幕章ー6 ~美里家にて~
すみません。PCのアップデートが長引いて25日までに更新できませんでした。
今回は佐夜の元いた世界の実家での話です。
代替え人の『火汰那』が災難に遭います。
「いたぞ、こっちだ!」
「マジで本当にそっくりなの!?」
「ああ、髪は短いけど間違いなくあの人だ!」
「サイン貰いたい!」
「つかお友達になりたい!」
「アイラブユー!」
とある物質界にてのとある都会の街にて大勢の人達が一人の少年を追いかけ回していた。
「だぁー、超しっつけぇーっ!!」
その少年はかなりの美形……といってもイケメン系ではなく、どちらかというとショートカットの美少女という表現が正しいだろう。一般的に言えば。
「ぜぇ……ぜぇ………ふぅ………」
何とか追手を撒いた少年はビルの隙間の隙間で息を整える。
「全く……これじゃあおちおち買い物するどころか街すら歩けないじゃないか。犯罪者じゃないのに」
これまでに幾度ととあるアイドルと見間違わられてそのファン達に追いかけられ、既に少年のSAN値は残り少ない。TRPGで言えば発狂寸前である。
「ははは……。相変わらず変にモテモテだな火汰那?」
「っ!? ……何だ秀一か、驚かすな」
「すまんすまん。お前と一緒にいた事から俺も追われてたんだよ。で、ここにお前が隠れるのを見て来たって訳」
「そか、巻き込んでゴメンな」
「いいって、もう慣れたさ」
秀一と呼ばれた少年はやれやれといった感じで手を広げた。
美里火汰那。旧名は『佐夜』。
火多那には過去の記憶が無い。
厳密に言えば今年の5月、GW以前の記憶が一切ない。幸い生活するにあたっての『意味記憶』はある様で『エピソード記憶』が無いのだ。故に記憶は無いが普通に生活は出来る。
そんなエピソード記憶の無い火汰那を支えたのは他でもない家族と幼馴染の稲月秀一だ。
そして何故その火汰那がわざわざ自分の名前を改名(ちゃんと市役所に提出済み)したのかというと、医者が言うには「記憶喪失というよりは元々無い様に思える」という事で火汰那の以前の記憶が戻る可能性は限りなく低く、それならいっその事以前の自分は捨てて別人になろうとしたのだ。それに以前の『佐夜』という自分と今の『火汰那』という自分は最早別人だと割り切っている為、一緒にしてもらっては困るのだ。
それともう一つ改名したのには理由がある。
それが先月から発売・配信されたとあるアーティスト『SAYA』の存在だ。
このアーティストはTV番組には一切出ず、TVで流れるのはどこの出版社が出したのかも分からないDVD・BLに収録された映像だ。
で、当然CDの曲も販売しているが、何故かディスクをダビングしたり、TVのDVD映像を録画したり、ネットで勝手にSAYAの曲をUPしたりすると音声に雑音が混じるらしく、違法(?)な方法でSAYAの歌を入手する事が出来ないらしい。
少し断線したが、火汰那が改名するにあたった理由がSAYAのその姿が自分とあまりに瓜二つだったからだ。違うのは髪の色と長さ。改名する前の名前と、そして声。
まぁ当たり前だ。火汰那は男でSAYAは女性だから声が違うのは当然。でも声が違うとはいえ、顔がSAYAとクリソツな火汰那はSAYAの歌がこの世に出始めてからそれ以降、学校での噂はおろか、街に出ただけでも他人に勝手に写真を撮られたりする。
故にTVには一切出ないというSAYAの正体が火汰那?みたいな事を聞きつけたマスコミなどに追われ、否定するのも一苦労だった。
そんなこんなで最近ようやくTV業界が落ち着いてきた所で再びアレがやって来た。
そう、SAYAの2ndアルバムの発売だ。それも最初から数が限定されており、更には増販する予定も無いらしいので日本だけでの販売がCD・DVD・BL合わせて100万枚しか販売されないらしく、ネットでの配信も無いとの事。
となればSAYAの曲が買えなかった者達がどうなるのかというと、本人ではないとはいえ関係者かもしれないという何の根拠もない理由から、クリソツで目立つ火汰那をこうやって追いかけ回しているのだ。
ちなみに火汰那の妹、凪咲は無事SAYAのDVDを入手したらしく、最近はなにかと友達と共にテンションが高い。高すぎてウザいくらい。別の意味で発狂するんじゃないだろうか?
