぉ………っ。

右手でのSHIFTキー押しにくい!

あ、左手が骨折中なので遅れました。すみません。






 ゼリア軍が属する物質界A──────仮に『ゼリア』と命名しておこう。

 そしてハルマ隊が属する物質界B───こっちは『ハルマ』としておく。


 両軍(隊)の現代表のシャルルと征也、そして説明しようとしていたのにうるさくしていた他数名を正座させながら黙らせ、ようやくゼロからの説明に入る。ちなみに他数名というが、実際はユフィ以外の全員が正座させられている状態。

 ついでにいうと東島に男(の娘)だとバレて暴走し『アニマルアタック』を発動させていたシャルルとリオそして巻き込まれた佐夜の3人は未だにケモ耳が生えており、周りの人達からかなり注目されてる。


 ともかく脱線につぐ脱線でこれ以上時間を無駄にするとゼロの機嫌が悪くなるのでさっさと説明に入る。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ゼリアとハルマ、両世界とも共に資源が尽きかけており、尚且つ次世代エネルギーの開発が遅れたが為にその開発にも旧資源が必要な為悪循環が起こり、両世界ともどんどん衰退していく。

 そんな中、目を向けたのが偶々エネルギー開発実験で失敗して爆発が起きた時に派生した『次元歪曲反応』。所謂ブラックホールの一種(諸説あり)。

 これにより空間に穴が開き、亜空間へ出られる様になった。

 ちなみにシャルルはこの時の爆発に巻き込まれて異世界に転移していた。


 そして両世界はここから更に空いた穴を他の世界に(・・・・・)繋げられないか(・・・・・・)と色々と試行錯誤を繰り返しようやく『門(ゲート)』を作り出したのだ。

 で、その繋がった世界での初潜入の先ぶれとしてハルマは少数精鋭を何部隊かに分けてここに来ている。(ゼリア軍は前回のレニアナが初めての侵攻)


 で、両軍ともここに来たのはいいが、結果として諍いを起こし協会に見つかったというのが現状。

 本来ならば捕縛した時点で元の世界へ強制送還されるのが定石なのだが、ハルマはともかくゼリアはやや切羽詰まった状況らしく、シャルル曰く「このまま手ぶらで帰ったら処刑されるぅ!」と何とかしてほしそうに東島をウルウル目で懇願している。

 そして東島は東島で先ほど自害しようとしていたシャルルに「助けが欲しいならそう言え!」といったばかりなので断り辛く、仕方ないと言わんばかりに世話を焼く事になったのだ。征也達ハルマはそのついでである。


「さっき東島からこの滅びた世界についての話があったそうだからまずばそこから説明する。いいよな?」

「ああ、俺の持ってる知識だと不備がありそうだからな。餅は餅屋ってな。詳しい奴が話した方が二度手間にならなくて済む」

「お前が単に面倒臭がりなだけだろう……」

「♪~♪♪~~」

 やけに上手い口笛を吹いて誤魔化す東島にゼロは小さく溜息を付き、説明を再開させる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 先ほど征也とシャルルに見せた灰色の星───滅んだ世界は『幻想界』の成れの果ての姿で文字通り滅びた世界なので人間はおろか他の動物や植物すらも滅んだ世界。辛うじて残っているのは地表に残っている水分だけ。勿論汚いので飲めません。


 世界が滅びる一番の原因としてはやはり戦争だろう。

 こればかりはどこの世界でも起きる生理現象みたいなもので止めようが無い。

 更に化石燃料などの資源を巡っての争いが後を絶たない。


 次が温暖化。主に物質界でほぼ必ず(・・)起きる現象。世界ごとにそれぞれ事情が微妙に異なるので色々と省くが要するに、

 二酸化炭素や熱を吸収する森林などの植物を刈り過ぎ。

 色々な工場やエアコン使用による様々なガスの大量発生からのオゾン層破壊。

 人口増加&埋め立て、そして温暖化の影響で北・南極の氷が解けて海面上昇。

 そして最終的に気温が生き物の生息できる温度をオーバーし、滅びる(この頃までに自由に宇宙旅行出来ていなければBADEND)。


 次が幻想界及び物質界B・Cで起きるのが世界を維持する為のスターライドコア(魔力みたいなもの)の枯渇。

 世界中で異能や魔法を使い過ぎた為、世界を維持する為のエネルギーが枯渇を越え、コアをも破壊してしまったため維持や自然の回復が出来ず、人類が気付いた時にはもう遅く、徐々に滅びていく。これも宇宙に進出出来る可能性がある物質界Bはともかく幻想界では魔法で宇宙に逃げる事はほぼ不可(他の星に行くまでの魔力が無い)。


 最後が外界的要素。要は異世界侵略(提供者(エンターテイナー)含む)や次元震、世界融合などで世界そのものに大ダメージを負って修復不可能になった時に滅びる。この時管理人の神がいる世界ではなんとか修復出来る場合も多いが、いくつかの世界は神ごと殺されてしまうのでそのまま世界ごと滅びる。

