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異世界無双禁止規定(ステージ オブ グラウンド)『緩』 ~歌姫神と称された少年のあれこれ~  作者: 浅葱
第5章 ~学園狂想曲(スクールカプリッチオ)~
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第13話 ~クラス対抗模擬戦・Part3 違和感~

……前々からそうでしたが、戦闘中の内容についてはかなり色んな物を端折ってる風な感じが何ヵ所かあります。

見る(読む)人が読めばどこか違和感な所があるのかもしれないですね。

かといって全部いちいち載せていたら長文になりそうなので色々と断念するしかないですが。

 ゴーン!


 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!


 試合開始の合図と共に3チームが一斉に動き出す。


 正義達のチームは他2チームの動向を探る為に構えたまま静観。


 そしてもう2チームはというと、


「「「「「うおおおおおおおおおお!!」」」」」

 椿姫と月(るな)が共に魔族チームへ特攻し、それに対抗する為魔族チームの3人が月(るな)達2人の相手をする為に突っ込む。


「「はぁっ!」」

「「「っ!?」」」

 しかし衝突する寸前で月(るな)と椿姫はそのまま走りながらのジャンプで3人の魔族達を一瞬で飛び越え、残りの魔族達のいる所へ駆け抜けて行った。


「「魔斬!」」

「あ、馬鹿……っ。今振り返ったら────」

 自分達を抜いて行った月(るな)と椿姫を挟み撃ちにしようと先に前に出ていた魔族の2人が振り返り様に『剣波(飛ぶ斬撃の総称)』を放つが、それの危険さにもう一人の魔族もうっかり振り返ってしまう。

 つまりこの3人はマック達のいる前方(・・)ではなく、自分達を抜いて行った後ろ(・・)に一瞬、気を取られたのだ。


 その結果、どうなるのかと言うと、

「とりあえず3人まとめてチェックっ」


 ドシュゥ──────


「「「え゛……?」」」

 一瞬目を離した隙にマックが必殺光線『ラグナ(小)』を放ち、再び前を向いた3人が見た物は巨大な光───。


「「「ぎゃあああああああああああああ!!?」」」


 その光線を直撃、もしくは防御したのかもしれないが、まともに『ラグナ』を喰らった魔族達(・・・)はそのまま結界までふっ飛ばされ、ジュエルもダメージ超過で割れて気も失い、そのままKO。


「おおおおおっ!」

「はああああっ!」

 で、射線上、そのままだと月(るな)と椿姫にも背後から直撃する筈なのだが、その2人はまたもやギリギリの所でジャンプし光線を避ける。

 そして2人が避けた光線は残りの魔族達に迫るが、流石にこれは余裕で左右に避ける魔族達。


 しかし、

「おっらぁっ!」←月(るな)

「ふんっ!」←椿姫

「っ!?」

「がはっ!?」

 ジャンプして光線を避けた筈の月(るな)と椿姫が先ほど走っていたルートを跳ぶ前にクロスして入れ替え、更に空中から急加速して強襲してきたのだ。

 月(るな)が強襲した奴はギリギリの所で防御が間に合ったのだが、椿姫の方の奴は椿姫の攻撃速度が速かった為、防御が間に合うどころかクリーンヒットしてしまう。


「勝機っ。覇奏(はそう)流・『トトノギス』」

 

 ズダダダダダダダダダダ──────


「~~~~~~~~っ!?」

 椿姫の攻撃を喰らった魔族がノックバックした瞬間を椿姫は見逃さず、多連撃で追撃し、相手の魔族は声を上げる事も出来ずに結界までふっ飛ばされた。勿論ジュエルも破壊済み(ややオーバーキル気味)。


 ・・・・・・・・・・・


 ガ──ガキィン!


