第9話 ~世界の種類 ※説明回~
今回はほぼ、『説明回』となっております。
後、最後の方に久しぶりにSSを載せたのでこちらの方も是非どうぞ。
「さぁ、講習を始まるぞー」
「鼻にティッシュを詰めて言ってもなぁ」
「うるせぇ」
先ほど教室の扉を開けた瞬間に真正面から走ってきた佐夜が急ブレーキを掛け、その衝撃で女子制服とブラが弾け、ヴァンの目の前でOPが盛大に露になり、佐夜のOPを直視してしまったヴァンは鼻血を噴いて倒れ、その後何とか目を覚ました後ティッシュを鼻に詰めて教台に立つ。
両鼻にティッシュを詰めてる何とも間抜けな姿に覚助がツッコんだ。
ちなみに佐夜の後をリオが追いかけて行った為、その2人は遅刻か欠席扱いとなる。どこに行ったのかはリオの報告にて隠していた佐夜の男子制服を着て再び教室に来るらしい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
何はともあれ2人が来るまで予習がてら講習が始まる。
今回の講習は【世界】と【亜空間】について。
「世界には多種多様な世界が存在するが、その中でも多く存在するのが───」
ヴァンがデバイスを操作して画面を切り替える。
【物質界A~C】
【幻想界】
「この2つだ。特に物質界Aは全世界の中の約3割を占める故、ここに来る次元難民者も物質界Aの奴が必然的に多くなる訳だ」
「はぁーなるほど。だからか……」
と、ヴァンの説明に月が割と真面目に聞いていて感心していた。結構こういうの月は興味津々らしく、真面目さんなのだ。
「で、次に多いのが────」
【魔界・霊界&冥界・天界・神界】
「と、普通は死んだ後に訪れる世界がちらほら存在するが、稀に次元転移などで生きたままここらに来てしまう人もいる訳だが……このクラスにはいないな」
「他のクラスにはいるのか」
次に仏教色が強い時代出身の椿姫と詩織が「はぁー」と納得していた。まぁ、昔であればあるほど『黄泉の国がどうのこうの』という話や物語が多いのは事実だけど。
「で、逆にあまり数の少ない世界が────」
【電脳世界】
【夢想世界・異邦世界】
「これだ。ちなみに電脳世界とは所謂バーチャルゲームの一種で物質界の人で言うと有名な『ソー〇アート〇ンライン』や『ドッ〇ハック』みたいなものだ」
「あ、それなら知ってますわ」
「私も知ってるー」
宝堂院と上原という女子が「やっと知ってる単語が出て来た」と言わんばかりにホッとしていた。色々と専門用語多いからね。ここ。
「ついでに言うと『夢想世界』とは夢の世界の事であって『無双』じゃないからな。そして『異邦世界』はマック達が住んでいた様な言わば『幻想界に物質界要素が加わった世界』の事を指す」
「『無双』と『夢想』てまたややこしいなぁ」
「ha-。俺達の世界ってそういう定義だったのか」
清良が言葉被りに眉を顰め、マックが己の世界の事についてまた一つ知識を得た。
「そして最後が───」
【廃虚・崩落世界】
「この廃虚と呼ばれる世界だ。文字通り廃虚、この場合は『崩壊した』という方が正しいが、世界が機能不全に陥り、更に『回復・存続不能』となった世界が崩落し、亜空間の一番下にある吹き溜まりに溜まったのがこの廃虚世界だ」
「ヴァン先生!」
「うお!? 何だ、いきなりだな!? ……っとチャリオ、何だ?」
スラムの話をすると何故か生徒の一人、チャリオが質問タイムでもないのにいきなり挙手をした為、ヴァンがビックリした。
「その廃虚には人はいるんですか?」
「ん? ああ、いるよ? と言っても『スラム』という名からして荒くれ者が非常に多い世界だな。弱けりゃ死ぬ世界だ。それこそ魔界や幻想界、物質界にあるスラムとは比べ物にならん上、土地の全てがスラムだ」
「「「う、うへぇ……」」」
ヴァンの説明にチャリオと幻想界出身の生徒達から変な声が出た。まぁ、幻想界にスラムは付き物だからね。そこと比べてみたのだろう。
「ちなみに今、ここにはいないリオはあいつが幼い頃、俺が崩落する寸前の世界から偶然見つけて連れてきたんだ。あのまま崩落する世界に放置していたら確実に死んでいたからなあいつ」
「呼んだ?」
「ぬあっ!?」