 後、何気に世界破壊者(コードブレイカー)の八つ当たり被害に遭う事もある(超迷惑な奴等だなっ by義信)。


 ちなみに今関係は無いが天界、神界、魔界(その他の特殊世界)の場合はその世界の管理人が死んだ時点で崩壊する仕組みになっている(ミシバイクロに融合した魔界もノーンが管理人を始末した為、現在は消滅している)。


「ちょっと質問いい? 世界が滅びたらこんな感じで灰色になるのか? 何か『消滅』とか『崩落』という単語もチラホラ聞こえるんだけど」

「ああ、それか」

 律儀に挙手をした征也にゼロは違う資料を提示する。


 魔法使い過ぎによるスターライドコアの枯渇→崩落(スラム行き)

 世界大戦・次元戦争→廃虚(スターライドコアが残っている場合はエネルギーが切れるまで現存)

 管理人と世界が直結している世界の場合→消滅(天界・神界・魔界)


「──と、こういう事だ」

「……つまり先ほど見た灰色の星はまだエネルギーが残っているから崩落していない」

「そしてその世界は無人なのでまだ資源が残っているかもしれない、と?」

 征也の言葉にシャルルが続き、そこでようやく灰色の星の重要性に気付く。


「ああ、しかもこの世界は『幻想界』だ。つまり戦争とか色々あって滅びはしたが地面はさほど掘っていない為化石燃料は腐るほど眠っているだろう。……流石にミスリルなどの希少金属はあるかどうか分からんが、他にも色々とお宝が眠っているのは確かだ」

「「「「「おおおお………」」」」」

 灰色の星の映像には少し穴を開けた所から石油が噴水の様に噴き出している光景や他にも研究に必要な希少な金属や鉱石が鉱山から出てきている。


「……とはいえ流石に今すぐにとはいかないか。この地での任務が終わるまで俺達と同行してもらうがいいか?」

「まぁ、俺達は人数が少ないから問題は無いが……」

「……問題は私達の事ですね」

 少数精鋭で来たハルマの面々はともかく数十名はいるゼリアだと一緒に連れて歩くと大所帯になって超目立つので征也とシャルルは眉を顰める。どう考えてもトラブルの元にしかならないからだ。実際揉めたし。


「その辺りは問題ない。亜空間に待機しているアルゴノートは大体千人くらい入る設計になってるからな。シャルル(お前)と数名を残して残りはアルゴノートで待機させよう。勿論武器などは持ち込み禁止だけどな」

 「艦内では暴れるなよ?」とゼロはゼリア軍に釘を刺す。不器用な性格と聞いて揉め事が起きそうな予感がするからだ。


「何だったらついでに逆にこいつの姉、ベレッカもこっちに呼び戻すか」

「え、ホントですか!?」

「近い近い近い」

 またもや東島の配慮に感激したシャルルが東島の胸元を掴み揺さぶる。性別は男(の娘)だが見た目が佐夜同様美少女なのでやはり対処に困る。


「……で佐夜、お前は何食ってんだ?」

「え? ………あっ!?」

 そして先ほどから陽菜々達(・)と一緒に何かやっている佐夜に問うと、佐夜は無意識に陽菜々と一緒に稲荷寿司を食べていた。多分『アニマルアタック』の影響で受けた狐耳の所為だろう。先ほど生えた耳がずっとピコピコ動いている。


「つーか何気に椿姫まで一緒に稲荷食ってるしよぉ?」

「狐耳じゃない……狼っぽくないか?」

「もふぁ?」

 で、その横ではいつの間にか『アニマルアタック』の影響を受けたとされる椿姫も犬系の耳を生やしながら佐夜達と一緒に稲荷を堪能していた。寧ろ口いっぱいに詰め込んでいる。意図的なのか無意識なのかは知らないけど。


 するとその時────


 ♪♪~♪~~~♪♪~~~~~×5


「あ、アルゴノートにいるわかなから着信?」←佐夜

「ティーナからだー」←リオ

「は? 何で半蔵からメール?」←東島

「こっちはヴァンか」←ゼロ

「これは第4小隊からの救難信号!?」←征也

 5人同時にスマホの着信&メール音(一人は無線)が鳴り、それを確認する。


≪佐夜大変! アニカがいなくなった!≫

「はぁ!?」

 佐夜がわかなから受けた連絡はアニカの失踪。それもアニカが書いたと思われる拙い書置きには『さやにあいにいく!』と書いてあったそうな。これは早く探しに行かないと大変な事になりそうだ。アンデッドだし。


≪リオ、佐夜を連れて急いで西の国に戻ってきなさい!≫

「どしたの急に!?」

 西の国ウェスタの拠点にいるティーナの焦る声に驚きつつも逆になるリオ。どうやらウェスタで何か起きたらしい。


「ったく、久しぶりに連絡寄こしたと思ったら───あ? 『ハルマの第2、第3小隊の数名を保護した。そちらに引き渡したい』だって? んなもん自分達で元の世界に連れてけよ!」

