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第17話 ~使い方が分からないからといって、とりあえず使ってみるのはNG~

タイトルが長い。短くしようとしたら変になりそうなのでそのまま要点だけまとめました。

素人にアレを持たせたらお約束ですよねー。


 後続組が乗っていたバスが何者かの攻撃によって爆発し、中に乗っていた十数人の生徒が戦闘不能になり、アルゴノートに転送されたらしい。

 それに関してはまだ良かったのだが問題はバスが破壊された事で徒歩でこちらに向かって来るとの事だ。それも佐夜にとっては嫌な連中のゼリア軍(一部+α)を連れて、だ。


 物凄く複雑な表情を受かべる佐夜───は一旦横に置いておいて(-_-)ノノ、何でそんな事になったのかを振り返る。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 時はものの十数分前の出来事だった。


 ゼリア軍と征也達率いるハルマ第1小隊の諍い(?)を物理的に収めた東島だったが、その際任務失敗にて自害しようとしたシャルルに姉の事を話すと落ち込んだのも一転、食い付く様に東島に迫り、傍から見たらキスをしている様に見え、その後色々と揉めた後の事。


「全く……何で鎮圧した奴等のボスとイチャつくと思ったんだ?」

「何でってそりゃあそう見えたからっしょ?」←覚助

「うむ。見事な吊り橋効果(?)であった」←椿姫

「椿姫さん、それちょっと違う」←愛沙

「何!?Σ(゜□ ゜)」

 溜息をしつつ弁明する東島だったが、あれはどう見いてもキスシーンだろ。東島に食い付くシャルルは身長差から背伸びして顔を近付けていたし。


「あ……左手が……っ」

 すると先ほどまで東島にくっ付いていたが自軍の方もまだ怪我人がいるという事でそっちに行っていたシャルルが東島の左手を見て息を飲み、慌てて戻って来る。


「おい……治療なら後で回復(ヒーラー)達にお願いするからいい」

「ダメです! 私がケガさせた様なものですから私が治療します!!」

「ぉおうっ!?」

 またもや至近距離で問い詰められたので仰け反る。つか何気に押しが強いなこの娘。……って娘(・)じゃねーし。

 だがシャルルが男の娘だという事を知らない東島は「ま、いいか。悪い気はしねーし」と見た目的美少女シャルルの治療を受ける事に。


「やっぱりイチャイチャ……」

「……それはもういぃ」

 初めて会話に参加した寝郎だったが東島が打ち切って寝郎が(・×・)←こんな顔になった。



「あ痛(て)てて……っ。遅れてすまない。助けてくれた事に感謝する」

「あ? ああ……いいって、これも俺等の仕事だ」

「仕事ってアンタ等は何者なんだ?」 

「俺等か? 俺等は───っておい、包帯巻き過ぎだろ。ドラ〇もんか!?」

「ふぁっ!?」

 瀕死の者達と比べると大分マシな軽傷を負っている征也が痛む身体を引き摺って東島に感謝と疑問を述べ、東島が答えようとすると何故か左手が動かなくなり、見ると左手が包帯でぎちぎちに巻かれ、ドラえ〇んみたいな手になっていた。


「だ、だってこれくらい巻かないとすぐ解(ほど)けちゃいますよ?」

「ここまで巻かなくてもいい。不器用かお前?」

「う……不器用なのは私達ゼリア帝国人の特徴なんです」

「なるほど、分かったから一回解(かいほど)け」

「はい」

 まさかのこの場面でゼリア軍の性格が分かった所ですぐに包帯を解くよう指示する。


 チャキッ。


「うわっ!?」

「まてまてまて。何で解くのにナイフを出す!?」

「え、だってここまでギチギチに巻いてしまったら切った方が早くないです?」

「だから巻いたのはお前だろ、ポン娘ツ」

「どんだけ不器用なんだこの娘……」

「みゅー」

 巻かれた左腕をそのままシャルルの頭に置き、自分の右手で解く。征也もその不器用さに頬が引き攣っている。

 そう、本来なら出会った時、とりま最初は話し合いで何とかしようとするのが基本なのだが見ての通りゼリア軍達は不器用な人種の様なので武力行使でしか物理会話(?)出来ないらしい。どうやらレニアナ侵攻の時もそれが災いと化し次元戦争になっちゃったと見る。


「……イチャつくのもいいがそろそろこっちの話に戻して貰っていいかい?」

「イチャついてねぇ!」

「イチャつくだなんて、そ、そんな………(*´o`*)ポ」

「お前もお前で顔を赤らめるなぁ!?」

 先ほど『ポン娘ツ』と言われてからちょっと様子のおかしくなったシャルル。Mの素質がある様だがどうやらそれだけじゃなさそう?


 するとその時────


 ドーン!


 ANNNGYAAAAAAAAAAAA!!


「「「「「「っ!?」」」」」」

 この近くの山から地震が起き、そこから奇声を上げながら白と黒が混じった身体の大きいゼブラドラゴンが飛び出てきた。大きさはマックのペットと化したレッドの元の大きさに匹敵するデカさ。

 どうやら先ほど戦闘の時に東島がゼリア軍達の総攻撃をいなして上空に重火器を放り投げて大爆発した音でビックリし起きた模様。鳴き声や表情からして(?)物凄く不機嫌そうだ!


 GAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!(激怒)


 うん。どう見ても怒ってます。激おこです。(激怒)付いてるし。


「こなくそが───くっ!?」

「うわ、本藤危ない!?」

 元の世界でも見た事が無い本藤が咄嗟に単発式ロケットランチャーを構えるが、怪我の影響で上手く持てず、落としそうになる所を仲間が慌てて支える。落として暴発でもしたら確実に死ぬ。なんせ旧式の武器だから安全装置(セーフティ)は万全じゃないだろう。


「よっと。これをあ奴に撃てばよいのか?」

 するとすぐ近くにいた椿姫が軽々とロケットランチャーを肩に乗せる。


「あ、ああ………けどそんなに高くは飛ばないから奴が高度を下げた所を狙ってくれ」

「あい分かった!」

 怪我の痛みで肩で息をしながら本藤が指示を出し、椿姫が構える。

 その時丁度ゼブラドラゴンの方も低空飛行からの攻撃態勢に入りどんどん近付いて来る。


「お、丁度あ奴も攻めてきおったな」

 振り返れば既にドラゴンは高度を下げている。椿姫はそのドラゴンに狙いを定める。


「ん? お、おい。何やってんだ馬鹿下がれ!」

「大丈夫じゃ、外しても太刀で斬ればよかろう」

「違ぇ、そうじゃない。ランチャーの向きが(・・・)逆d───」

「撃(て)ぇ!」

 東島の静止も虚しく、椿姫の手から単発ロケットが発射される。


 プシュ─────


「「「「「「「え゛?」」」」」」」

 それもドラゴンの方ではなく、反対側の(・・・・)バスの方(・・・・)へ。



 チュド────ン!!!


「「「「「「「ぎゃああああああああああああああっ!?」」」」」」」

「GYAAOOO!?」

 そしてロケットが着弾したバスが大爆発し、その破壊音で接近していたドラゴンが怯み、そのままUターンして帰っていった。


 ……つまり何が起きたのかというと、単発式ロケットランチャーの前後を確認しないまま椿姫がそれを発射した為、前方ではなく後方へロケットが飛んで行ったという訳だ。


「あ痛たた……。何じゃ、後ろに飛んで行ってもうたぞ?」

「もうたぞってお前……」

 呑気に言う椿姫に正義が唖然とする。


「……というかみんな、死んだ?」

「うおおおおお!? 皆はともかくレッドは加護無しだぞ!?」

 今日は珍しく饒舌な寝郎のセリフにマックが慌てて炎上しているバスに向かう。


 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。

 ・・・。


 で、結局生き残っていたのは偶然出口近くに座っていた富士村さなえと、さなえに抱き抱えられていた深紅龍レッド。そしてロケットが着弾する直前に自身に鋼鉄(メタル)化を掛けて直撃ダメージを減らしたメメットだけだった。


「先輩が直前に私達を押し出してくれたから私達は助かったけど……」

「アレはどう見てもOUTだろ」

 最初の悲鳴以降、叫び声すら聞こえないのであの直撃した時点でバスに乗っていた連中は瞬時にアルゴノートに転送されたのだろう。

 メメットの場合は直撃した時の衝撃でバスの後方にふっ飛ばされただけなので、炎上するバスを見て呆然とする覚助と寝郎の背後から密かに這い寄ってきて「……わっ」「「ぬおっ!?」」と2人を驚かすお茶目さんだった。



「……で、何か言い分はあるか?」

「わ、妾は何も悪くないぞ? あんな物を持ってきたこ奴が悪い!」

「俺の所為かよ!?」

 矛先を変えられた本藤が吠える。つーか勝手にランチャーを拾って任せろ的な事を言ったのは誰だよ?


「……とりあえず故意ではないにせよ、味方を戦闘不能にした罰は受けて貰わんとなぁ」

「な、何をする? 止めろ近付くなっ」

「悪い笑顔。……でも何かゾクゾクします」

 指をポキポキ鳴らしながら椿姫に迫る東島にシャルルが悶えていた。やはりMなのだろうか?



 そして────


「のほおおおううううううう!? 引き摺られる感じもまた心地いいのぅ!」

「……ダメだこいつ。全然反省してやがらねぇ」←東島

「寧ろ何かに目覚めた感があるな」←覚助

「……羨ましいです」←シャルル

「……同感」←メメット

「いや何を羨ましがっているのよ……」←さなえ

「ほれレッド、麹プリッツだ」←マック

「きゅい♪」

 簀巻きにした椿姫を引き摺りながら一行は徒歩で西の国へ向かう事になった。


「……また見事に空気と化しましたねリーダー」

「……もう慣れた。ほっとけ」

 で、こちらもまだ事情を聞いて貰ってない征也達ハルマ第1小隊達も東島達の後ろを着いていく事になった。だってこっちも資源が目的だからだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「──ってな感じなんだって」

「椿姫の奴……」

「アホだ。超弩級の阿呆だ」

 リオの報告を聞いた清良と詩織が盛大に溜息を付いた。まさか身内の攻撃で十数名もの生徒(+先輩2人)が戦闘不能になり艦に送られたのだから溜息も付きたくもなる。


「ゼリア軍……か」

 そして佐夜もゼリア軍に対して複雑な感情を抱きつつ拠点内にある自室に戻り嫌な感情は寝るに限ると言わんばかりに早めに就寝した(勿論申請済み)。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そしてアルゴノートでは。 


「わーい! 死体がいっぱい♪」

「いや、死体じゃないから! 食べたらダメー!」

 生きてはいるがロケットの衝撃&転送酔いによってグロッキー重ねとなっている死屍累々のクラスメイトを見てアニカが喜び、それを真桜が力づくで止めていた。



次回は『疑似BL(予定)』です。

厳密に言えば佐夜を取り合う両国の皇子(王子)によるある意味地獄パートです。

誰得だよ!?

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