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第101話:決意のハイウェイ

 早朝の澄んだ空気の中、明鏡館に集まった五人は息を呑んだ。

 そこにあったのは、いつもの使い古されたワゴン車ではない。

 朝日を浴びて白く輝く、重厚な高級ミニバンだった。

「かっけぇ……! 先生、これどうしたんですか!?」

 大吾が目を輝かせて駆け寄る。

 康介は少し照れくさそうに、しかし誇らしげにミニバンのボディを叩いた。

「これから何度も仁明館に通うからな。無理して新調した。これなら高速の移動も楽だし、何より時間を短縮できる」

「お母さんは、怒ってたけどね……」

 娘の凛が、薄目で父を冷ややかに見据える。

「はっはっは! これもお前たちのためだ。さあ、出発だぞ!」

 助手席には、すでにシートベルトを締めた遥が収まっていた。

「遥さんも一緒なんですね! 嬉しい!」

「でしょでしょ、凛ちゃん。私たちやっぱり気が合うわね」

 早くも遠足気分の遥と凛。

 そんな華やかな空気を横目に、佐伯が不安げに瞬へ耳打ちした。

「……いいんですか、あの人は。宇佐美館長の怖さを分かっているんでしょうか」

「『宇佐美先生に会うんだ』って言って、聞かなくて……」

 瞬はげんなりとした表情で肩を落とした。

 新しいタイヤが滑らかにアスファルトを捉える。

 ミニバンは、五人の決意と一人の爆弾を乗せて、再び「洗練の地」仁明館へと高速道路を駆け抜けていった。

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