「い、いやいや東島さん。せっかくなんで生きてる者全員を連れて帰りたいから協力してくださいよ!」

「うぇえええ……面倒くせぇって。ただでさえゼリアが数多いのによ」

「そ、そこはほら、一人も二人も変わらないって事でっ。それに保護されていない第4小隊からも救難信号が来てるのでそっちも頼みます。このとおりっ(_ _)」

「分かった、分かったから。頭下げなくていい。そもそも俺はそこまで偉くねーからゼロに聞かねーとな。多分救助に向かうとは思うが」

「本当ですか。ありがとうございます!」

「分かったからいちいち手ぇ握ってくんな! 気持ち悪い!」

 征也は感謝の意を込めて握手したつもりなのだが東島はシャルルの件もあってやや男に警戒心を抱いてしまった様だ。こちらはホモじゃないが向こうが分からないので。はい。


≪報告、幻想界アンヴェに機関(オルガン)と案内屋(ガイド)が来ている。必要があれば協力して事に当たってくれ≫

「機関はともかく案内屋(ガイド)も来ているのか」

 ヴァンからの情報にゼロは向こうにこっちの事を知らせるかどうかを考えた。

 そしてゼロとヴァンは知らない。

 ここに来ている案内屋が連れているのが佐夜にとっての大事な人達かつ、天罰を喰らっているので今現在は会ってはいけない人達だという事に。


 ちなみに連絡を受けた者以外はそれぞれ適当に行動していた。あれ、みんな正座は?


「きゅあー(ゴォー)」←レッド

「ひゃあ!? お揚げが焼き揚げに!?」←陽菜々

「これは中々……不思議なAJIだな」←稲荷を食うマック

 湿っぽい感触が嫌だったのかレッドが口から火を吐き陽菜々が悲鳴を上げた。


「そこは事前に頭の中で範囲を決めてから発動して練習しないと上手く行かないのですよ~?」

「あぁ、だからいつも回復効果の範囲が滅茶苦茶だったんですね」

 同じ回復技が使えるユフィ先輩にアドバイスを貰う愛沙。


「のぅ、先ほどの『ろけっとらんちゃ』とやらはもう無いのか?」←椿姫

「「「あるけどアンタにゃもう渡さねーよ!」」」←ハルマ隊

「「「使い方分からないのにまた誤射したらこっちが死ぬわ!」」」←ゼリア軍

「何じゃケチじゃのう。減るもんじゃなかろうに」

「「「「「「「物理的に命(と弾)が減るわ!」」」」」」」←ハルマ&ゼリア

「ぐぬぅ……」

 実際バスに乗っていたクラスメイト数名が戦闘不能になったし。


「ZZZzzz……」←寝郎

「それにしてもこいつ、いつでもどこでも寝てんなぁ」←覚助

「寧ろ起きてる所をあまり見ない……」←メメット

「飯食ってる時も風呂の時も寝てるしな」←正義

「むにゃむにゃ……もう、寝られないよ……」

「「「いや、何言ってんの!?」」」

 寝ながら寝る寝言とか意味が分からん。『寝』が多い。




「それにしてもリオさん。先ほどのティーナ教授は何と仰っていたんですの?」

「ん? ああ、それね、さやや関連らしいの」

「俺?」

 丁度わかなからの連絡を終えた佐夜がリオに呼ばれた気がして来る。

 何でも佐夜を追い求めて東の国のセロファン皇子が数名の兵を連れて西の国へやってきた所、運悪く庶民の恰好をしたケイズに鉢合わせ。で、セロファンの目的が佐夜だと分かったケイズがブチ切れて喧嘩になった、と。

「あ、アホすぎる。何で男を男と男が取り合う訳の分からん事になってんだ?」

 男男男とこっちもややこしい。


「いや佐夜さん。いい加減に自分の容姿を認めたらいかが? 誰がどう見たって貴方の見た目は見目麗しい女性ですのよ?」

「美少女さやや!」

「認めない、俺は認めないぞ! いつかこの髪もバッサリ切るし!」

「「そんなっ!?Σ(゜□ ゜)」」

 せっかく似合っている亜麻色の長い髪を風が優しく何とやらのサラサラ編み込み髪を切る発言にリオはともかく花蓮は衝撃を受けすぎて劇画になった(どんな顔文字なのか分からん)。


「恐らくこの世界の管理者は誰かに捕らわれているんだろうな」

 という訳でまだまだこの地でのイベントがありそうな予感をゼロは感じていた。

 


 最後がゼロで申し訳ない。



まだまだ完治するのも右手で書くのも時間が掛かりそうなので次回も遅れそうです。

なるべく早く上げる様にしますが遅れたらすみません。

ではまた。

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