14/18
空白の1日。その後
いやいや嘘でしょ。
たまたまいいタイムが1本目で出ただけだ。
そうやって繰り返した3本目。
僕は2位になった。
果てしない距離の「1位と2位」
手を伸ばしたら届きそうな距離にもしそれがいたなら、必死に手を伸ばした。
どれだけあがいても必死に食らいついて、ひたすら追いかけ、いつかは追いついて並走して必死に泳いで並ぼうとか。
追いつこうとか。
あるいは追い抜こうとか。
それが出来ないなら
せめて2位の「僕」と3位の「誰か」や「その他大勢」との差を開こう。
結局、前者との差は日を追うごとに広まっていった。
同時に後者との差もまた、少しずつ広まっていた。
家に帰ってゲームボーイをしながら見上げた四角い空。
「窓から見上げる四角い世界」
安全な窓と屋根越しに見上げた狭い「僕の全て」
下を見ればゲームの世界が少しずつ広がる。
ふと空を見上げれば、四角い空の青を少しづつ灰色と黒が侵食しつつある。
雨雲が、少しずつ広がっていく。
マクロとミクロ