「ったく……SAYAと俺は何の関係も無いって言ってるのに誰も聞きやしねぇし……」
「しょうがないって。一卵性双子以上にそっくりだし。本人じゃなかったら誰だって関係者を疑うさ。凪咲ちゃんと沙奈おばさんも1stアルバムの時、取材受けてたろ?」
「ああ、それで凪咲の奴、逆に母さんに「本当に家の家系にお兄と凄い似た人いないの?」とカメラの前で言うもんだから企業の有力者達が目の色変えて本気で調べる羽目になってたし」
「あ~、それでお前んち色々バタバタしてたのか。で、どうだった? お前にすっごい似た人、身内親戚にいたか?」
「それは無いらしい。そもそも家の家系はそんなに親戚多くないらしいし一応従弟が3~4人ほどいるがみんな男で俺には似てねぇよ」
「そりゃそうだろ。お前の様な美少女、他に居る訳がない」
「誰が美少女だ(ビシッ)」
「しゅとぅ!?」
幼馴染にまで美少女と言われた事で火汰那は割と強めのチョップをかます。最早これまでに何万回も言われた事なので他人には怒ったりはしないが、流石に幼馴染にまでは言われたくないらしい。
「あ、いたぞ。こっちだ!」
「っ、やべぇ。秀一逃げるぞ!」
「ああ!」
そんなこんなしている内にさっき自分達を追っていたSAYAのファンに見つかり再び追いかけられる。正直先ほども言ったが秀一は単に巻き込まれただけだ。
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「た、ただいまぁー。かはっ」
「お、おじゃましまっす……ぜぇ…ぜぇ」
結局その日は目的の買い物が出来ず、そのままダッシュで自宅へと直行した火汰那。秀一も外のほとぼりが冷めるまで美里家に上がっていくそうだ。
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「ん? この声ってSAYAか?」
「あ? ああ、前に言ったろ? 凪咲がSAYAの2ndアルバムDVDを抽選でゲットしたから今友達と観戦中なんだと。それも連日」
「連日!?」
「ああ、連日。正直俺はSAYAが嫌いなんだけど凪咲の部屋から嫌でもSAYAの曲が流れてくるから嫌でも耳が曲覚えちまう」
「自慢か!?」
「嫌味だよ!?」
何が悲しゅうて自分の嫌いな奴の曲を聞かされてキレられても……。
「あら、火汰那君お帰りなさい。秀君もいらっしゃい」
「ただいま母さん」
「お邪魔してます」
妹の部屋の前でグダグダやっていると奥の方から母親の沙奈がやってきて挨拶もそこそこに沙奈は台所へ向かって行った。
「……なぁ火汰那。沙奈おばさんってホント幾つなんだよ?」
「さぁ、分からん。なんせ過去の記憶が無いからな、俺」
「あ、すまん。軽率だったわ」
「いいさ。そんなお前の気軽さに助けられてるからな」
「サンクス。で、どうなんだよ? 本当は沙奈さん、実の母親の妹さんとかそんなんじゃないのか?」
実際佐夜の見た目はかなり若く、正直2人の高校生を持つ母親とは思えない。初見だと誰だって20代前半だって答えるだろう。ヴァンだって初対面の時目を擦って因果関係を疑っていたくらいだし。
「それはねぇよ。記憶の無い俺に赤ん坊の時の写真を見せて貰ったからな」
「そか。……女の人って不思議だな」
「それには同意するが、そのセリフを俺に向けて言うのはヤメロ」
もしかして秀一も火汰那を女の子として見ているんじゃなかろうか?
