再会
マリンちゃんにまた会いたいな。てか、昨日失礼なこと聞いちゃったな。絶対嫌だったよな。
「てめぇー、千尋!!海斗がいるのに校内でいちゃいちゃとか良い度胸してんな」
「彼女だから当たり前やん」
その言葉に胸がちくって痛む。当たり前やけどやっぱり悔しい。彼女に会いたいな。
放課後追試のせいで帰りが遅くなり、親に怒られることは目に見えていたから寄り道していった。
「久しぶりようこさん!元気ー?」
「あら、海ちゃん!元気、中学一年生の頃が最後やから三年ぶりやな」
やっぱようこさんは変わらず優しくて面白い人だ。
「あ!!」
急いで外に出て
「マリンちゃん!!」
彼女は驚いた顔でこちらを見た。
「あ、えっと、あの今ここのカフェにいてマリンちゃん見つけてまた会いたいと思っていたからたい」
彼女は優しい顔で笑ってカフェに入るよう指さした。
「あら、可愛いお客さんやな。超美少女。海ちゃんの彼女ちゃん?」
「ちゃうわ、昨日会ったばかりな人」
『初めて一ノ瀬マリンです。よろしくお願いします』
やっぱ優しい字。性格が滲み出てるんやろうな。
「一ノ瀬って言うんだ、初めて苗字知った、俺の苗字は、」
言いかけた時一ノ瀬ちゃんが待ってと手を前にして
『深川君』
「そう、よう覚えとったな」
『衝撃の出会いやったから覚えてるよ笑』
確かに泣いてたもんな
『号泣してたもんね』
「一ノ瀬ちゃんやってないとったもん」
『私が泣いてたの君のせいだから』
え?と困っていると
『会えたのが嬉しくて、でも泣いているのが悲しくてね』
意味わかんねぇー。なんで俺と会えて嬉しいんだよ。
「不思議やな、てか苗字だと他人ぽいから名前にしよ。海斗呼び捨てでええで」
『私もマリンって呼んでね、海斗』
「おう!」
マリンとおると楽しくて嫌なこと全て忘れてしまう
「てか、もう帰らなあかんねんから連絡先だけ教えて。また会いたいから」
『私もまた会いたい』
と連絡先を教えてくれた。女子に連絡先聞くの初めてだしLINEだって初めて。今まで電話だけやったから。
でもまた会えるなら幸せ、と現実逃避しとった




