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第18話 ~男の娘が3人揃っても逆拒絶反応は起きねぇよ(by 東島)~ 

ひ、左手を骨折しますた。

片手で打つの大変だぁ………。

しばらくは更新が遅れるかもしれません。


「異世界無双は厳禁だぞー」

「「「「「「異世界無双は厳禁(NG)だぞー」」」」」」

 バズが大破した事で東島一行とシャルル(+数人のゼリア軍)、そして征也達小隊の5人は西の国へ向かって歌いながら行軍していた。


 え? 転送(もしくは転移)使えば早くないかって?


 それじゃあ訓練(ついでに椿姫への罰)にはならんだろ(by東島)


「召喚勇者は驕りがちー」

「「「「「「召喚勇者は驕りがちー」」」」」」

「お、驕ってねー……よ?」

 続けて言うセリフにこの場で唯一勇者の正義が反応。確かに異世界に転移(召喚)された勇者って奢り(調子乗り)がちなのは確かだ(主人公含む)。心当たりがあるのか無いのか若干疑問形で返す。


 そういう意味がある様な無い様などこかの世界で起きている出来事をやや批判するかのような事を適当に言う東島に続く様に同じく後方からランニングしてくるゼリア軍が何故かそれを後言い、最後には何故か全員が真似する様になった。

 時々アホな事を言いながら笑いと取る事で疲れを感じずに走る事が出来たので気が付けば西の国まで後10キロと迫っていた。


「ふぅ……流石にここいらで少し休憩すっか」

「「「「「「サー、イエッサー!」」」」」」

「俺は軍人じゃねぇ!」

 何時(いつ)の間にかゼリア軍だけでなく仲間達やハルマ第一小隊にまで上官扱いされた東島がツッコんだ。恐らく出所はシャルルだろう。


 閑話休題(お茶が美味しいわね byマロン)


「少し話いいか?」

「んぁ? あ、ああ、確かお前【せいや】だったか? あの有名な聖闘士(セイント)───」

「そっちの『せいや』じゃない! っていい加減に脱線するのも面倒だから手短に話そう」

「お?」

 ここでまた世間話などをするとまた脱線すると思った征也は東島がシャルルに資源を援助する事をうちでも出来ないか、というものだった。


「そうでした。その事をまだ詳しく聞いていません。私にもお聞かせください」

「い、いつの間に……」

 するといつの間にそこにいたのかシャルルがピッタリと東島の横で休憩していた。征也は凄く驚いていたが東島は知っていたのか眉一つ動かさない。

「姉さまほどではありませんが私も姉さまに少し『ミスディレクション』の極意を習いましたので、はい」

「だからってくっ付き過ぎだろ。離れろ」

「嫌です。姉さまと再会できるまで離れません~」

 無表情でつけ放す東島の腕に抱き付きながら拒否するシャルルに征也が「また空気に……」と項垂れる。


「ほら、資源の事について2人共聞きたいんだろ?」

「はい」

「え、あ、はい」

 が、今回はシャルルがウザ絡みしてくるのを回避する為、東島から話を切り出す。


 今回、ここアンヴェに資源を求めてきた2つの世界。ゼリア軍については以前のレニアナ侵攻の事もあって事情は大体分かっている。そして征也達ハルマも恐らく資源枯渇による熱源・産業危機だろう。

 だから運良く(?)世界同士が繋がったここアンヴェに資源を求めてやって来たのだが、アンヴェはアンヴェで世界を外界から護る外殻が大きく破損している為、誰でも安易に出入りが出来る様になってしまっている。

 現にゼリアやハルマ、そして召喚勇者はともかく完全な被害者である次元迷子者まで現れる始末。恐らく他にも何かいる(・・・・)のだろう。

 こうなったら協会や機関が動くのも当然で現に争っていた所を取り押さえられた(ゼリア軍だけ)。


「そしてここからが本題だ」

((ごくり……))

 静かに腕を組み、鋭い眼差しで射抜くその眼光に2人は息を飲む。


 東島がアルゴノートに滞在しているゼロと相談して協会本部に伝えた所、

「お前ら2つの世界はやや崩壊気味なのでその2つの世界を融合させ、互いの世界に無かった技術を互いに教え合い『崩落』を回避させる」

「え、いや、それだと戦争が起きるんじゃ!?」

「そうですよ! ただでさえ我々ゼリア人は不器用ですのにっ」

「自分で言う事かそれ?」

 だが2人の言いたい事は良く分かる。


 文化や技能の全く違う国同士(この場合は世界同士)が顔を合わせれば当然衝突は避けられない。これは過去、どの世界でも必ず起こる『人間(亜種含む)』という種族が起こす現象だ。

