後悔
「海ちゃん、みてみてー!可愛くない!」
「あー、うん」
何にも見る気になれねぇー。てか、何この怪物。どこが可愛いんだよ。
「海元気ないのか?」
久々な声を聞いたから顔を上げると千尋がいた。俺今まで千尋がいじめられてても声さえかけられなかったのに千尋は。
「千尋ごめん、いっぱいごめん!」
「海?どうしたんだ?謝る必要なくない」
「俺千尋がいじめられてても声かけなかった。てか、無視してた。自分が何か言われるのが怖かった。でも千尋は俺に話しかけてくれた。だからいっぱいごめん」
「海ちゃんなんでこいつが海ちゃんの好きな人奪うから、」
「凪、千尋は奪ったんじゃなくて選ばれたんだよ。これが結果」
「そんなはず…」
「凪認めてやれ」
「けいちゃんまで」
「千尋今更言うのもなんだがってかいじめてごめん」
「千尋俺もごめん」
「別にいいよ。全部海のためなんだろ。海がどれほど愛されてるか分かったよ」
千尋、こんな未熟な俺達を許してくれる千尋はいいやつだ。これだったら愛ちゃんも安心だね。なんか心の荷が降りたわ。
そんな帰り急に親から鬼メールが来た。まだ5時になる前なのに。そこには『勉強もしないで遊んでるとお父さんみたいになるよ!お兄ちゃんは優秀で夢まであるのになんであんたにはないの?!あんたは出来損ないね』と書いてあった。
俺は泣き崩れてしまった。そんな時『海斗今日は来ないの?』とマリンから連絡があった。会いたい、マリンに会いたい。『ちょっと待ってて』涙を拭いてマリンの所まで行った。いた!
「マリン」
そう声をかけるといつものように優しく笑ってくれる。そんな姿を見て俺はまた泣き崩れてしまった。マリンはそんな俺を優しく抱きしめてくれた。何も聞かず気が済むまで泣いていいよと言っているみたいだ。
泣き終わった後マリンから『大丈夫?話したくないんだったら話さなくても良いよ』そんなマリンに甘えて
「実はね、昔からお母さんと仲良く出来なくて、今日もメールで怒られちゃってね『お父さんみたいなる』とか『お兄ちゃんは優秀で夢まであるのあんたはないの出来損ない』って怒られちゃってそれで落ち込んで我慢してたのが一気に溢れちゃったんだ」
話を終えるとマリンは暗い表情を浮かべていた。
そしてペンを走らせた。
『辛かったね、よく今まで頑張って来れたね。海斗は出来損ないじゃないよ』
そんな言葉を聞いて余計泣いてしまい。
『海斗は泣き虫だね』
とマリンに言われてしまった。
「マリンありがとう。マリンは家族とどうなの?」
そう聞いてしまった事を後悔した。マリンは今にも消えてしまいそうな顔で笑っていたからだ。
『ごめん、今日はもう帰るね』
俺馬鹿なことしたな。また来てくれるかな。謝りたい。




