第24話 ~身体・魔力測定&体力テスト~
今年最後の更新(?)かな?
前々から言っていたゼクターですがちょこちょこしか出せませんでした。
あまり絡みづらい性格だったので。
今回はぼーっと昔の事を思い出している佐夜のその裏側と後半はちょっと女子達によるアレコレがあります。
メリ校(メリファカルト学園)261期生達が入学してきて早4ヵ月、本日はクラス再編成後の身体測定(体力テスト含む)&魔力(異能)測定日だ。
魔力(異能)測定はともかく、身体測定には魔力や異能の使用は(正確な数値が出ない故)禁じられており、生徒達は皆ナチュラル状態で身体測定に挑む。
「いっちにーさんしー」←加奈
「ごーろくしっちはっち」←優李
「きゅうじゅうじゅういc───」←詩織
「「「そっから先はねぇよ!?」」」←偶然近くにいた男子達
「ほにゃ!?」←詩織
柔軟をしているとついカウントをオーバーした詩織に男子達がツッコんで詩織がビクッとした。まぁ、戦国時代にこういう体操は無いかもだけど。
「ふm……最初は『反復横跳び』……か。ケンタ、これはどんな競技だ?」
「ん? えっと確か3本のラインを引いてそのラインを横飛びで跨ぎながら左右に動いて30秒、もしくは1分間にどのくらい往復できるか……だった筈」
「? 何でそんな曖昧な言い方なんだ?」
小さい頃にやったっきりの健太はうろ覚えだったらしい。まぁ、その説明だけでも通じるとは思うが。
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1、反復横跳び(ルール説明は省く)
「おらおらおらおらおらおらおらおr───おわぁっ!?」
ルールを聞いて「んなの楽勝!」とかのたまっていた覚助が何往復している最中に足の踏ん張りをミスってそのまま横に転がって行った。
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2、上体起こし(腹筋みたいなもの)
「ん……ふぬぬぬぬぬぬ…………ギブ」
「早!?」←上原
「5回も出来ないのか!?」←リベッタ
魔法使い=体力が無いイメージをそのまま反映したようなメメットが上体起こしをするが5回も持たず、ギブアップした。一応入学当初は1回も出来なかったので進歩しているといえばいえる。
ちなみにリベッタは100回はゆうに超えている。うん、女の子が出す記録じゃない。
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3、前屈(膝を曲げずにどこまで腰を曲げれるか)
「うわ、委員長。身体柔らかーい!」
「ふふん。私はこれでも毎日柔軟しておりますの。そんじょそこらの者と一緒にしないで下さいまし?」
委員長の宝堂院花蓮が足下-10cmという結構な記録を出す。
そんな中、
「固!? リョグ、お前身体固!?」
「ぬぅ……これでも毎日柔軟してるんだが………」
「それでも固いとか……どんだけその筋肉が邪魔してんだよ!?」
「何? 俺の筋肉が邪魔だと?」
「俺がじゃない。お前の筋肉がお前自身を邪魔してるって話だ!」
「俺の筋肉は邪魔ではなーい!」
後方でZ組の佐夜をトラウマにさせたリョグが計っていたが、鍛え過ぎたその筋肉が色々と邪魔をしている為、微動だにしなかった。
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4、握力(説明不要だが計測器はどんなに握力が超強い人でも大丈夫な様に作られている仕様)
「くおおおおっ」
「おお! やるなー正義」
正義の握力計を見た男子生徒が褒めながら記録を書いていく。ちなみに55kgくらいだった。平均値より結構高い。
だがそれ以上に常識外れの者もいる。
バコンッ!!