 これはあくまでも人間同士がぶつかった時の話で、ミシバイクロの時の様な『物質界』VS『魔界』ではまた違った意味合いになる。

 

 そして更にハルマとゼリアは共に軍事国家であり、その世界での代表でもある。

 勝手に融合させるのはともかく、その後に起きるであろう戦争は誰の目にも見える。現にいつの間にかシャルルにも懐いているレッド(今までどこにいた?)も「きゅいきゅい」と頷いている。

 あ、なるほど。近くにいるマックが仮眠で寝ているから暇でこっち来たのか。


「そりゃあ戦争になるのも同然だ。なんせ全く違う世界同士を混ぜたら戦争(こうなる)っていうのを最初から想定しているからな」

「なら何故……っ!?」

「近い近い、男に這い寄られても嬉しくねぇから離れ、ろっ」

「ハンマっ!?」←目潰しを喰らう征也。

(ぴくっ!?)

 まさか男だとバレたのでは?とシャルルの肩が跳ねた。


「流石に融合させて「はい終わり」って俺等が帰る訳ねえだろ。融合の際にはちゃんと世界間同士の話し合いに立ち会う。それにただ融合させる訳じゃねぇ。これを見ろ」

「これ……は………」

「灰色の……星?」

 東島は立ち上がり、後ろに面している壁岩をスマホで映像を出す。そこには亜空間と滅んだ星の様な世界が映っている。


「見て何となく分かるとは思うが、これは『幻想界』の滅んだ世界だ」

「「………」」

「……ん? どうした固まって?」

 いきなり説明も無く灰色の星を見せられてどう反応していいのか分からずに固まる2人に東島が訪ねる。


「えっと……東島さん? この滅んだ様な星をどうしろと?」

「ん? あ……あああー、そっかぁ、そこから説明しなきゃ分からんかぁ。分からんよなぁー。メンドクセェ………」

 シャルルに言われてようやく気付いた東島は頭をガシガシ掻きながら盛大に溜息を付く。


「よし、こういう面倒事は奴等(・・)に頼もう。どうせいずれ会う訳だし早い方がいいだろ」

「「???」」

 と呟いた東島は説明されていない2人を余所にスマホでとある者達を呼びよせていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「紹介しよう。総合科学担当の桜井ゼロだ。細けぇ事はこの人に聞いてくれ」

「「は、はぁ……」」

 腕を組み眼鏡がキランと光る珍しいピンク髪の男を紹介するが、ぶっちゃけどう反応したらいいやら。ちなみにその近くにはユフィと陽菜々も来ている。


「さやや、あの子、あの子だよっ。正統派の男の娘!」

「だから正統派の意味が分からん!」

 そして何故か西の国に先に転送で来ていた筈の佐夜とリオもここに連れて来られている。で、リオに男の娘だと一目で看破されたシャルルは「じ、自分じゃないよ~?」とでもいう様に髪の毛を手でクルクルしていた。つかこの場で流石に征也が男の娘な訳がないだろうに。


「佐夜さ~ん♪」

「おふぅっ!?」

 そして久しぶりに会った陽菜々が佐夜に凸し、お腹に衝撃が走る。


「ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ♪」

「またかい……」

「あらあら」

 んで再会後に毎回やられるぺろぺろで佐夜の顔が涎だらけになる。いやユフィさんも「うふふ♪」言ってないで助けてよ。


「やほ、リオだお♪」

「シャ、シャルルです……」

 一方、男の娘だと公言しているリオと、何故か性別を隠しているシャルルが邂逅しハラハラしている。


「いやぁ、愛しゃんとテルテル(椿姫の事)から聞いたよぉ? 掃除屋(東島の事)にベタ惚れしたんだって?」

「っ、何…で……っ!?」

 リオに諭され驚きよろめくシャルル。いや、確かにリオは現場にいなかったけど、東島に迫る光景はバッチリ愛沙のスマホに撮られていたから。その後の献身的な行為の事も撮られていれば当然誰が見たって惚れの字だろ。