崩落世界の話からリオの話を話し始めたヴァンの背後に呼ばれたと思ったリオが忍らしくシュッと現れてヴァンが再びビックリする。割と芸人資質が高い。
「だから何でお前等はいつも俺の背後に現れるっ!?」
「だって隊長の背中ががら空きなんだもん。それに何か呼ばれた気がしたし」
「がら空きだからって驚かすなって言ってんだ。それに呼んでねぇ」
「そなの?」
コテンと首を傾げながら皆に訪ねるとみんなウンウンと頷く。
男の娘って人によっては好き嫌いな節があるがリオの場合、その天真爛漫さが功をそうし、今では自分のクラスと愛沙達のクラスメイト達からは概ね好評ですっかり仲良くなっている。
ちなみにリオの方が皆より先輩なのだが、ポジションとしては佐夜の妹分扱いらしい。何故かというと佐夜の方がお姉さんっぽいのとリオが妹っぽいからだ。両方男(?)だけど。
「ヴァン、鼻はもう大丈夫か?」
「お、佐夜帰って来たか。鼻血は止まって無問題だから席に戻れな。リオ、お前も席に着け」
「はいよ」「はーい」
男子制服に着替えた佐夜とリオが席に着く。ちなみに佐夜は未だ女性化状態なので着用不可になったブラを放置し、さらしで動かない様に固定して来ている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……で、どこまで話したっけか?」
「ヴァン教授殿。崩落世界の話まででござる」
「ああ、そうだったな。リオの過去話は放置で次に行くぞ」
「放置しないでよ隊長っ」
「そうは言ってもお前の過去話は長いからな。放したけりゃ休憩中に自分で話せ」
「ぶー」
ヴァンに話しを振ってもらったのに放置されたリオが頬を膨らませた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「────と、この様に亜空間に漂う世界にはまだまだブラックボックス的な要素が大き過ぎる故、我々協会と機関は日々、未調査世界を調査・観測している訳だ。───これで今日の講習は以上になるけど何か質問はあるか?」
「じゃあアタシからいいか?」
「お、珍しいな太陰光」
講習中は割と真面目な月が手を上げ、ヴァンが指を指した。
「亜空間の下層に吹き溜まって出来た崩落世界にも人が住んでいると言っていたが、そいつらが徒党を組んでこちらに襲ってきたりしねぇの?」
「あー。良い質問だな。実際、何度かスラムの奴等の襲撃に逢った事は過去に数回ある。が、今はスラムに住んでいる世界破壊者がボスとなり、協会や機関と争わない協定を結び、更にスラムの色々な所で発掘された宝具や秘法具、ロストテクノロジーなどを協会や機関が引き取るなど、今は割と関係は良好になっている。これでいいか」
「そうか、分かった」
月の質問にヴァンはキチンと説明する。
「ああ、一つ注意しておくと、崩落世界には崩落した世界のお宝や魔法具、その他色々な力を持った物が凄く沢山埋まっているが、それらを勝手に発掘しようものなら処刑ものだから覚えておくといい」
「「「「「何それ怖っ!?」」」」」
最後にヴァンは「勝手に崩落世界に行くなよ?」と脅す様に言い、皆震えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、だ。ティーナから模擬戦とクラス統合の話を聞いたと思うが模擬戦のメンバーはまだ決まってないよな?」
講習が早めに終わり、ヴァンの言葉に皆が頷く。
「模擬戦の選抜メンバーは1組8人で構成し、模擬戦時は6人で戦い、2人は補欠。そして1クラスから2組出る事になっている。つまり16人出る事になる。ちなみにリオとかのサポート上級生は出れないからな」
「……つまり、家のクラスは30くらいいるから2人に1人出る事になるのか」
男子制服を着て胸元がパツンパツンになっている佐夜が呟く。……っておいそこの男子、チラチラ佐夜の胸を見るんじゃない。
「って事で余った時間で模擬戦メンバーを決めるといい」
「え? クラス統合の話はしないんデスか?」
「しないというか、今その話をしても意味無いな。まだどのクラスと統合するか決まってねえし」
「そう……デスか……」
ロッテにそう言われるがクラス統合に関しては模擬戦が終わってからの話なのでヴァンからはまだ何も言えない。