「「「「「「っ!?」」」」」」
その異音に体育館にいた全員がその原因となった者を見る。
「あや、壊れちゃった」
「チャアさん。力入れすぎですよ?」
「あはは、失敗失敗。チャアの能力って常時発動式だからオフる事が出来ないから手加減出来なかった( ´艸`)」
「笑ってる場合ではないですよ、もう……」
そこには世界破壊者『四月朔日 剛』の部下であるチャアが通常よりも耐久性のある筈の握力計を破壊していた。恐らくウッカリしていたのだろう。上司のリアが代わりに教師に謝っていた。
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5、シャトルラン(50M)。ここからは屋外競技場にて。
「ふっ」
椿姫が移動術『瞬動』を使用し、一瞬で50Mを通過する。
「こらー! スキルは使うなー!」
「何!? そうなのか!?」
「そりゃそうだよ……」
身体測定や体力テストは純粋に素の状態で計らないと意味が無く、清良にツッコまれた椿姫はやり直しになった。それでも普通に早かったが。
「ふ……っ」
スタタタタタタt────
その横ではウサ耳美少女リアが凄まじいタイムで駆け抜けて行ったのには誰もツッコまなかった。いや、スキル不使用で単に早かったからだ。
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6、走り幅跳び
「とぅっ!」
健太が踏切板ギリギリでジャンプし、そこそこの距離を出す。
「……まぁまぁか。……で、マックは何でわざわざハットを被ってんだよ?」
「んあ? ああ、ちょっと前に街で見たゲームのネタでもやろうかと」
「……まさかお前……」
「行くZE!」
健太の静止を受ける事なくマックは全力で走り、
「いーやっほう!」
と、変な掛け声と共に走り幅跳びのプロがやる様な跳び方で跳び、
「ハッ!」
と、何故か空中で被っていた自前のカウボーイハットを前方に投げ、
「YA!」
最後に何でやったのか不明だが、無理矢理空中で体勢を変えてハット目掛けてダイブした。
……ぶっちゃけ、それはとある土管作業員が出てくるゲームの技だろ。
流石にそのハットに幽霊の類は憑いていないので、そのハットが手元に戻ってくる筈も無く、
ズザザザザザザz─────
「………」
そのまま砂場に頭から突っ込んだ。
「………何がやりたいの、お前?」
「Uu……出来ると思ったんだが………」
「あれはゲームでの話、だ。つかどうやったら走り幅跳びの途中、空中で体勢を変えられんだよ!?」
やはりマックもややチート気味なのかもしれない。
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7、持久力走(1000M)
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!」
健太と覚助が全力疾走している。1000Mなのに。
「「ゴール!」」
そしてほぼ同時にゴールした。
「「佐夜、どっちが早かったか!?」」
「え? あ、ゴメン。見てなかったわ。つか計ってもなかった」
「「走り損じゃねーか!?」」
で、ゴールラインの横でボーっとしていた為タイムを計り損ねた佐夜が2人にツッコまれる。
その後佐夜はしばらく呆ける事になるが、それは前話を参照すてぃ。
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8、砲丸投げ(槍投げ)
「おおおおおおおりゃああああああああああ!!」
「ふんぬらば! ──ですわっ!!」
ここに女の子らしからぬ掛け声と共に砲丸を投げる2人。まぁ、前話を見れば誰なのかは知っていると思うが月と花蓮だ。
ちなみにこの手の砲丸投げについては『鉄の玉』の他に同じ重さの『槍』も選べ、そっちを選んでもいい。
て事で、槍に関していえば得意な奴が一人。
「てりゃー!」
ぶぉん────
ヒュ─────────……………キラン。
「こらー! 加減ってもんがあるだろー!」
「ご、ごめんなさいデスー!」
身体能力UP魔法&スキルを使わないが、槍に関して突きや投げだけに関していえばかなり優秀なロッテが加減を知らず、投げた槍が星になった(笑)。で、記録係の義信に怒られた。
ちなみにこの世界は惑星(+太陽&月)で構成しているので当然加減の知らないロッテの投げた槍はそのまま惑星をグルっと一回りし、
「ぐんまけんっ!?」
ドグシュッ!