「でも凄いね。出会って数秒で惚れるとか。しかもあの掃除屋にっ」

「わーわーわーっ!?」

「むごごっ」

 ほぼ同年代かつ同じ男の娘だからか、ワザと口走るリオに年相応に慌ててリオの口を手で塞ぐ。


「ダメです。確かにあの方には怪我させてしまった負い目とか、叱って頂いた時のあの力強い眼光とか、服の上からは見えない引き締まった腕やお腹の筋肉とか───」

「……ガチじゃん」

 すっかりメロメロ状態で語るシャルルにリオは若干引いた。


「ですが見ての通り私は男「──の娘!」……ですからこの思いは伝えられません……っ」

 これほどまでに己の性別を恨んだ事は無いと言わんばかりにスカートの裾を握る。


「何コソコソ話してんだ?」

「っ!?」

「あ、掃除屋」

「だ・か・ら、何で俺だけ何々屋なんだ、よっ」

「痛い痛いっ」

 するといきなり当の本人が話に割り込んで来てまたもやシャルルが跳ねる。ちなみにリオはグリグリの刑(ヴァンが教えてくれたやつ)。


「何を悩んでんのか知らんが自分の気持ちを隠している方がずっと辛いだろ」

「で、ですが私は───」

「男、なんだろ。厳密に言うとリオと同じ『男の娘』って奴か」

「「へ……?」」

 東島の言葉に2人は「知ってたの?」と言わんばかりにポカンとする。


「何で知ってんのみたいな目で言われてもな……。俺の実家は整体専門の病院でな。俺も小さい頃からマッサージの練習(という名の小遣い稼ぎ)をさせられたから自然と人の骨格が分かんだよ。男と女の骨格の違いがな」

「あ……」

「あー、そっかなるほどー」

 シャルル呆けているがどうやらリオは分かった模様子。だってシャルルに対する態度とリオに対する態度が全く同じだからだ。もしこれが本物の女子が近付いて来たならば東島はもっと思春期の男子の様にぶっきらぼうな態度に出ている筈だからだ。なのにシャルルに対してはリオと同様に自然に話している事からリオにはすぐ分かったらしい。


「あ、だけどシャルの恰好、フリルがたくさん付いたドレスだよ? 外見じゃ分かんなくない?」

「ああ、それはさっきお前の手首を掴んだ時とか、背後に回って動きを封じる為に抱き付いた時に気付いたさ。やや骨格がアンバランスだなってよ」

 そこでシャルルの性別が判明した東島は少女ではなく少年に対する態度にシフトチェンジしたらしい。とはいえあまりさほど変わらないのだが。


「あ、ああああ………ああああああああああ────っ!!」

「っ!? 何だ急にどうした!?」

「あー、多分重要な事(性別の事)がバクロされたと思ったら既にバレていた事にパニクってるね~」

「ね~、って呑気に言ってないでアレどうにかしろよ」

 顔を手で覆って喚くシャルルに頭をボリボリ掻いてリオに丸投げする東島。


「~~~っ。ドロー! 魔法カード『アニマル・アタック』!」

「「!?」」

 すると羞恥心を越えたのか、シャルルは突然デッキからカードをドローし、即座に発動させた。


「はぐっ!(噛み付き)」

「痛ぇ!?」

 するとシャルルの頭にウサ耳が出現し、東島の背後に瞬間移動(?)して肩に噛み付いてきた。これには流石の東島さんも訳が分からない。


「~~~~、~~~、~~~~~~~~っ!!」

 どうやら何かを訴えている様なのだが羞恥心と噛み付き中にて何言っているのか分からない。

「わぁ、いいな、いいなっ、リオもそれやりたい!」

「んっ!」

 そして何故かリオもケモ耳が羨ましいのか参加を申し出て、シャルルがリオにも『アニマルアタック』の効果を添付し、リオの頭に猫耳が出現。


「ガブリっ!」

「あ痛たたたっ!? 何でリオも噛み付く!?」

 で、『アニマルアタック』の効果なのか悪ノリなのかリオも東島の腕を噛み付いてhmhmする。


「~~~~~~~~~~~~!!」

「hmhmhm。う~ん、隊長より甘みが無いけどこっちの塩っ気もまたイイ」

「お前等いい加減に離れr───って何だこの怪力は? 全然剥がれねぇ!?」

 男の娘2人による変な攻撃に色んな意味でキレそうになった東島は2人を剥がそうとするが『アニマルアタック』の効果を得た2人の筋力がUPした事で全然剥がれず、走って引き剥がそうとしていた。


「………どうでもいいんだけどさ、何で俺にもその効果が出てるんだよ?」

「佐夜さん、お仲間~~♪」

「あらあらうふふ♪」

 その3人を近くで見ていた佐夜の頭にも狐耳が生え、prprを満足した陽菜々が佐夜に抱き付いて、ユフィさんが以下ry。


「何か一気に騒がしくなったな」

「というかあの子男の娘でしたのね……」

「見かけじゃ分からないもんじゃのう」

「………ZZZzzz」

「こいつまた寝取るし。寝郎だけに(ドヤっ)」

「きゅい(0点)!」

「誰よ、レッドにプラカード渡したのは?」

 そして少し離れた場所で休憩していた連中も人が増えた事で騒がしくなり、周りがあまりにも煩くするのでゼロが上に空砲を撃って全員を静かにさせた。



左手の回復に専念したいけど、ネタが浮かんでいる時にサッと書きたいのも事実なんだよなぁ。

次回も遅れるかもしれませんが、出来るだけ早く更新しようと思います。

では。

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