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美里凪咲の部屋にて。
「きゃあああああ♪」
「SAYAー!」
「こっち見てー!」
SAYAの2ndアルバムDVDを見ながら凪咲とその友達が騒いでいる。それはもう大のSAYA嫌いな火汰那がブチ切れるくらい。
そのSAYAのライブ映像やCG(?)を駆使したPVの曲に合わせて凪咲達は一喜一憂しながら盛り上がる。それも画面越しだという事も忘れるくらい。こっち見ても何もそれは収録されたやつですから。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「はぁー。やっぱりSAYAの歌いいよねぇ~♪」
「だね。テレビでも言っていたけど癒し効果。ホントにあるのかもね」
「癒された後に元気も与えてくれるのは最高よね!」
その日も一通り1stと2ndアルバムを見終え、3人は飲み物と共に一息着いた。ブレイクタイム。
「それにしても凪咲、よく2ndアルバム手に入れたね?」
「確か確率は100分の1だったっけ?」
「ううん。応募自体かなりの数だったらしく、当たる確率が約1000分の3にまで低くなってたって店員さんが言ってた」
「1000分の3……約333分の1ね」
「それでもDVDの方を引き当てたのはまさに僥倖!」
「あはは、自分でもそう思う。当たったとしてもCDだったらこの美しい映像は見れないもんね♪」
「「凪咲様様様~」」
「あっはっはー。褒めても何も出ないよぅ?」
友達2人が凪咲に平伏す。SAYAの歌効果で若干テンションが高い。
「そういや凪咲のお兄さんってSAYAに超似てるよね?」
「うんうん。まるで一卵性双子みたいにそっくり」
「だよね。私も最初見た時「火汰兄!?」って一瞬思ったもん」
「でも違うんでしょ?」
「そりゃそうだよ。SAYAは女の人だもん。火汰兄は似てるけど男の人」
顔は似てるけどやっぱり声が違う。
「じゃあさ。声はともかくカツラを被せたらDO?」
「あ、いいね。ロングの亜麻色カツラを被せてポニテにすればSAYAの完成!」
「あー……やっぱりそう思う? 実は密かに亜麻色のロングカツラ通販で購入済み。でも火汰兄、絶対被ってくれないよ? ただでさえSAYA嫌いだし」
「えー? SAYAの事嫌いな人っていたんだ?」
「テレビの世論調査でも嫌いな人は1%にも満たないって言っていたじゃない」
「その1%が火汰兄なんじゃないかな?」
なんせそっくりな故、ファンから追いかけられる始末だし。火汰那からしたら超迷惑な話だろう。
ピンポーン!
────宅配便でーす!
どうやら宅配の人が来たらしい。
(お母さんか火汰兄が何か頼んだのか、それとも出張中のお父さんからかな?)
「火汰那君ー、凪咲ちゃーん。お母さん今手が離せないから代わりに出てー!」
「あ、はーい!」
台所からお母さんに呼ばれた。というか火汰兄帰ってきてたんだ。
本当は『火汰兄』は『佐夜兄』って呼んでいたのだけれど、以前の記憶が戻る事が無いそうなので以前の自分と決別するという意味合いと、SAYAが世に出始めて火汰兄に間接的に被害が出たので早急に改名したらしい。
というか佐夜=鞘から刀=火汰那とか安直過ぎないのかな?
「………んげぇっ!?」
お母さんの指示で玄関に行くと先に2階から降りて来て荷物を受け取った火汰兄がリビングの前で転んで中身をぶちまけていたらしく、その中身を見て凄く嫌そうな顔をしていた。
一体何が入っていたのだろう?