「「「「「きゃああああああああ!?」」」」」
丁度運悪く背後から飛んでくる槍に気付かなかった透の背中からロッテの槍が突き刺さり、近くにいた女子生徒達が悲鳴を上げた。
「あー、透に当たったかー。他の人に当たらなくて良かったわー」
当たったのが透だと気付いた義信は「ふぅー」っと安堵する。
「いやあんた、何でそんな冷静なんだよ!?」
「あれじゃ心臓直撃コースで即死だろ!?」
「いくら『即死・致命傷回避』の加護があるからってあれはキツイって!」
「それよりも俺は刺さる瞬間を目撃してしまった女子達に同情するよ……」
だがそれに男子達がツッコむ。ちなみにその光景を間近で見てしまった女子達は皆、orzの元気なマーライオンになっている。まぁ、まだ誰かが死んだ光景は見てない筈だから無理はない。
「……くっ、誰ですかこんな事をしたのは!?」
すると槍が刺さってぐったりしていた透がいきなり目を見開いてキレ始めた。
「きゃあ! 生きてた!?」
「何で心臓に槍が刺さっているのに動いてるの!?」
「もしかしてZNBなの!?」
いきなり透が覚醒したので、マーライオンと化した女子達を介護していた死体の耐性のある幻想界出身の生徒達が皆ビックリしている。つか誰でもビビるわ。
※:ちなみに透は『不死者』です。
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その後、『垂直跳び』や『走高跳び』、『階段ダッシュ』と『打撃(某・有名なパンチングマシーン的なアレ)』を行い、体力テストは終了。
続いて魔力(or異能)値測定も難なく終了し昼休み後、最後に本日のメインイベント、身体測定が始まる。
ちなみに261期生の中で魔力値が一番高かったのは戦国将軍の椿姫だった。魔法、使えないけど。
261期生達が色々やって荒れた競技場をここまで黙って監視していたゼクターが整地した。
………え?
ゼクターの出番これだけ!?
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「っしゃあ! 体脂肪率が10%切ったぜ!」
「ふ……身長、伸びなかったか……」
「うわっ、視力下がってやがる!?」
「く……っ。血、抜かれて力が出ん……」
「いや、たった少し抜いただけでそんなんになるか!」
男子達は皆、それぞれ体脂肪やら身長やらで何か楽しそうに騒いでいる。
で、身体測定と言えば、女子達にとって一大イベントである。それは物質界でもここでも変わらない。
「うう……。体重、それほど落ちてなかった……」
「あれだけ動いたのにね……」
「「「「「「もう何も信じない……っ」」」」」」
愛沙と加奈、その他多数(物質界出身)の女子達がその悲惨な結果に項垂れていた。ちなみにここで項垂れている女子達は皆、昼食を抜いてます。
「身長も伸びなかった……」
「寧ろ縮んでた……」
「私は逆に伸びてた……」
「同じく……」
身長では小さい娘と高い娘が儘ならないと嘆いていた。
そしてメイン中のメイン、
「……何であんたは体重は私より軽いのにそんなおっぱいおっきいのよ!?」
「知らんわそんな事! って何来易く人の胸揉んでんだ!」
優李(Bカップ)が月のさらしを取った時に見たDカップに意味も無く怒りを感じ、何故か背後から月のおっぱいを揉み、月は振り解こうとする。だが相手は腐っても勇者、簡単に振り解けない。
「……いいなぁ、大きくて」
「そだね……」
こっちは身体が小さいちみっこ達がお姉さん達を見て羨んでいた。歳はそんなに変わらないのだが、食べても運動しても全然身体が大きくならず、太りもしなければ勿論おっぱいも大きくはならない。
そんなこんなで女子達は互いに羨んだり妬んだりしている中、
「何で俺はこんな所にいるんだろう?」
何故か佐夜も女子達に混じって身体測定をしていた。
というのも、体力テストの最初から呆けていた佐夜は皆が移動する中、思い出に浸り過ぎて全然動こうとしないので、代わりに佐夜の腕輪に憑いている【喜屋武美里】が「仕方ないなー」と言いながら佐夜に憑依し、佐夜が気が付いた時には既に身長、視力、レントゲン、などが終わっており、佐夜の残りは胸囲、そして体重のみとなっている。
「うう……しかも何でこんな時に憑依してんだよ……」
