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異世界無双禁止規定(ステージ オブ グラウンド)『緩』 ~歌姫神と称された少年のあれこれ~  作者: 浅葱
第5章 ~学園狂想曲(スクールカプリッチオ)~
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第25話 ~テスト&ラーメン~

今年最後の更新、ギリギリ間に合ったー。

と言っても短いです。


「『次元震』とは何か。───亜空間に起きる地震の事。その現象については未だ解明されていない────っと」

 時間は深夜0時。佐夜は翌日に控えたテストに向けて最後の復習をしていた。


「さやや、まだベンキョーしてるの?」

「んー、もうちょいで終わる」

「ベンキョー熱心だねー、さややぁ……」

 ベッドで眠たげな顔で言うリオ。眠いなら寝ればいいのに。


「──っと、もうそろそろ寝ないとテスト中に寝ちゃうっ……かぁー」

 と、佐夜は伸びをして机からベッドに潜り込む。


「……ん?」

 するとさっきまで佐夜のベッドに無かった膨らみに気付く。


「ZZzz………」

「……だから何で俺の布団で寝るんだよコイツ」

 見た目だけで言えば美少女に入る髪を下ろしたリオが自分の布団で寝ているのは健全な男の娘──いや、男としては精神上良くない。

 つか佐夜もかなりの美少女だという事を自覚していないのだが。


 これまでもリオが何度も佐夜のベッドに潜り込む事があったが、潜り込んで来たリオを退かそうとすると翌日何されるか分かんないので佐夜は仕方なく溜息を付いて自分の髪を解いてベッドに潜り込んで就寝。


 佐夜とリオ、2人揃って寝る姿は正直絵になる光景で結構需要があるらしく、天井から密かに現れた楓がカメラで2人を何度も撮っていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そして翌日、261期生達は皆、緊張した面持ちでその時を待つ。


「それではテスト───始め!」

 テスト教官を任されたゼクターの声と共に、全員が裏返しにしてある問題用紙と回答用紙を表に返して問題を解き始める。


 といってもそこまで難しい問題ではなく、テキストを読んだり、キチンと講習を受けていればある程度答えられるほぼ暗記物系のテスト(引っかけ問題あり)だ。



 問1、『世界』とは何かを答えなさい。


(((((((いきなり難しいのが来た!?)))))))

 第一問目から難しい問題が来て、全員に戦慄が走る。


 というのも一口(ひとくち)に『世界』といっても全員が同じ答えとは限らないからだ。

 

 例えば物質界でいうなら『地球』そのものが世界だっていう人もいるだろう。なんせ『世界大会』って言うくらいだし、宇宙まで世界が含めたら際限がない。

 物質界以外の世界でいうと、自分が認識できる人、物を含めた周りの空間を言う。

 その他にも色々と解釈があると思うが、どれも正解とも不正解だとも言える。

 生徒のみんなは最初から四苦八苦悩みながらも答えたり、飛ばしたりして次の問題に進む。

 


 問2、『神』の定義は?(理解できる範囲で答えよ)


((((((そんなの分かるかぁー!))))))

 再び難問にぶち当たった皆の心はまたもや一つになった。


 正直、『世界』もそうだが『神』なんて物、ネットなどで調べないと答えなんか出ない上、色々な解釈が物凄く沢山ありそうだ。

 ただまぁ、簡単に言えば『人知を超えた絶対的存在』な存在とも言えるのだが、人知を超えた存在など『世界破壊者(コードブレイカー)』もそれに入ってしまうので、余計『神』とは何か分からなくなる。

 故にこの問題も皆、四苦八苦したり、またもや飛ばしたりして次々と問題を解いていく。


 幸いこの後は暗記物が多く、キチンと講習を受けたり、渡されている教科書(テキスト)を読めば簡単……とまではいかないがある程度答える事が出来る。


 そして全100問、80分間のテストが終了し、皆は開放感からか安堵の声を上げる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「終わったぁーっ」

 佐夜の隣で割かし真面目に問題を解いていた月(ルナ)が伸びをした。


「ん~……やっぱり何問か間違ってる気がする……」

 佐夜は佐夜で教科書を見て答え合わせをしながらぶつぶつ言っている。


 するとそこに2人の男子生徒がやって来る。御剣と覚助だ。

「お、佐夜殿、何やってるでござるか?」

「何って答え合わせだけど?」

「えー、そんなの後でいいんじゃないか? 今やったって手遅れだし、意味も無く不安になるだけだろ?」

「まぁ、そうだけどさ、気になって……」

「うむうむ、気持ちは分かるでござる」

「この真面目共め」

 真面目なのは別に良い事だろ。


「───っとぉ。佐夜…っとお前等も来てたのか。この後はどうする? 一緒に昼飯でも食いに街にでも行くか?」

「お、いいねぇ」

「うむ。せっかくだからご一緒させてもらうでござる」

「まぁ、今日この後は帰るだけだからいいけどね」

 珍しく月(ルナ)と御剣、覚助を連れて佐夜は街に行く事になった。勿論、この後廊下で律儀に待っていたリオも含め、5人で街へ繰り出す事になる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「で、何を食うつもりなんだ?」

