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四角い空を見上げて  作者: くまのびと
「四角い空」から見る夢と現実と、過去と今。お伽噺と「その先」について。
15/18

取り戻した日

「真夏のピークが去った」                「天気予報士がそう言ってた」            「それでも未だに街は落ち着かない様な気がしている」                      そんな歌を口ずさみながら、僕は「真夏のピーク」真っ最中の午前11時に汗を流していた。             今日は所属する野球のリトルリーグの練習試合がある。                      僕の所属するチームは、千歳市なら2番目、道大会なら毎回2回戦かよくて3回戦で負けるレベルのチームだ。                          僕の本職はセンター。                            僕は空間把握能力と両腕の可動域の広さに秀でているらしく、本職のセンターだけじゃなく、負け試合のいよいよピッチャーがいなくなる場面で、たまにマウンドに                                            「立たされる」                          ところが、今日は少しばかり状況が違った。9回表、2点リードの場面で僕は突然マウンドに             「立たたされた。」                       意味がわからなかった。後で聞いた話だと、エースの子が5回まで投げた後、普段ファーストの2番手が7回か8回まで抑える。                          その後に抑えの、普段はのほほんとライトをしている(少なくとも、当時の僕にはそんな風に見えていた。)子が締める。アクシデントがあれば、普段キャッチャーをしている4番のあいつが所謂「キャッチャー投げ」でどうにかする。                                                                  はずなんだけど、ライトとキャッチャーが試合の途中に突然体調を崩したらしい。                     (今で言うなら、多分熱中症みたいなものだと思う)   そんな訳で、僕がマウンドに「立たされた」みたいだった。                                  僕はドキドキしていた。                    「追いつきたい」 じゃなくて、「追い抜かれたくない」                                        昨日嫌と言うほど感じた負い目がなくなっていくのがわかる。                                   勿論、昨日の負い目は「僕個人」が感じた負い目だ。 今日の「責任感」は、僕も含めた皆が作り上げた物だ。                                       だからこそ、それが文字通り「僕の両肩」にかかっている現実が嬉しくてたまらなかった。

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