(だって仕方ないじゃない、貴女が何時までもぼーっとしてるから。熱中症になる前に移動させたのよ)
「だったらその場で声を掛けてくれれば良かっただろ……」
(いやー、だって身体測定なんて死んで以来だからねぇ。私も佐夜がどのくらい成長しているのか気になってて。それにそのおっぱいは私の影響を受けてるからある意味私の身体みたいなものよね♪)
「アホか、その所為で俺、女子の方に回されたんだろ……」
美里が憑依した事で佐夜の身体は女の子になってしまったので佐夜は仕方なくこちらの方に来ている。
しかも男子だった筈の佐夜が混じっているのに女子達は佐夜をもう一部を除きすっかり女子扱いしているので佐夜は嫌がられる事無く女子の中に混ざっている。
更に言えば佐夜自身もこういう女子達の過剰なスキンシップや更衣室での女子達の裸を見慣れてしまっていて、男子特有の興奮や羞恥心が最初の頃より大分薄れてきている気がする。
そして出来るだけ最後にやってもらおうと最後尾に並んでいた佐夜の番が回ってきた。
「美里佐夜さん。体重───41kg!?」
「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」
「っ!?」
「っ!?」
佐夜の体重を計っていた保健委員の生徒が思わず佐夜の体重をそう叫ぶと、それまで騒いでいた他の生徒達が一斉にこちらを向いて佐夜がビクッとした。
ついでに競技場の整地を終えて偶然戻って来ていたゼクターも女子達の大声にビクッとした。
ズドドドドドドド─────
「え? ちょ、ちょっと……ええっ!?」
で、失礼な話だが佐夜よりも体重が重い女子達が一斉に佐夜に詰め寄る。
「さ、佐夜! 何でアンタはそ…そんな大きなおっぱいしておいて私より軽いのよ!?」
「軽いって……そういう愛沙は何キロだったのさ?」
「そりゃあ四十ky───って言う訳ないでしょ!?」
「もう言ってる様なもんじゃん(・_・;)」
『ky』の時点で既に言ってるようなもんだろ。つか愛沙も重い方じゃないだろ。
「きょ、胸囲は? 佐夜さんのバストサイズはどのくらいですの!?」
すると今度は花蓮が割り込んでくる。
「えっと………トップ91、アンダー71の───E!?」
「いや、寧ろFに近いよ!?」
「「「「「「な、何ぃー!?」」」」」」
「うう……(-_-;)」
まさか女性化した当初にリオが勝手に計った数値より大きくなっていた事に佐夜は何とも言えない気分になった。本物の女性ではない佐夜だけど一般の女の子達が適度な身長、軽体重、大きな胸を希望しているのは佐夜でも分かるので自分がそれに当てはまるのに軽く戦慄している。
ちなみにその近くにゴミ出しでその近くを通っていたゼクターが再び女子達の叫びにビックリしていた。
「く、くびれ……ウエストはどのくらいなの!?」
「えっと………5……9!?」
「「「「「「59!?」」」」」」
がしっ!
「ひゃあ!?」
まさかの60cm切りに、胸やウエストに悩んでいた女子達が一斉に佐夜の腰を掴み、佐夜が悲鳴を上げた。
ちなみに2度3度、医務室で悲鳴や叫び声が聞こえてきたので戻ってきたゼクターはわざと戻って来るタイミングをズラした為、驚く事は無かった。
「佐夜……何なのよ貴女……可愛いし、身長も高くなくて低くもないし」←愛沙
「体重も軽い割におっぱいはおっきいし」←優李
「その上ウエストまで細い!」←加奈
「お尻はまだ計ってないけど見た目で既に小尻だって分かりますわ」←花蓮
そして佐夜がほぼ理想のボディ(お尻は除く)だと分かった女子達はみんなして佐夜の身体を揉みくちゃにする。
「い、いや、そんな事俺に言われても──って誰だ、変な所触ってんの!? ひゃうっ!? 脇と耳はらめぇー!」
「うははは、よいではないか、よいではないかー」←椿姫
「うむ。こんな立派な身体をしているお前が悪いのだ」←詩織
女体化武将が多い(戦国の)世界から来た2人にとって佐夜は弄りがいのあるキャラなのだ。元が男だとか女だとかは関係ないらしい。
「ひ、ひゃあああああああああああああああああああああああああ(悶)!!」
その後、佐夜は身体コンプレックスを持った女子達に揉みくちゃにされ、もう少し解放されるのが遅かったら百合に目覚めていた可能性があったって事は誰にも言えなかった。
………ん?
佐夜は(今は女だけど)一応男なのだから問題ないんじゃね?