「く……っ。そう簡単にはいかないかっ」

 そして月(るな)の方はというと、逆に劣勢を強いられていた。

 というのも月(るな)が相手にしていたのが魔族チームのリーダーで。魔族チームの中では一番筋力も魔力も強い上位魔族にあたり、1回戦で結構体力と異能を消耗した月(るな)にはかなり分が悪かった。


「フェイントからの逆奇襲は流石だと言わざるを得んが……お前では俺には勝てんぞ?」

「んなこたぁ、アタシ自身が良く分かってんよ!」

 魔族チームのリーダー【ヴォルガイン】の大剣をグローブで何とかいなしながら大ダメージを回避する月(るな)。だが徐々にジュエルの色は変化していき、もう既に『赤色』にまでダメージが入っている。

 ここで1撃でもまともに喰らえばジュエルは割れるだろう。


「ジュイもやられたか……出来ればアレ(・・)は使わずに決勝まで取っておきたかったが……仕方がない」

「っ!? させるか!」

「ぬおっ!?」

 すると突然椿姫に倒された魔族(【ジュイ】と言うらしい)を見てヴォルガインは大剣で月(るな)を攻撃していた手を緩めた。

 その時発していた不穏なセリフに月(るな)は己の敗北を覚悟でヴォルガインの腕を取って抱き着き、見動きが取れないようにした。といってもヴォルガインが本気になるか、ちょっとした魔法を使えば体力を消耗寸前の月(るな)など簡単に吹っ飛ばされるのが簡単に理解できる。


「今だロッテ、アタシごとやれ!」

「っ!? で、でも……っ」

 しかし、月(るな)と椿姫の背後から走ってくるロッテに月(るな)は「自分ごと相手を貫け!」と言うが、ロッテは戸惑う。


「いいから早く!」

「………っ、トルシューラッ!!」

 戸惑うロッテにジュエルが黒色になり、割れる寸前の月(るな)が怒鳴って急かし、ロッテは上唇を噛みつつ、いよ決して槍を月(るな)とヴォルガインに向け、そのまま突波(とっぱ)技(突きによる飛ばし衝撃波)を放つ。


「うぐああああああ!!?」

「ぐ………っっ」

 そしてその衝撃波は目論み通り月とヴォルガインを巻き込んで2人のジュエルを破壊し、結界の壁まで吹き飛ばした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おかしい……」

「そうだね。1回戦であの狡猾な戦いを見せた魔族達がこうもあっさり負けるとか変だよ……」

「それに倒されたのは5人(・・)だけ」

「え? あと一人はどこ行ったのさ?」

 B組とZ組(魔族組)の戦いを警戒態勢を崩さずに見守っていたD組の優李達は魔族達の戦い方に違和感を感じていた。少なくとも真正面から向かって不意打ちで倒されるとかありえないと皆、口走る。


「多分迷彩術(ステルス)で消えてるんだと思うわ。あの子(・・・)ならそれくらい出来ると思うし」

「ああ、だが消えていたとしても残りはあいつだけ。敗北条件の『1人以下』に当てはまるじゃないか」

 B組が倒した数は5人で残り1人のアラベラは試合開始直後、ちょっとした瞬(まばた)きの一瞬で闘技場内から消えた事から迷彩術(ステルス)を使ったのだろうと愛沙と正義は考えた。

 考えたが結局、迷彩術(ステルス)を使用したとしてもアラベラ1人だけだと何の意味も無いので正義達は魔族達は敗北したのだろうと考えていた。そしてそれはマック達も同じ考えだった。


 何はともあれ、これでようやく3組での乱戦は避けられ、試合に集中できる。


 両チームは再び構えを取って相対峙する。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。

 ・・・。


 あれから20分が経過し、マック達がZ組を倒した3分間を合わせれば合計23分。残り時間は約7分弱。

 その間に起きた出来事は────


 まず超危機回避能力が高い健太が真っ先に先頭を走ってリベットに攻撃を仕掛ける。しかし攻撃が当たる直前で危険を察知した健太は攻撃を中断し、無理矢理身体を曲げた。すると健太が曲げて開いたスペースにマックが銃弾を撃ち込んだら、愛沙が得意の防御魔法にメメットの隠蔽魔法による雷撃が加わった特製の罠魔法によって愛沙の防御魔法がバチバチとなった。もし健太がそのまま攻撃をしていたらこの電撃に触れてジュエルダメージを受けていただろう。