「んじゃ、後はクラス委員に任せるとするか。宝堂院」
「ええ、私にお任せ下さいませ!」
「そんなに意気込まなくてもいいんだが……。まぁいい、後は任せた」
「はい!」
何故か意気込んでいる宝堂院花蓮に後を任せ、ヴァンは教室を後にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「では模擬戦メンバーを決めますわよ。まず出たいという方はいらっしゃいます?」
「うむ。妾達は出るぞい。なぁ詩織よ」
「勝手に代弁されても困るんだが……。まぁ、出る事に関しては同意だ」
「ではまず義輝さんと信長さんが確定としまして他に出たいという方はいらっしゃいます?」
と、宝堂院花蓮が取り締まるクラスで話し合いやクジなどで模擬戦メンバーが決まり、1週間後の模擬戦に向けて調整を行った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~久しぶりのSS~
佐夜「うう……まさか俺がラッキースケベの被害者になるなんて……」
ティーナ「あら? 美里さん、何で前屈みになってるんですか?」
教室内で起こったハプニング後、佐夜は逃げる様に教室を後にし、開けてボタンが取れてしまった制服を手でクロスする様に抑え、おっぱいがこぼれない様にしながら歩いていると反対側から歩いてきたティーナに声を掛けられた。
佐夜「え? あ、いやこれはちょっとリオとクラスの女子達に……」
ティーナ「イジメに逢ったんですか!?」
佐夜「イジメ……って言うのかなアレ?」
ティーナ「まさか自分のクラスでそんな事が行われていたなんて……。っ」
佐夜「って、ティーナちゃん、イジメじゃないから! 教室に行かなくてもいいから!」
ティーナ「そうなんですか? じゃあそれって?」
佐夜「これはちょっとしたアクシデントがあって……」
そして佐夜は教室内で起こった事を話した。勿論ヴァンとのラッキースケベな事も含めて。
ティーナ「え、何ですかそれ? 何の自慢ですか!? おっぱいですか!?」
佐夜「自慢じゃないし! それに何だよ『おっぱいですか』って!?」
ティーナ「前にも言ったじゃないですか。兄さんはポニーテールと巨乳が好きなんですよ? それなのにその兄さんの目の前でそんな大きなおっぱいを露出するなんて……どんだけビッチなんですか!?」
佐夜「ビッチ言うな!? これは全部リオが悪いの!」
リオ「呼んだ?」
佐夜・ティーナ「うわっ!?」「ひゃあ!?」
呼ばれた気がしてリオが2人の真横にシュッと現れる。忍者か!? あ、忍者か。
佐夜「あ、それ俺の制服!」
リオ「うん。流石に弾けた制服姿じゃマズイからね。はい、丁度そこの部屋が空いてるからそこで着替えて」
佐夜「あ、ああ……」
やけにあっさりと制服を返してくれたリオにやや困惑するも佐夜は空き教室にて男子制服に着替え直す。
が、
佐夜「……胸元がキツくて入らない………」
ティーナ「なんですって!?」
リオ「ティーナ超反応!?」
大きくなってしまった佐夜のOPは当然ながら男子制服には収まりきらず、そう呟くと何故かティーナが凄い反応を見せた。
ティーナ「こ、このおっぱいですか? このおっぱいがお兄ちゃ──兄さんを誘惑したんですね!? そうなんですねっ!?」
佐夜「混乱する意味も分からんし、人の胸揉むなぁっ!?」
リオ「……いいなぁ」
佐夜の凶器的OPを見たティーナは錯乱し、佐夜のたわわなOPを余すことなく揉みしだき、佐夜が悲鳴を上げ、男の娘なので直接触る事をまだ許されないリオが己の無い胸をスカスカと空を切り、佐夜のOPを羨ましそうに見ていた。
その後、ティーナを連れて自室へ戻った佐夜はティーナにさらしを巻くのを手伝ってもらい、何とか男子制服を着る事に成功し、教室へと戻って行った。
リオ「……いつかリオもさややみたいにおっぱい大きくするんだからっ」
ティーナ「ふっ、男は大きくはならないわよ。そこは」
リオ「む、何おーっ!」
そしてやはりちみっこ2人は仲が良い。
次回も一応『説明回』になるかと思います。
後、4~5回くらいはありそうですね。小分けして載せるかとは思いますけど。
ではまた。