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~SS~
ティーナ「あれ? お父さん、どうしたんですかそんなにぐったりして?」
ゼクター「……いや、何でもない」
いつも通りの無表情で言うゼクターだが、流石に娘には分かるらしい。
ティーナ「何でもないわけがないじゃないですか。ほら、座って下さい。肩揉んであげます♪」
ゼクター「あ、ああ、頼む」
何だかんだで娘には甘い。
変な場面でラッキースケベ的な叫び声や悲鳴を聞いてしまったゼクターはこういう所謂濡れ場的なR18な事は(自他共に)全面的に嫌な性格なので、不意にこういう事をされるとしんどくなるのだ。顔には出さないけど。
ティーナ「ふ~ん、そうだったんですか。お父さんも大変ですね」
ゼクター「全くだ。と言いたいのは山々だが身体測定日にあそこを通った俺も悪い。だから凹んでいる」
ティーナ「よーしよしです。お父さんは強い人だけど我慢ばっかりしないで下さいね。また穢れが溜まりまくって危篤状態になられたら困りますし」
ゼクター「ああ、分かってる」
ティーナに背後から頭ナデナデされてやや満更でもない様子。
だがそこに、
ヴァン「おーっす。おっさんいるかー? ってティーナ何やってんの?」
ティーナ「あ、兄さん」
ゼクター「む…何だ、せっかく家族水入らずでスキンシップを取っていたっていうのに邪魔しに来たのか?」
ヴァン「ああ゛? 誰と誰が家族だって?」
ゼクター「ふ……そんな事、わざわざ言わないと理解できないのか小僧」
ヴァン「誰が小僧だ。そもそも俺はおっさんとティーナの関係性は認めてねぇからな!」
ゼクター「何故小僧の許可を取らないといけない? 寧ろ小僧とティーナが兄妹っていう設定の方が認められないな」
ヴァン「はっ、いい度胸じゃねぇか。ほんじゃここらでどっちがティーナの家族に相応しいかバトルしようじゃねぇか!」
ゼクター「いいだろう……ボロボロになっても知らぬぞ!」
ティーナにとって父親であるゼクターと兄であるヴァンがそれぞれティーナを巡って火花を散らす。
ティーナ「え、ちょ、ちょっと、お2人共待っ────」
リオ「まぁまぁ、ティーナ落ち着きなさいな」
ティーナ「リオ? アンタまで来たの?」
リオ「来るよー。だって隊長と一緒に来たんだから。それよりほら、戦いが始まるよ」
ティーナ「あ、そうだった。2人共、止めて下さ……い?」
またもや自分を巡って争い事が起きようとしているので止めに入ろうとしたティーナだったが、途中で尻すぼみした。
何故なら、
ヴァン「おらおらおらおら、どうだこのハメ技は、抜けられないだろ?」
ゼクター「ふ、甘いな……。こんなもの空中受け身で避けられる」
ヴァン「んなっ!? そんな技あるのかよ!? ってそこから超必だと!?」
ぜクター「どうした。お前の力はそんな物か?」
ヴァン「なんの! 勝負はこれからだろ!?」
喧嘩すると思っていた2人は何故か直接戦うのではなく、あの例の格ゲー『クロスファイター』だった。それもヴァンとゼクターが隠しキャラとして登場するパターンのやつ。
2人は直接こんな事で戦うと、後日またマロンに怒られる事を重々承知しているので仕方なく格ゲーで決着を着けようとしたのだ。流石に初めは格ゲーに慣れなかった2人だったが、ティーナを巡って戦う時、いつもこんな感じなので今ではすっかり熟練者だ。ちなみにティーナはこの2人が喧嘩する時、格ゲーで戦っているのを知らない。リオは知っているけど。
ティーナ「何だ。比較的平和な喧嘩なのね」
リオ「あれ、喧嘩っていうのかな?」
ティーナ「2人が怪我しなければ何でもいいの」
リオ「さいですか。ティーナもいい性格してるよねぇ」
そう言いながらちみっこ2人は子供の様にガチャガチャと格ゲーに夢中になっている2人を応援していた。
マロン「ホント、2人共、子供ね~」
そしてその4人の様子を偶然通りかかったティーナの魂母であるマロンが微笑ましく見ていた。
もしかしたら今年中にもう1話、出せるかもしれません。出せたら出します。
では。