「んー、今日はラーメンかな」

「お、奇遇だな俺もデカ盛りのラーメンが欲しくなった所だ」

「……想像するだけでお腹いっぱいになるでござる。拙者は断然『塩』一択」

「って、既にラーメンで決定なの!?」

「まぁ、普通に考えて多数決だからね。たまにはいいさ」

 甘い物が食べたかったリオが軽く戦慄するのを佐夜が宥めながら5人は|(商店)街にあるラーメン屋『麺介』に入る。


「あれ? 正義に愛沙、それに真桜?」

「ん? おー、佐夜か。……珍しい組み合わせだな?」

「そうね。月(ルナ)さんとその2人さん(覚助と御剣)が一緒に行動するなんてオリエンテーション以来じゃない?」

「あ? ああ、そういう事もあるさ」

 麺介に入るとそこに教室で別れた正義達が先に注文していた。


 佐夜達もその横に座ってそれぞれ注文を取る。

 ちなみにそれぞれが頼んだメニューはこちら。


 佐夜・愛沙→鶏白湯ラーメン(あっさり系)

 リオ→つけ麺

 御剣→塩ラーメン(もやしたっぷり)

 月(ルナ)→台湾まぜそば(ニンニク抜き)

 覚助・正義→全部マシマシ(ヤサイマシマシアブラマシマシカラメニンニクマシマシ)

 真桜→佐夜と愛沙から分けてもらった。


 ……今更だけど佐夜の食の好み、女の子寄りじゃね?


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「あ~食った食ったぁー」

「我は満足なりってかー」

 皆より総重量が2倍はあるラーメンを完食した正義と覚助は満足気な表情で爪楊枝を咥えている。行儀が悪い。つか真桜の教育に悪い。


「それでこの後はどうする?」

 いつもからそれほど食べない佐夜がお腹いっぱいなのか擦りながら言う。その満腹顔を見た愛沙が「だからなの? だからそんなにスタイルがいいの?」と呟いていた。って事は愛沙はまだ物足りないっぽいのか。


「そうだな。明日は学園休みだからこのままカラオケにでも行くか?」

「そうね! 沢山歌ってカロリーを消費しないといけないもんね!」

「カロリーを消費て……」

 月(ルナ)のカラオケと言うワードに食い気味の愛沙。多分体重を気にしてるのだろうか?


「皆の者よ。どこに行くにせよ一度外に出た方が良いのでは?」

「だね。ほら、店長さんも心なしか睨んでるし」

 御剣と真桜が店長を指して言うが、ここの店長は単に強面なだけで怒っている訳ではない。真桜の発言で若干店長が凹んだ。


 という訳で、お腹いっぱいになった(?)一同は店の外に出た。


「あ、サヤ!」

「ホントだ! 流石ニケ姉!」

「え、ニケ!?」

「それにルイもいる!?」

 すると麺介を出た瞬間、機関所属である猫亜人の【ニケ】とリオと同じく男の娘の【ルイ】がそこにいた。


「え~い!」

「うわぁ!?」

 佐夜に久しぶりに会った2人はそのまま佐夜に抱き着き、ルイはhshsし、ニケは佐夜の背後から強襲して抱き着き、佐夜の耳をhmhmしている。

 佐夜は色んな意味で悶えた。


「何で2人がここにいるの?」

「そうだった。久しぶりのサヤに興奮して用事を忘れてた。テヘペロ」

「にゃ~ん」

 といいながら2人はようやく佐夜から離れる。悶えた佐夜は愛沙と真桜に抱き抱えられて介護されている。だがニケはネコ化が解けてない模様す。未だに目が猫目のままだ。


「はぁ、はぁ……そ、それで何の用だ?」

「あのね。機関での任務中に幻想界から自分の意思で外界に出て来た次元迷子を保護したんだけど……ってニケ姉、シャキッとしなよ!」

「はっ!?」

 未だに猫状態から戻らないニケにルイがヒゲを引っ張って現実に戻す。


「次元迷子を保護したのは良いけど何で俺の所に来たんだ?」

「そりゃあ佐夜にも関係するかもしれない人を保護したからさ」

「俺に? え、まさか……?」

 佐夜に関係がある人物を保護した事でここに来たらしいニケがニヤリとしながら佐夜を見て、佐夜に緊張が走る。



「そう、保護したのは────【タック】だ」

「いや、そっちかーい!?」

「にゃああああ!?」

 【イング】ではなく【タック】を保護したって事で期待&緊張してた佐夜は肩透かしを食らった事で思わずニケにチョップら食らわせた。




また来年、宜しくお願いします。

では。

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