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再び火汰那視点。
「火汰那君ー、凪咲ちゃーん。お母さん今手が離せないから代わりに出てー!」
「ん? 分かったー!」
買い物に行けなかったので部屋で秀一とマ〇カースティッチをやっていたら宅配の人が来て母さんが出るだろうと思ったがどうやら今手が離せないらしく仕方なく玄関に向かい、宅配の人から荷物を受け取った。
「ん?」
宛先は母さんになっているが、送り主の情報が分からない。というか空白になっていてどこから送られた物なのかが分からない。空欄でも荷物は送れるのだろうか?
「なあ母さん。送り主が分からないけど母さんに荷物来てるぞー?」
「? 送り主欄が空欄? ……ああ、きっとあの子ね」
「あの子?」
どうやら母さんは誰が送ってきたのか分かったらしい。ならいいか。
「後で中確認するのでリビングに運んでおいてもらえるかしら?」
「おー分かったー」
声だけ聞こえたので火汰那は割と大きい割に軽い箱を持ちリビングへと向かう。
「っがぁ!?」
だがやけに大きい箱で視界が塞がり、誤ってリビング入り口の所で小指を強打。
その衝撃で箱を放り投げてしまい、箱が横転したのと同時に箱の中身がその時の勢いで段ボール箱のガムテを突き破り、その中身が露となる。
「……痛つつつ……ん? んげぇっ!?」
小指をぶつけた衝撃で悶える中、涙目で視界に入った物に描かれている人物を見て火汰那は一瞬にして小指の痛みを忘れる程変な声を上げた。
「火汰兄どうしたの、変な声上げたりして?」
「っ!?」
すると火汰那と同じ宅配便を受けとりに来たのだろう凪咲が背後から声を掛けてきたので火汰那は思わずとある人物のグッズを凪咲に見せないように振り向きながら後ろ手でグッズを隠す。正直、これを凪咲に見られたら面倒くさい事になるからだ。
「あらあら、もう中身開けちゃったの?」
「開けた? 火汰兄、宅配の荷物勝手に開けたの?」
「ち、違うって。さっき足の小指ぶつけた時、衝撃で箱落としたら中身ぶちまけたんだ。意図的に開けた訳じゃ無い!」
「ふーん。で、中身は何だったの?」
「あ、こら、見るんじゃない!」
「────え?」
「あらあら(微笑み)」
言い訳する火汰那がワタワタする隙に凪咲が火汰那が後ろに隠していたグッズに目を付けて固まった。
「きゃああああああ♪」
「な、凪咲落ちt──ぬはぁっ!?」
そのグッズに目が行った凪咲の瞳がハートに染まり、火汰那を押しのけてまでそのグッズに飛びついた。
まぁ、この時点で誰のグッズかお分かりであろう。SAYAこと、佐夜のグッズである。
先日テストが終わり、色々な物を配布された佐夜達。その中には何故か宣伝用の佐夜の3rdアルバム他色々なグッズがいっぱい有り、他の人ならともかく、それを本人(佐夜)が貰ってもしょうがないという事で佐夜はヴァンに頼んで実家に自分のグッズを送ったのだ。
ただこれは単純に宣伝ではなく、自分のグッズを家族に押し付けただけの話なのだが、先日母親の沙奈に電話した時、妹の凪咲が佐夜=SAYAの猛烈なファンだという事が分かったのでそれもあって妹の為に送ったのだ。
「こ、こここここ───」
「落ち着け凪咲。ニワトリになってるぞ」
にしては凄い興奮しているみたいだが過呼吸にならないか心配だ。
「これ一体どうしたの!?」
「いや俺に聞くなよ。この荷物は母さん宛に来た物だからな」
「お母さん! 何でお母さんの元にSAYAのグッズが来たの!? それもまだ見た事の無い物ばかりだし!」
「あらあら、凪咲ちゃん凄い興奮してるわね~」
「だってだって~~っ!!(ふんすっ)」