 次に銃弾を撃ち込んだマックがそのまま即時に弾倉を切り替えて特殊弾に切り替え罠魔法に打ち込んで、防御と罠の2重魔法が音を立てて壊れ、その瞬間を健太の背後に隠れ気配を消していた清良がすかさず一番後方で詠唱をしていたメメットに2発攻撃を入れ、更に背打を打ち込んでメメットを(身体を曲げて)避けた健太の方へ流し、健太がそのまま「ごめんっ」と言いながら回し蹴りでメメットにダメージを入れてメメットのジュエルが割れる。


 僅か一瞬で罠魔法を破られたばかりか前方に気を取られていた所為で背後のメメットがやられた事に動揺と怒りで我を忘れたリベッタが目の前にいる健太に斧で叩き切ろうとしたが、健太は危機回避能力が高いのでギリギリで避ける事が出来た。出来たが僅かに掠っていたらしく、ジュエルが一段階色を落としていた。


 そしてリベッタの攻撃を掠りながらも避けた健太は後方から来る椿姫にリベッタを任せ、健太はひとまず体制を立て直そうとしたが、息を整える間もなく健太の背後に転移(テレポート)で現れた加奈と勇者・優李の攻撃にまたもや必死に避ける。いや、僅かながら避けきれず防御(ガード)にて少しずつジュエルの色が落ちていく。あ、今、清良が援護に行ったからこれで2対2の形になった。


 一方、正義の方にはマックが対峙しており、正義は普通の剣士とか魔法使いとか武術家とかならそれなりに戦えるのだが、マックは大剣と大銃が合体したような武器を使うトリッキーな曲芸家なので勇者としては非常に戦いにくい相手らしく、かなりの苦戦を強いられていた。

 

 で、最後に愛沙とロッテについては愛沙が強固な防御魔法結界を自身に張り巡らせ、ロッテがその強固な結界をツンツンと突(つつ)いている。いや、攻撃しろよ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「「「「「「「はぁ、はぁ………」」」」」」」

 そんな感じでB組とD組の両者が戦い、20分が過ぎた。

 両者とも困憊疲労になり両者の生き残りは、


 B組-aチーム、マック、健太、椿姫、


 D組-aチーム、正義、優李、愛沙、加奈


 となり、B組がやや劣勢でおまけにD組にはまだ勇者が2人も残っている。


「はぁ、はぁ……やるな。流石勇者……」

「お前達もな。まさか3戦戦った後(1回戦、敗者復活戦、2回戦-魔族)でここまで持つとかお前等の体力どんだけなんだ……」

「へ……まぁな」

「はは……」

 先頭に立つマックと正義が互いに牽制し合いつつ、互いの健闘を称える。


「「だが(けど)勝つのは俺達だっ!」」


 残り7分弱、最後の気力を振り絞り、7人がそれぞれ武器や構えを取って最後の衝突に備える。



 ゴゴゴ………



「ん?」

「どうした佐夜?」

「いや、何か闘技場の地面がおかしい様な……」

「何?」

 闘技場の結界の外で応援していた佐夜と詩織。佐夜が何かに気付いたようだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………


「うわ、な、何だ?」

「お、落ちる!?」

「「きゃあ!?」」

 そしてその異変は実際に闘技場内にいる正義&マック達もようやく気付き、気付くのと同時に自分達が立っていた地面一帯全部が一気に1メートルほど低くなり、そこから現れたのは────


 GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!!!


「な、何じゃあの土塊の人形は!?」

「あ、アースゴーレムだと!?」

 過去世界出身の椿姫にはゴーレム事態馴染みが無いのだが、全部が土や砂で出来た巨大なゴーレムがそこに出現した。


 そしてその頭部でゴーレムの操作をしていたのは、


「「やっぱりお前(貴女)かアラベラ!」」


 今まで姿を迷彩術(ステルス)で隠していたゴーレム使いの魔族アラベラだった。



今回はここまで、何で敗北した筈の魔族Z組が今更出て来たのかは次回判明します。ヒントは今回の文章の中に隠れています。ワザと言葉を濁したりとある文字を入れていなかったりしています。

わかるかな?


ではまた。次回は11月7日更新予定です。

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