自分の大好きなアーティストの最新グッズを前にまるで子供の様にはしゃぐ凪咲に沙奈はともかく火汰那は若干引いている。
それもその筈。佐夜が送ったのはこの世界ではまだ販売されていない筈の最新『ポスター』や『写真集』、『バッチ』に『サイン色紙』など全部で十数点あり、中でも最も目を引いたのが、やはり3rdアルバムのDVDだろう。凪咲がそれに食い付き、変な奇声を上げる。
「ど、どうしたの凪咲、急に奇声あげたりして?」
「何か変な物でも食べたの?」
凪咲の奇声を聞きつけた友人もそこにやって来る。
「違うよ! こ、これを見て!」
「え? ………えぇぇぇえええっ!?」
「そ、それって……」
やや失礼な事を言う友人達に凪咲は手に持っていた3rdアルバムを見せると2人もそれを見て驚愕した。
「で、母さん。何で家にSAYAのグッズが来たんだ? それも凪咲の反応からするにまだ発売されていない物だって言ってるぞ?」
SAYAに興味が無い火汰那だが凪咲のあの反応からするに超貴重な物だっていうのはアホでもわかる。
「何故ってそれは私がSAYAの関係者、だからかしらねぇ?」
「「「「「はぁああああああ!?」」」」」
火汰那がジト目で母親に問い詰めると沙奈はあっさりと、自分とSAYAとの関係をバラす。すんなりさらっと話すので子供達5人は超驚いた。あ、秀一もいつの間にかリビングに来てるし。
「ちょ、ちょちょちょちょ───」
「蝶々?」
「噛んだだけ! それより何であの取材の時「SAYAとは何の関係もありません」なんて言ったの!?」
「だって他人にSAYAとの関係がバレてしまったら半永久的にマスコミに追われるわよ? ……火汰那君が」
「うへぇ……。それは勘弁して欲しい……」
「何気に助かったな火汰那」
「ああ……」
もしあの時沙奈がSAYAとの関係をバラしていたら間違いなく火汰那が疑われる。
「そんな事はもういいの! お母さん、SAYAを紹介して!」
「そんな事て……」
自分から聞いておいてそんな事とか……
「紹介してあげたいのは山々なのだけどあの子はあの子で色々と忙しいらしいのよ。だからテレビには出られないって言ってた」
「忙しいってあいつ、アイドルが本業じゃないのか?」
「アイドルじゃないの?」
「……さぁ?」
知り合いとはいえ佐夜が現在何をやっているのか実の母親である沙奈は全く知らない。
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「──ぷしゅんっ!?」
イニシエの学生寮にて夕飯の料理をしていた佐夜が胡椒のかけ過ぎで可愛らしいクシャミをする。
「お、さやや今のクシャミ可愛いね♪」
「可愛いって言うなぁ(ぐすっ)」
そんな佐夜の背後で風呂上がりのリオが佐夜を茶化し、佐夜は涙目で反論した。まさか自分の事を家族に噂されているとは微塵も考えていないし、クシャミの原因は胡椒なので噂でクシャミをしたのかは不明だ。
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「きゃあああああ♪ やっぱりSAYA可愛い!!」
「だぁー! 何でリビングでSAYAのDVD見るんだよ!?」
「だってお母さんもSAYAの新作見たいんだもん」
「くぅ~~っ。SAYAなんて嫌いだぁー!!」
こちらも夕飯時、食事中にDVDを見て興奮する凪咲と微笑ましい笑顔で見る沙奈に佐夜とそっくりの火汰那は凄く嘆いた。
ちなみに佐夜が実家に送ったグッズの3rdアルバムは現在この家にしかない為、凪咲の友達には口止めする為にポスターなどを上げたらしい。他人にバレたらマジでヤバい。
次回は第1章から出番の無かったイング達アルケシスの現在の話を予定してます。




